クスミティ(その3)キリル文字の缶を発見、プリンスウラジミール
クスミティ第三弾です。
何か月か前にディーン&デルーカでキリル文字が書かれた「アナスタシア」の缶をみました。
濃いブルーにマトリョーシカの絵が描かれていました。
迷いながら買いそびれてしまったのですが
先週、明治屋で、またもやキリル文字の缶を発見。
クスミティの「プリンスウラジミール/Prince Vladimir」でした。
「князь Владимир」(ウラジーミル公)と書かれています。
2010年のシールが。
調べてみると、2010年がフランスにおけるロシア年で、
それにちなみ限定発売された記念缶だったのですね。
くるみわり人形の兵隊みたいな絵もかわいいです。
缶の側面には昔のクスミティのラベルかなと思う印刷もあってうれしいです。
「プリンスウラジミール」は、
中国茶をベースにベルガモット、レモン、グレープフルーツ、バニラ、スパイスのブレンドと缶に書かれています。
開けると柑橘系のふわんとした香りと薬膳と思えるようなスパイシーな香りが。
バニラの甘い感じはあまりしません。スパイスはシナモンとクローブでしょうか。
クスミティの「カシミールチャイ」にも似た香りです。
柑橘系のフルーツの皮が入っています。
癖があるので子供はのみづらいかも。
でもクスミティはこれこそが持ち味。
マリアージュフレールがフルーティーで華やかなフレーバーティーが真骨頂なら
クスミティは癖のあるスパイシーなブレンドが真骨頂だと思うのです。
ホットでいただくと、
飲む前に、ティーカップに顔を近づけるだけで、
スパイシーな香りが鼻腔を刺激します。
仁丹とも違うんだけどどこか薬膳っぽいお茶。
ジンジャーは入っていないのと思うのですが、体があたたまる気がします。
最初失敗したかもと思ってもなぜかやみつきになってしまう不思議な紅茶。
(もし、苦手と思った方はあきらめないで、チャイの要領で牛乳で淹れてみては)
それにしても、スパイシーなテイストならそれに徹すればいいのに、
なぜスパイスと柑橘系を組み合わせるのだろう、
面白いな~と思うのです。
2011年11月6日にも触れましたが、
イギリスでロシアンティーというとレモンティーのことだとか。
ロシア語を勉強をされた方はおわかりになると思いますが、
ロシア語の造格を習う時、
お約束のように出てくるフレーズが「チャイ・ス・レモーナム」。
レモン入り紅茶。
それだけ、ロシアでは紅茶にレモンが当たり前なのかもしれませんね。
ウラジミールはロシア語ではВладимир。
太字にしたи にアクセントがあるため、
本来は、「ウラジーミル」「ヴラディーミル」の方が発音に近い表記となります。
「アナスタシア」がキリル文字で書かれたマトリョーシカデザインの記念缶は
「ラメール」さんでまだ取扱いがあるかもしれません
(2011.12.8現在)。
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