ガガーリン30 宇宙はどこ?
今日2006年4月12日はガガーリンが人類初の有人宇宙飛行をしてから45年目にあたります。
ところで宇宙の定義ってなんでしょう。
もし、地球の中の日本の中の東京都の中の世田谷区に住んでいるとすると、
自分の部屋の中は世田谷区であり東京都でもあり、日本でもあると言えます。
そう考えると、宇宙の中の銀河系の中の太陽系の中の地球にある私の部屋は、宇宙の中にあるって言えます。
部屋は宇宙の中。
隣の家のわんちゃんの犬小屋だって、みんなみーんな、宇宙の一部。
でも、私たちは、部屋の中を歩くことを宇宙遊泳とは言わないし、
近所のコンビニに行くことも、宇宙に行くとは言いません。
では、宇宙の定義ってなんでしょう?
国際航空連盟(FAI)では宇宙を、〔地球の高度100km以上の空間〕と定めています。
ということは、私たちの部屋は宇宙空間の中にある〔宇宙空間の外〕となるのですね。
特別な空間に思えてきました。
ガガーリンが地球を一周した時の軌道は、もっとも地球から離れた地点で上空327km。もっとも近い地点で181km。
なので、ガガーリンは宇宙を飛行したと認定されているのですね。
ところで、多くの天文ファンは、人間が宇宙へ行ったというニュースが飛びかった当時、
その高さが地球の高度300kmぐらいだったということを聞いて、
ご自身の持つ〔宇宙〕のイメージとのギャップを感じたそうです。
天体望遠鏡で星を眺めている方々はそれこそ、何万光年も彼方の星の輝きをみつめています。
膨大な距離の彼方にある宇宙をファインダーの中に夜毎感じて過ごしています。
そのため、高度300km(天文の方々が扱う宇宙から比べたらきっと地球の皮みたいなもの?)
という距離も宇宙であることに、いろんな〔宇宙〕があるなあと感じられたそうです。
同じ〔ジャンプ〕でも、フィギュアスケーターが飛ぶジャンプと、
原田選手たちが急斜面を滑走して飛ぶノルディックスキージャンプのジャンプが違うように、
それぞれの〔宇宙〕があるっていうことですね。
遠くの星々の存在を〔目〕で感じる宇宙に関わっている人たちと、
〔生身〕の人が到達できる空間としての宇宙に関わっている人たちがいる。
その他にも、〔哲学的〕に宇宙を感じている人たちもいる。
あなたが感じているのはどんな宇宙ですか?
(写真の石はアイオライト。光に透かすとサファイアブルーになる半透明の藍色の石です。
銀河のように輝くのはインクルージョン。星座早見盤のよう!)
ガガーリンINDEXはこちら
« ガガーリン29 水曜日4月12日 | トップページ | ガガーリン31 星の種その2 »
「 ガガーリン」カテゴリの記事
- 今日は4月12日水曜日(2023.04.12)
- ガガーリン103 映画『ガガーリン 世界を変えた108分』を観ました(2015.01.08)
- ガガーリン102 山梨県立科学館(甲府)に行ってきました(2014.04.30)
- ガガーリン101 プラネタリウム番組「はるか地球をのぞむ」。ガガーリンの言葉の翻訳を担当させていただきました。(2014.04.16)
- ガガーリン100 ソチ五輪の開会式でガガーリンが少し登場しましたね(2014.03.02)
コメント