和菓子 春の一番星

Harunoichibanboshi 星愛で茶会から1ケ月半たちましたが、当日の様子をもう少しご紹介していこうと思っています。

お茶席で召し上がっていただいたのは春の一番星。この星愛で茶会のために、武蔵小金井にある老舗の和菓子屋・亀屋本店さんに作っていただいた練りきりです。

<春の野山。その黄昏時、かすみがかった空に輝く一番星>
そんなイメージとラフスケッチを亀屋本店さんの斉藤浩社長にお渡しして、社長と職人の皆様に創っていただきました。

桜が咲いた野山の上に霞がかったすみれ色の空。桜と若草色に染まる野山の上の一番星。
そんな2つの色合いのものを仕上げてくださいました。

ちょこんと輝く星の後ろにはキラキラって光の雫が。画像でご覧いただけますか。

こちらの和菓子、とてもおいしくて大好評でした。
餡がくどい甘さとは無縁の奥深い滋味という甘さ。
2つくらいぺろりといけそう。ほ~んとに美味。

星愛で茶会。五感で星を愛でるひととき、という企画に、目と舌でも星を愛でるという愉しさをプラスすることができました。

また、この茶席で使用させていただいた器(皆様にお抹茶を召し上がっていただくお茶碗やお抹茶を入れる容器など)は山庵さんが快くお貸しくださったのですが、その茶器も模様から「天の川」「きらきら星」に見立てられるものを使用させていただいたのです。

五感で星を愛でる、いろんな方々のご協力とアイデアで実現ができたのでした。

武蔵小金井 亀屋本店(JR武蔵小金井駅前) 電話042-385-8181

p.s.先日、広島に行った方からお土産でもみじまんじゅうをいただきました。それが今までのもみじまんじゅうのイメージを変えるおいしさで、餡がとにかくおいしい。この餡の味はどこかで食べたことある、と思ったら、亀屋本店さんの「春の一番星」の餡でした。餡が苦手な方もおいしい餡に出会うと変わるかもしれません。

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星愛で茶会の様子その1松風軒

星愛で茶会から一ヶ月が経ちましたが、当日、茶室でどんな風に星空をご覧いただいたのか。まずは松風軒での様子をアップいたします。

松風軒では
1)川村忠晴氏のオブジェ(投影スクリーン)とホームスターのコラボ。
2)茶室の砂壁にホームスターの星空を映しての春の星座解説。
3)いくつもの星空が浮かび上がる茶室空間で床の間に山見浩司氏による万華鏡映像上映。というプログラムをお送りしました。
こちら三点は右側から〔星の丸窓〕。中央と左側が〔銀河の掛軸〕。
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〔星の丸窓〕はゆるやかなカーブのドームの裏に網状の物を張ってあります。この裏側からホームスターを日周運動をONにして投影すると、<星が網に当たる、当たらずに手前のドームに光が抜ける。網に当たる>を繰り返します。それがドームの手前から眺めると、星が瞬いているように見えるのです。原理は簡単ですが、川村氏が思いつかれ、試行錯誤で練り上げ、制作されました。



〔銀河の掛軸〕も二重構造です。手前が網状の和紙、後ろが1枚の和紙のスクリーンとなっています。ホームスターを手前から投影。すると網に星の光が当ったり、穴から抜けて奥のスクリーンに光が届いたり。二重構造なのに、目の錯覚か3重4重に星が立体的に見えるのが不思議です。ホログラフィのように惹きこまれます。

川村さんからこのスクリーンを受け取って夜中、部屋の中で眺めていると・・・
闇の中で、銀河が映りほわっと光を帯びて瞬く薄い和紙はまるで天女の羽衣のよう。
(星新一の羽衣伝説のショートショートや手塚治虫の火の鳥に出てくる羽衣伝説を思出だしました。)

〔銀河の羽衣〕という名前も素敵ですが、茶室はお軸とお花が大切なアイテムということで、〔銀河の掛軸〕と呼ぶことにしました。
3ten2akarui
この3点がどんな風に並んでいるのか、撮影された画像をPCで明るく調整したものをご覧いただきましょう。
天井にもホームスターの星空を映し出した様子がおわかりいただけますか。



Uchunomakimono こちらは床の間の左手に設置した〔宇宙の巻物〕。
手前からホームスターを投影。この星空はホームスタープロの日本の星空原板カラー版を使用しました。
日周運動で星空を動かすと筒状になっているところと、そこから長く伸びたところに映る星空の動き方が違ってそれがとても気持ちいいのです。
また、流れ星も細長ーくすぅーと伸びていくのがいい感じです。
Uchunomakimonoakarui_2



