ドイツ、カフェクロイツカムのバウムクーヘンを食べると、日本人の食感の嗜好を考えさせられます
以前もご紹介したドイツのカフェクロイツカムのバウムクーヘン。
ドイツ旅行のお土産でくださった友達から
ふたたびドイツ旅行のお土産でいただきました!
↑baumkuchen vanilleです
日本のバウムクーヘンとは違います。
日本のふわふわしっとりして、フォークを入れると弾力がある、
スポンジケーキみたいなバウムクーヘンがお好きな方は「パサパサ」って思うかもしれません。
↑こんな風にフィルムで密封。
日本のバウムクーヘンより気泡が荒いこともおわかりいただけると思います。
↑まわりは砂糖がけになっています。
グレースの内側はほのかに杏ジャムの甘ずっぱさも。
日本のバウムクーヘンは年輪の境ではがして食べるのも楽しいいですよね。
でもクロイツカムのものは年輪ではがせません。
↑はがそうとするとこんな感じ。
でも、私はカフェ・クロイツカムのバウムクーヘンが大大大好き。
ずっしりしたバウムクーヘン。
パサパサといいますか、ぼそぼそしているわけですが、
口に入れるとスーと口どけがよくとても軽いのです。
そして、スパイスが効いていて、おいしいんです。
なんのスパイスかな~と、箱などにドイツ語で書かれた原材料を訳してみることにしました。
手元にドイツ語辞書がなくてもネットで調べられるのが便利ですね。
vollei(全卵)、
zucker(砂糖)、
butterreinfett(澄ましバター)、
weizenmehl(小麦粉)、
weizenstärke(でんぷん)
fondantglasur(フォンダングレース)
(zucker(砂糖、(コーンシロップ)、
wasser(水)
aprikosenkonfiture(杏ジャム))
marzipan(マジパン)
(mandeln(アーモンド)、
zucker(砂糖)、
invertzuckersirup(転化糖シロップ))
zitronenschale(レモン)
他にも
modifizierte stärke(加工でんぷん)
pflanzenfette(植物性脂肪)などの難しい単語が並び、
結局スパイスに関しては
gewürzmischung(香辛料)とあるだけ!
その内訳は書かれていませんでした。
でも、ドイツのバウムクーヘンの一般的なレシピを参考にするとシナモン、カルダモンなどでしょうか。
さて、<パサパサ&ずっしりなのに口どけが軽い>って、
矛盾していると思われるかもしれませんが、
ご飯も同じなのかな~と。
日本の白米は「しっとりもっちり」していますよね。
食べると口の中で旨みがネチネチ広がる(こんな風に書くとおいしく聞こえないかもしれませんが)。
一方、インディカ米、タイ米はどちらかというと「パサパサ」。その分、口の中でも「さらっ」としていますよね。
日本で評判のバウムクーヘンやさんの商品説明をみると、「しっとり」「ふわふわ」という言葉が必ずと言っていいほどついてきます。
思うに、
日本の白米文化が
「しっとり」「もっちり」「ふわふわ」=おいしい
という味覚を培ってきたのではないでしょうか。
どちらが先かはわかりません。
「しっとりふわふわ」が好きだから、日本では粘り気のあるジャポニカ米が通常食となっているのか。
それとも、ジャポニカ米が好きだから、他の食べ物でも「しっとりふわふわ」を求めるようになるのか。
どちらなんでしょう。
パンもしかり。日本で一番ポピュラーなのは、フランスパンやライ麦パンのようなハードなものよりも食パン。
それも「しっとりふわふわ」が良しとされていると思います。
そういう味覚の文化だからこそ、日本ではバウムクーヘンもしっとりふわふわに改良されてしまうんだわと感じました。
でも、私は食パンよりもライ麦パン、酸味の強い黒パンの方が好きという方もいらっしゃるでしょう。
そんな方はぜひ、カフェ・クロイツカムのバウムクーヘンを召し上がっていただきたいです。
というわけで、もし、お土産でクロイツカムのバウムクーヘンをもらって
「パサパサ。旅行中に乾燥しちゃったのかしら」と感じた方は、
友達の管理不足ではなくて、そういう仕様なのだと誤解を解いてくださいね。
« キャンディーショータイムの2013クリスマスミックス | トップページ | キャンディーショータイムのお正月バージョンを »
« キャンディーショータイムの2013クリスマスミックス | トップページ | キャンディーショータイムのお正月バージョンを »
コメント