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2006年3月21日 (火)

ガガーリン12 直筆サインを発見、たぶん

すごーい宝物を発見しました、たぶん。
と言っても、ガガーリンマニアでない方には、ふーんぐらいのものかもしれませんが。

東京・経堂の日本ロシア語情報図書館に頻繁に通っています。
1961年当時のロシアの新聞が閲覧でき、ガガーリンに関する本が日本のもの、
ロシアで出版されたものを問わず、ざくさくとみつかるからです。
「ロシアの古本屋さんまで行かないと入手できないかー」と諦めていたものがあるので、ありがたやです。

それで、また、図書館を訪ね、宇宙天文コーナーの棚の一冊を手に取りました。
『宇宙への道』というタイトルの本です。
ガガーリンの伝記ともいえる『宇宙への道』は、ガガーリンを語る上で欠かせない本ですので、
あらためてご紹介させていただきますが、日本ではいろんな出版社がいろんなバージョンで出版しています。

今回の本はどこのかしら?と見ると、
翻訳は日本共産党中央委員会宣伝教育文化部、出版元は日本共産党中央委員会機関紙経営局
となにやら仰々しい様子。
ふうんと思って、ページをめくった私。
見開きの左側にガガーリンの写真、右に文字の走り書きを目にした2秒後には、
私の瞳は、パカーと見開かれていたはずです。

「ガ・ガ・ガガーリン!」 
走り書きの黒いうねった文字は、どうやっても「ガガーリン」以外には読みようがないのです。
Pgagarinsign 「印刷かしら。直筆でサインが書かれているかのように
本物っぽく印刷してぬか喜びさせる本が多いし」
とページをめくると、黒い線はところどころ裏写りしてます。

 ←これが直筆と思えるサイン




発行年は1962年5月。宇宙に人を送ることができたソ連とはいえ、
当時、裏にインクがにじむサインを印刷できる技術があったとは思えません。

司書の方々にお見せしたところ、その本が納入された当時の担当者はもう在籍しておらず、
誰が持ち込んだ本かは不明とのこと。
また、この本にガガーリンのサインがあるという報告は伝達されてこなかったけれど、
かなりの確率で本物じゃないかしら、とのことでした。

(この図書館の前身の日ソ図書館は、日ソ協会(現、日本ユーラシア協会)と協力関係であり、
その日ソ協会は1962年にガガーリンが来日した時、歓迎集会を主催されたそうです。)

ほぼ100%本物、と思う理由はほかにもあります。

P1969book 1)1969年に出版された
   「ダローガ・フ・コスモス(宇宙への道)」。


   左ページ下に
   ガガーリンのサインが印刷。
P1969gagarinsign


    拡大すると筆跡がそっくり→



2)ガガーリンは、この本が出版された1962年5月に来日している(5月21日から29日まで)。
  この本の図書館への納入日がその直後の6月10日。

3)小学館から出版された『少年少女世界の名作37巻 ソビエト編』のうちの一篇がガガーリンについて。
  その中で使われているガガーリンの写真のクレジットは『日ソ協会』になっている。
  ガガーリンと日ソ協会のつながりを感じさせる。

4)1969年版「ダローガ・フ・コスモス」では、1962年の日本での滞在のことを、
  ガガーリンが詳しく語っており(対談相手として糸川英夫博士の名前も登場)、
  その際、頻繁に『общество“Япония- CCCР”』という単語が出てくる。その意味は日ソ協会。

たぶん、多くの日本人がそうだと思うのですが、私もガガーリンの映像、肉声、まったくと言っていいほど
目にも耳にもしたことがなかったでした。
ガガーリンは伝説の人。別の時代に生きた過去の人。という感覚だったのですが、ガガーリンの筆跡を目にして、確かに彼が存在していたんだと、強く実感できました。

まるで、旧友からの手紙の筆跡を見て、その友人を思い出すように。
彼の直筆と思える文字をそっとなぞりながら、彼の存在をすぐそばに感じました。

本当に生きていたんだ。そして日本に来たんだと。

こんなお宝が無造作にある図書館。おそるべし。まだまだ掘り出し物があるかも。

ガガーリンはロシア語ではГагарин
このГの文字は、筆記体になると英語のTとJを合わせたような書体になります。
Piwrite
これは、私が『ガガーリン』を
ロシア語の筆記体で書いてみたもの。→

『宇宙への道』の見開きにある文字が、
ガガーリンと読めることがおわかりになると思います。

ガガーリンINDEXはこちら

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emi (秋田恵美)

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
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