こちらもPCで少し明るく調整した画像をご覧いただきましょう。
障子にも星空が映っている様子がおわかりいただけますか。



Mangekyoblue 万華鏡は床の間に映し出しました。床の間を飾る活花に見立てて。
万華鏡の投影の時も6台のホームスターはONのまま。
天井に映る星空、畳の上を動いていく星空の帯、掛軸の銀河などの星灯りの中で幻想的な万華鏡をご覧いただきました。
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星空の彼方に輝くバラ星雲のように感じ取ってくださった方もいらしてうれしいです。

Mangekyoblue2akarui 万華鏡のシーンも少し明るくしてみたものをご覧いただきましょう。

photo by Akihiko Iimura

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楽曲紹介を追加いたしました

ありがたいことに、星愛で茶会、今の段階でほぼ満席です。この日だったら大丈夫だわと思っていた回が満席となっていて諦められた方もいらっしゃることと思います。大変申し訳ありません。

「星の色、咲いた」の構成 で今回使わせていただく楽曲の情報を追加いたしました。
ネットで試聴できる曲はその情報もアップいたしました。

満席となってあきらめられた方、また遠くにお住まいで「興味があったけど行くことができないのよね」という方、こちらの音楽に触れて、少しでも星愛で茶会の雰囲気をお楽しみいただけたら幸いです。

また、今回星愛で茶会に興味を持ってくださり、いらしていただける皆様。「訪ねる前にどんな曲か聴いてみたいわ」とおっしゃる方もぜひ試聴くださいませ。

はじめての試みの星愛で茶会。多くの皆様のお力でいろんな方にいらしていただけること、とてもうれしく思います。

段取りは大丈夫かしら。ばたばたしてしまわないかしら。とかどきどき、緊張しておりますが、スタッフ一同、出来る限りのおもてなしでお迎えできたらと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

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プロフィール

【プロフィール】

川村忠晴(かわむらただはる)/ホームスターによる星の灯り制作

造形作家。ほうずき、すすきなどの植物に小さな電球を組みこむことによって、植物の色、シルエットを映し出す照明をつくる第一人者。竹、ひょうたん、豆などの素材を生かしたアンプやスピーカーの製作ほか、アート、コンサートなどの空間演出もてがけています。
星愛で茶会では、茶席「海月亭」の床の間での植物の灯り、ひょうたんスピーカー、せせらぎが竹の筒の中を流れているような体感を楽しめる竹スピーカーの演出も担当。

山見浩司(やまみこうじ)/「星の色、咲いた~万華鏡花宇宙」映像制作

万華鏡作家。繰り広げられる色彩の美しさ、万華鏡本体の独創的なフォルムのアート性で日本のみならず世界でも評価されています。テレビドラマ「牡丹と薔薇」のタイトルバックを手がける他、プラネタリウムでは秋田恵美とのコンビで「宇宙は光に満ちている」「星空万華鏡~あなたの隣の奇蹟~」の2番組をプロデュース。

星愛で茶会では床の間に万華鏡の大輪の花を飾ります。
一人で覗いて楽しむ小宇宙である万華鏡をみんなで共有する愉しさをお届けします。

岡田静(おかだしずか)/茶席コーディネート・語り

女優。劇団四季退団後、ミス・サイゴン、カルメンをはじめとするミュージカルの舞台他、ナレーターなど幅広いジャンルで活躍。プラネタリウムでのヒーリング番組「スターライトヒーリング」シリーズのレギュラーナビゲーターの一人。
上質なコットンをおもわせるさわやかな語り口で多くの人を魅了しています。

星愛で茶会では、自らの茶道の心得を生かして、茶席をコーディネート。また、松風軒での上映プログラムでのナビゲーターをつとめます。

秋田恵美(あきたえみ)/総合プロデュース

五島プラネタリウム、サンシャインプラネタリウム、サンシャインスターライトドーム満天他で50本あまりのヒーリングプログラムを企画制作。シナリオ、選曲、演出をフルに担当して五感で楽しむリラクセーションプログラムというスタイルを確立。
星空に夜の虹、万華鏡、絵本イラストなどが広がるアートとのコラボで人気を博す。

星愛で茶会では松風軒での上映プログラムのシナリオ、選曲を担当。
茶室という空間に五感で「星を愛でる」ひとときを創りあげます。

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「星の色、咲いた」の構成

山庵には3つの茶室があります。
星愛で茶会(hoshimede chakai)vol.1「星の色、咲いた」はその中の2つ、海月亭(かいげつてい)と松風軒(しょうふうけん)を使っておこないます。

