秋の夜中にマリアージュ・フレールの「月の紅茶」を
私が住んでいるところでは昨日、金木犀が開花。
甘い香りが街のあちこちで漂っていました。
通常9月27日ごろが開花日とマークしているので今年は4日遅れ。
夏の猛暑のせいでしょうか。
秋の夜長、月を眺めながらたしなみたい飲み物というと
まず、金木犀の甘い香りの「桂花陳酒」。
月と金木犀は縁があるからです。
古代中国では月には桂の大木が茂っていると考えられていました。
「月の桂」はいわゆる日本でいう「桂」の木ではなくて、
木犀のことだと言われています。
なぜ、月に木犀がはえていると古代の中国人が考えたのかはわかりはせんが、
愛でたくなる美しい秋の月と闇に漂う金木犀の香りってぴったりですね。
そして秋の夜長、月と一緒に愉しみたい飲み物がもう一つ。
マリア―ジュ・フレールの
「the de lune(テ・デュ・ルネ)」です。
紅茶をベースにした甘いバニラとフルーティーな香り豊かなフレーバーティ。
青、薄紫色の花びらがとても涼しげで綺麗です。
↑写真では色の差がわかりづらいかと思いますが、
左側が薄紫色のモーブのつぼみ。
細長い花びらがたぶんヤグルマギク。違っていたらごめんなさい。
マリア―ジュ・フレール(ttp://www.mariagefreres.com/)の
英語のサイトでは一つ一つの茶葉の写真と説明がみられるんですよ。
ENGLISHをクリック→TEA APOTHECARY(上のバー左から2番目)→
MAIN FLAVOUR(左バーの下)→Banilla flavouredと辿っていただくと、
バニラフレイバーの茶葉がいっぱい画面にあらわれ、
T969として「THE DE LUNE」を発見できるでしょう。
DETAILS をクリックすると茶葉のアップ写真と説明が登場。
リンク切れになるかもしれませんが、「THE DE LUNE」の直接のURLは
ttp://www.mariagefreres.com/boutique/UK/ft+the-de-lune+T969.html です。
茶葉の説明は
When evening falls over Shanghai,
the halo of the moon polishes giant skyscrapers and beads river waters with drops of gold and jade.
A black tea with handsome,
finely work leaves is blended with a grand bouquet of fruity,
flowery, vanilla flavours that honour an ultramodern,
newly cosmopolitan city. Similarly,
the cup has contrasting overtones-simultaneously mild and perfumed,
smooth and very slightly peppery.
と書かれています。
ざっくり訳しますと、
夜のとばりが上海に降りる頃、
月光は摩天楼を輝かせ、河の水面に金色やヒスイ色のしずくをちりばめる。
超近代的な新しいコスモポリタンシティ、上海を敬い、
上質の中国紅茶にフルーツ、花、バニラの香りをブレンド。
やわらかく香り高く、そしてほんのりスパイシーなフレイバーが紅茶のカップを引き立てる。
甘いけれどどこか落ち着いた味わいの「月の紅茶」。
わずかに感じるスパイシーさがあるからも。
青や紫系の花びらもブルーがかった神秘的な月の光を思わせます。
そう、まさに ドビュッシーの「月の光」を思わせる香り!
「月の光」はフジコ・ヘミングの演奏もおすすめです。
ゆったりとしたテンポ。
技巧に走らず、ドラマティックに盛り上げず、ほどよく抑制されてしっとりと流れる調べ。
月の光が静かに下界に降り注がれる夜、
「月の光」の調べを聴きながら、「月の紅茶」を。
心がゆっくりほどけていきます。
そして月の満ち欠けカレンダーで今夜の月の形もチェックしてみてくださいね。
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