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2014年1月23日 (木)

ヨーグルトポムポムシリーズ(その1)ガレット・デ・ロワとマドモアゼルいくこさんのこと

今の時期(1月上旬中心に)、ガレット・デ・ロワを街でよく見かけます。

ガレット・デ・ロワとは「王様(ロワ)のガレット」。
フランスで1月6日の公現祭の日に食べるアーモンドクリーム(フランジパーヌ)のパイタルト。
中にフェーヴと呼ばれる小さな陶器を一個入れて焼き、
切り分けて各自の皿に取り分けたあと、
フェーヴ入りにものに当たった人がこの日の「王様」になれるというお菓子ですね。

ふと食べたくなり、ポウルのガレットデロワを買いました。
パイ生地が香ばしくておいしかったです 。
20140123paul_galette_des_rois_2

私がガレット・デ・ロワを知ったのは今から35年ぐらい前。

マドモアゼルいくこさんの『秘密のケーキづくり』という本の中でした。

(本を改めて見たら、『ガレットデロワ』ではなく『ピティヴィエパイ』でした。外見はそっくりです)
この本は美大出身といういくこさんが自分のイラストと文だけで仕上げた本。
35年ぐらい前だって、すでにケーキや料理の本は手順含め、カラー写真満載があたりまえの時代です。
その中で、写真がなくイラストと文章だけでというスタイルは斬新でした。

ガレット・デ・ロワに関しては、
パイ生地の表面に付ける模様をイラストで描いたり、
パイ生地にのせるアーモンドクリームの立体感を横から見た断面図で示していた気がします。

(下記でこのページ画像を紹介しました)

この本を最初に知ったのはクラスメイトがきっかけです。
おすすめのケーキの本ということで、クラス中に広まり、私も買いました。
各自、気に入ったケーキを作り、学校で「この00、おいしかったよ~」と友達みんなで情報交換しました。

私が一番気に入ったのは、サワークリームとヨーグルトをまぜて凍らすだけのフローズンファンタジア
(名前覚え違いしていました。正解は下に)
ものすごく簡単なのに、おいしくて大好きでした。

おそらく、私の世代でパティシエの道に進んだ人の何%かは、この本がきっかけになっているでしょう。
また、若い時の趣味だけではなくて、結婚してからもこの本のケーキを作り、子供にそのレシピと味を引き継いでいるご家庭もあることでしょう。
ガレット・デ・ロワを食べながら、そんなことを考えていて、ふと思いました。

マドモアゼルいくこさんは今どうしているのだろう。

ググってみたら。
いくこさんの消息はわからなかったのですが、この本が復刊されていたことを知りました。

そして、アマゾンで復刊のブックレビューを追っている時、すっかり忘れきっていた単語に出会い、
まるでヘレンケラーが水に触れた時のような衝撃が走りました。

その単語とは「ヨーグルトポムポム」!!!

この本で紹介されたヨーグルトとりんごを使った、簡単でおいしいケーキの名前です。
クラスメイトの間でも、ヨーグルトポムポムは絶大な人気がありました。

どんなレシピだったっけ。手がかりつかめないかしらと「ヨーグルトポムポム」で検索して、また感動しました。
たくさんのレシピが公開されています。
今でも多くの人がこのケーキを焼き続けてきていたのですね。

学生の頃にはまったマドモアゼルいくこさんの本から、
と書いているレシピ紹介者たちには、
「30年ほど前にこの本に夢中になった女の子たちが、このレシピをずっと作りつづけてきたんだ」と感激しました。

子供の頃からお母さんが作ってくれてきたお菓子としてレシピを紹介している人には
「マドモアゼルいくこさんの名前は伝わっていなくても、ヨーグルトポムポムという名と味が、次世代に引き継がれているんだ」と感動しました。

テレビの料理番組でも、街のケーキやさんでも「ヨーグルトポムポム」を見ることがないのに、
こんな風にそれぞれの家庭でしっかりと根付いて広がっている味があるのですね。