はじめに。

Chashitsuiriguchi 神楽坂通りに面した山庵(さんあん)の入口1階で受付をしていただきます。

地下への階段を下りて、山庵に入っていただくと、そこは神楽坂の街から、山の辺の庵にワープしたような別世界。せせらぎとさえずりの音が皆様をつつみます。

1)茶室海月亭にて呈茶
  
Kaigetuteiお手前をご覧いただいたあと、お抹茶とこの茶会のために創作された和菓子「春の一番星」をお召し上がりいただきます。お抹茶の香り、和のアロマをお楽しみください。
床の間を飾るのは、川村忠晴による植物の灯り。クリスマスのイルミネーションに使われるような小さな電球(麦球)が植物の色をほのかに照らし出し、葉脈や葉の形が光と影のシルエットを作り出します。
お茶を一服してゆったりとしたひとときをお過ごしいただいたあと、松風軒へご案内いたします。

※せせらぎとさえずりの音は長い竹から聴こえてきます。それは川村忠晴作の竹スピーカー。ほんとうに水が竹の筒を中を流れているような体感がするんです。

せせらぎと小鳥のさえずりは中田悟のアルバム『ストリーム』より。
市井を離れて、春の野山にある庵にいるようなそんな雰囲気をお楽しみいただけたらうれしいです。
中田悟さんのHPのディスコグラフィで試聴いただけます。

2)茶室松風軒にて
約30分、闇に浮かぶ星空と万華鏡を心やすらぐ音楽とともにお送りします。

①川村忠晴×ホームスター 
和紙などの素材にホームスターの星空を投影。
闇に銀河の掛軸、星の丸窓他が浮かび上がります。
星空が立体的に見えたり、星の光が瞬いているように見えたり。植物の灯りの第一人者川村忠晴とホームスターのコラボで生まれた星空の情緒をお楽しみください。

音楽  Frozen Fantasy/広橋真紀子 アルバム『snow』(デラ)より
アンビエントな音の世界を創り出すアーティスト、広橋真紀子さん。この曲も音のひろがりがとても気持ちいいのです。シャラシャラと瞬く音が銀河の星ひとつひとつの囁きのようです。

音楽 Ave Maria/上原奈未 from シャナヒー
シャナヒーはヨーロッパの古くから伝わる音楽を独自のアレンジで演奏しているユ ニット。このAve Maria、グノーやシューベルトのものほど知られていませんが、闇の中で心にしみこんでゆくような敬虔な歌声でとてもいいのです。このAve Mariaは上原奈未さんのHP「駒鳥たちの物語歌」galleryでお聴きいただけます。


②ホームスターで春の星座解説

ホームスターを茶室の壁に投影して、春の星座解説をおこないます。
ゆるやかな音楽とともに星空が動くホームスターの日周運動の心地よさもお楽しみいただきます。

音楽 雲の国/広橋真紀子 アルバム『rainbow』(デラ)より
少し低音でほろんほろんと奥行きがある音。シャラシャラと高いところをきらめいて流れてゆく音。とても心地いい楽曲です。本当に雲の上にいるかのよう。ゆるやかなテンポがホームスターの星の動きと絶妙にあう名曲です。        

③山見浩司による「星の色、咲いた~万華鏡花宇宙~」

山見浩司による万華鏡映像を床の間に投影します。
香るような音楽にのって、星や花をイメージした色の世界が広がります。
この万華鏡花宇宙を彩るのは、地球という星のマテリアルであるアメジスト、アクアマリンなどの鉱物やガラス。まさに、地球という星の色が咲きあふれます。

1曲目 ジムノペディ/川岸宏吉 アルバム『hi・to・ri』(アマホロミュージック)より
サティのおなじみの曲をアフリカのハープ「コラ」が奏でます。日本の琴にも似た音色。水面に水彩絵の具をぽつん、ぽつんと垂らしていくように、ゆっくりと音が広がってゆきます。

2曲目 Rape-Blossom Field/ツルノリヒロ アルバム『月をつくった男』(トゥループロジェクト)より
都留教博さんのバイオリンの音色がとてもつややかです。大地をなめらかに撫でてゆくように。ほんのり甘い風のように。艶(つや)やかとは色が豊かということ。皆様はどんな色が浮かんできますでしょうか。

3曲目 桜(チェリーブロッサム)/ 賈鵬芳(ジャー・パンファン)アルバム『月光』(パシフィックムーン)より
二胡の名手、ジャー・パンファンさんの名曲。桜だけではなくすべての花の咲きあふれるあでやかさ、よろこび、そして散るときの儚さを少し含んだ雅びな調べとともに、万華鏡の華をお楽しみください。

ジャー・パンファンさんのHPで「桜」の調べを試聴いただけます。

プログラム終了後は

待合(茶室のロビーにあたるスペース)には宇宙をモチーフに山見浩司の万華鏡作品を展示いたします。
また、海月亭では、川村忠晴の植物の灯りカード、山見浩司による万華鏡グッズも販売いたします。

どうぞ、宇宙の星、この地球という星の色、光を心ゆくまでお楽しみくださいますように。

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