ガガーリン17 あひるのガガーリン
前から気になっていたんです。
絵本『あひるのガガーリン』(二宮由紀子文/いちかわなつこ絵/学研)
図書館の蔵書検索で〔ガガーリン〕を調べると必ずこの絵本が挙がってくるのです。
「これは、絶対ガガーリンには関係ない本。
があがあ鳴くからガガーリンっていう名前に設定されているあひるの絵本よ、きっと」
と、今までチェックすることはなくスルーしていました。
けれど、あまりにも、調べるたびに『あひるのガガーリン』が出てくるので、
思いきって今日、本を手にとって読んでみたのです。
すると。。。
ガアガア鳴くからガガーリンなのではなく、
ガガーリンに魅せられ、宇宙へ飛ぼうとして燃え尽きた哀しいあひるの物語でした!
っていうのは真っ赤なウソで、
やっぱり、宇宙飛行士ガガーリンとは無関係。
ガアガア鳴くあひるのガガーリンと、があ子というあひるが登場する絵本でした。
あひるの形の雲がぷかぷか浮かんでいたりする、楽しいイラストと、ほのぼのとしたお話の作品でした。
ところで、実は、
「ガアガア鳴くからガガーリンだなんて、その発想はまったく、宇宙飛行士ガガーリンとは関係なしだわ」
とは言い切れないのです。
ロシア人の苗字辞典というサイトによると、
ガガーリン(Гагарин/Gagarin)という苗字の由来は、
ガガーラ(Гагара/Gagara)という鳥で、この鳥の名自体が、その鳴き声が由来らしいのです。
ttp://lib.walla.ru/?lib=dictionary&d=9&id=2569
このサイトによると
ガガーラは大きな水鳥で通常は黒い色の鳥。
この鳥の発する鳴き声から、ガガーロイ(ガガールから発生した言葉)は笑い上戸の人のニックネームになっている。
最初の宇宙飛行士の父は「
私たちガガーリン家は陽気な家系なんです。だから、こういう苗字を持っているんです」
と語っている。
とのこと。(2011.2.24追記 現在上記のリンクは切れています)
ガガーラガガーラと鳴くガガーラと、があがあ鳴くあひるのガガーリン。
ベースの部分で同じ発想だったんですね。
さて、ガガーラはどんな鳥でしょうか。
「gagara」で画像検索してみてください。
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