この本で私が知ったことは多いのです。

マドレーヌを紅茶に浸すとふくれておいしい。その食べ方はプルーストの『失われた時を求めて』に出てくる食べ方である。
シュークリームを揚げたお菓子はペテドノンヌ。修道女の屁という意味。
タルトタタンは失敗したことから生まれたお菓子。
などなど。

気になったケーキはアップサイドダウンケーキ。
たしかデビルスマーブルという名前のケーキもあったような。

とにかく、写真がないために、文章とイラストからどんなケーキか想像するしかないのです。

そしてその文とイラストが素晴らしいからなのでしょう。
ぐんぐん想像が広がるのです。

だからこそ、35年も経った今でも鮮明に記憶に残っているのですね。

ダッダッダとアヒルが歩くイラストもあったはず・・・次々よみがえるよみがえる~。
あと、第二弾で、ケーキの新作とお料理を特集した本もありました。
こちらでは、彼へのお弁当にぴったりなサンドイッチとして紹介されたソース味のカツのようなものがあったのを覚えています。
カニパンというのも確かあって、これはクラスの中でも人気ありました。
一番印象に残っているのは、森の湖のパスタというような名前のレシピ。
ミックスベジタブルをパスタに絡めただけなので、決して豪勢な味ではないけれど、
レシピの名前や説明とイラストで「なんだかすごくおいしそう」と思わせる力がありました。

こんなシンプルなメニューを、おいしそうに見せて、素敵な名前までつけてしまう、
いくこさんの本からは食べ物に対する愛情が随所に感じられました。

写真がないからこそ「想像する楽しさ」満載。

想像力を働かせなければいけないのは推理小説を読む時以上かも。
試食せず、現物写真もなく、このケーキ、私の好みかもと想像力を働かせて選ぶわけですから。

『秘密のケーキ作り』の本を早速探してみます。
次回のブログでは、上の記憶が正しかったかの答え合わせもしてみます。
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(追記/2014.1.23)
20140123himitsuno1
本を発見しました~!!!

感激!
そしてびっくり!
20140123himitsuno2
私がガレットデロアと思っていたのはピティヴィエパイでした。
調べてみるとこの2つは外見も中身もそっくりですね。

著作権を考え、ピンボケ写真でご紹介。
ピティヴィエパイのページです。左下に、パイの断面図、や表面の模様の描き方が。


ちなみにマドモアゼルいくこさんがこの2つを混同したわけではありません。

私が大好きなフローズンファンタジアと思っていたのはヨーグルトクリーム・オ・ファンタジアでした。
材料もサワークリームではなくて、生クリームをヨーグルトとまぜてつくるものでした。

ペテドノンヌはペドノンヌでした。

人の記憶はいい加減ですね。

ヨーグルトポムポムは本の一番最初に登場しました。
私が記憶に残っていた、ダッダッと歩くあひるはヨーグルトポムポム内の挿絵でした。

また、『秘密のケーキづくり』の本に別の料理本のページがはさまっていました。
「ヨーグルトケーキ」というレシピの記事でした。
女子栄養大学の『栄養と料理』かNHKの『きょうの料理』のどちらかの記事だと思います。

名前はヨーグルトケーキだけど、
リンゴやサラダ油を含め材料がヨーグルトポムポムにそっくりだったので、
酷似していると思って私がはさみこんだんだと思います。

『秘密のケーキづくり』。
どのページを見ても、なつかしい~と思ったり、
スミレの花をあしらうもの他、
当時もうっとりしてこのイラストを眺めたことを思い出しました。

今度時間が取れた時に早速作ってみようと思います。

(2014.1.31追記)ヨーグルトポムポムを早速作りました。こちらに。

ヨーグルトポムポムシリーズ
1(マドモアゼルいくこさん) 
2(本を発見して挑戦)
3(週1ペースで作っています)
4(ラズベリー、ブルーベリー、プラムで)
5(ラフランスで)
6(バナナで)

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emi 

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
    コンタクト: メールアドレスはhoshibiyorihappy*yahoo.co.jp このyahooの前の*を@に変えてご連絡下さいませ
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