宇宙空間のイメージ
町田の市立中央図書館に行ってきました。
探しているガガーリンに関する本で館外貸出しをしている近所の図書館がここだったからです。
感動しました。
今まで都内近郊の館外貸出しをする規模の図書館の中で、
航空宇宙工学と天文に関する資料が一番充実していました。
なぜなんでしょう。
近くに東急まちだスターホールというプラネタリウムがあるからでしょうか。
それとも天文関係の研究所でもあるのでしょうか。
残念ながら、私は町田市の住民でも在勤でもなく、近隣の市民の条件にも満たないので、
目当ての書籍の館外貸出しをさせてもらうことはできませんでした。
けれど、せっかく来たのだからと開架の棚を一通りチェックしていて、
目に留まったのが毛利衛著の『果てしない宇宙のなかで思う未来のこと』(数研出版)。
この本のこと全く知りませんでした。
それで手にとると、毛利さんが坂本龍一と対談をしているページがありました。
毛利さんが2度目の宇宙飛行をする前に、
坂本龍一(毛利さんをサン付けで坂本龍一をサン無しなのは変ですが、
なんか音楽家にサン付けするとかえって馴れ馴れしい感じがして、サン無し続行)
が自ら自分の曲を12曲ピックアップし、
『MISSION』というCDにまとめて、毛利さんに渡されたことが語られていました。
その曲の一覧がこの本の中にありました。
アルバム『BEAUTY』からは「ちんさぐの花」他がチョイスされていたり、
お馴染みの曲が並んでいるのですが、
そこに、3月18日のブログで紹介した「ア・カーヴド・ストーン」もあったのです。
以前、毛利さんや他の宇宙飛行士の方が撮影された宇宙からの映像を
JAXAからお借りしてプラネタリウムの番組で上映したことがあります。
その時に私が宇宙からの映像に合わせたいと思ったのが、「ア・カーヴド・ストーン」でした。
地球やいろんな天体が浮かぶ漆黒の宇宙空間を飛行する時の感覚そのものだと思ったので
(全体の構成の関係でこの曲は結局使用しませんでした)。
坂本龍一がこの曲をチョイスして毛利さんに渡されたということは、
坂本龍一もこの曲はスペイシーな世界をイメージして創られたのかな、
とその感覚を共有できたような気がしてうれしくなりました。
そして、毛利さんが、宇宙で特に印象に残った曲の一つにこの曲を挙げていらっしゃいました。
なんだか、私がイメージしている〔宇宙空間〕という世界は、
本当の宇宙空間に近いのかもしれない!
なんて思えてさらにうれしくなりました。
私たちの体はもとを辿れば宇宙の一部。
きっと、心と体のどこかに宇宙空間の記憶が残っていて、
私たちが音楽を聴いて「スペイシーだなあ」って思う時、
その感覚はあながち間違っていないのかも。
星やプラネタリウムINDEXはこちら
« ガガーリン32 飛行野郎 | トップページ | ガガーリン33 写真いろいろ »
「 星見るシアワセ」カテゴリの記事
- 2020年7月2日の火球は見られませんでしたが、1996年のつくば隕石は(2020.07.02)
- 夕空に星が一つ一つ。まるで魔法のよう。(2020.02.01)
- 月の満ち欠け日記 2019年6月3日~7月2日(2019.06.09)
- 写真集を思い出す夕焼けと夏の暑さ、でも夜中は冬(2017.09.13)
- 星のささやき---その23.1800年代初頭、ゲデンシュトロムの体験(2016.02.13)
コメント