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2006年6月30日 (金)

レジェンド~バスケットボーラーの輝ける場所

Regend_1 27日(火)は「レジェンド」のイベントで渋谷のON EASTに行きました。
「レジェンド Legend」というのはストリートでおこなわれるバスケットボール「ストリートボール」の日本初のリーグ。シュートを競うゲームだけではなくて、ドリブルなどボールさばきの華麗なテクニックで魅せたり、音楽とのコラボをしたり。エンターテイメントの要素も加え、バスケットボールの新たな可能性を切り拓いたもの。

                  観客を沸かせたコート。興奮の2時間半が終わり撤去中→

レジェンドを知ったのは一人の友人がきっかけ。
多くの友人や仕事仲間が私を支えてくれていますが、 そのひとりにとても骨太精神の女性がいます。私がずどんと落ち込んだ時も、ただ甘やかすのではなく、加減を見て、筋を通した叱咤激励をしてくれます。誰の相談にも惜しみなく親身になって乗っています。その姿は、まるでアスリートのコンディションを把握しながらサポートするトレーナーかコーチのようだなと常々思っていました。
その彼女がアメリカ在住時代に目覚めたNBAへの興味を発展させ、日本でこのレジェンドの運営と推進に関わっているのです。
その話をうかがった時、「レジェンド」は彼女の興味と資質が合体した場所。こんな風に人は天職に出会うのかと私まで興奮しました。そして、そのレジェンドを生で体験してみたいと渋谷に繰り出すことにしたのです。

オンイーストに行くと、フロアにバスケットボールのゴールが1つだけ立っている12m四方のハーフコートがありました。そのまわりに観客が座り、その後ろには座りきれない人が立って観戦。DJのMIKOによるヒップホップ系の音楽が流れ、MAMUSHIのMCでいろんなスタイルの試合が進行していきます。

盛り上がりましたっ。「椅子バス」というものがあることも初めて知りました。イスバスというのは車椅子でおこなうバスケットボール。アテネパラリンピックの日本代表でもあったYASUさんとNAOYAさんが登場しました。ゲームとしては健常者の女性バスケットボーラー1人とイスバスの選手1人がチームを組み、2人対2人で戦います。ハーフコートにある一つのゴールにシュートすることを目指して。
YASU、NAOYAのお二人は背もたれのない車椅子を乗りこなすのですが、その車椅子さばきの見事なこと!。ものすごいダッシュをしてキュッと止まり、左右に回転。椅子バスの選手に女性パスケットボーラーがディフェンスに付いても、かわされてしまうほどの素早い車椅子さばきです。

ボールを受け取った椅子バスの選手が片手にボール、片手で車椅子を操作。右に左に車椅子を回転させて、自分の前に立ちはだかる敵の女子ボーラーを振り切ります。そして直接シュートをすると見せかけ、敵の女子ボーラーがそのシュートを防ごうと両手を上に伸ばした途端、すかさず、隙が生まれた下の方から味方の女子ボーラーにボールをパス。それによって、自分へのマークがゆるんだ瞬間、もう一度味方の女子ボーラーからパスを返してもらい、それをシュートして成功!
というシーンでは本当に興奮しました。

ゲームの合間にはキタノタケシ監督の映画「座頭市」でもタップダンスを踏んだSUJIとアフリカの太鼓ジャンベのコラボのパフォーマンスもありました。
「レジェンド」。基本はバスケットボールのルールなので初めて観戦しても解説抜きでわかるのがいいですね。コンパクトなコートで行なうため、普通のバスケットボールよりもすべての密度が濃いかんじです。
ディフェンスを交わす時に相手の前でドリブルしながら身体を半回転、一回転ひるがえすダンスのようなステップ。そのあと、いきなりゴールに向かってダッシュで切り込む敏捷性。展開も非常に速く迫力があります。

オーディエンスは男性ばかりかと思いきや、それぞれの選手に熱い声援を送る女性が多く、女性も半分ぐらい占めていたような気がします。男性もクラブ系から、スーツ姿の仕事帰りのビジネスマンまで。女性同士二人でも、一人でも行って楽しめる雰囲気です。

もう一つの魅力はフレンドリーさ。選手たちの入場が観客のいるすぐ後ろの通路を通るようになっていたり、コートに登場した選手が取り囲むオーディエンスのところを回ったり。なので、気軽にファンが手を伸ばして、選手と片手ハイタッチができるんです。
病気から復帰のTANAへやこの日限りで引退する、予想外の美声のSTへの惜しみない拍手や歓声にもじーんときました。
ストリートボーラーの一人が、「自分が輝ける場所を探していた。ここにいる資格が僕にあるのか迷った時期もあった」というようなことを話されていました。ストリートで活動するボーラーたちに輝ける新たなステージを提供しているレジェンド。かっこいい選手からお笑いをとりつつ技を決める選手まで役者揃い。

こんな風にスポーツだけでなく様々なジャンルで、資質を持っている<星たち>が輝く場を与えられる、そして私たちがそれを享受できる世の中っていいなと思います。

2006年6月29日 (木)

花実さんライブ/美しい心象風景を堪能

Mist_1 イベント三昧の毎日を送っています。
25日は、花実さんのライブ「水の中のティルナノグ」で吉祥寺MAND-LA2へ。
編成は 花実:ボーカル 
     ツルノリヒロ:ヴァイオリン、キーボードetc.
     古川昌義:ギター 
     おーいしとものり:パーカッション
ゲスト  安井マリ:tin wistle(アイリッシュの笛)


Oldrose_1
ライブ、すごくよかったです。
歌声は輝きがさらに増していました。透明感ある声質の人って多いけれど、ただきれいなだけで心が引き込まれない声の人もいます。けれど、花実さんの歌声には、「透明感」で終わらない「儚さ」や「かなしさ」や「一筋の祈り」さまざまなニュアンスがあるからでしょうか。ぐっと引き寄せられます。映画館の暗闇の中、後ろの映写室からスクリーンへむかって伸びる一筋の青い光のイメージ。太陽の光というよりも、月光のような光を放っている声。なまなましい人間の声というよりも、天使の領域・天女の領域の声が空間を飛翔するのを堪能しました。
その歌声をしっかりと支える都留さん、古河さん、おーいしさん、安井さんの音のバランスもすごくよくて、花実さんのボーカルの魅力をたっぷりと味えるよう丁寧に構築されているのだろうなと、息が合う仲間の素晴らしさも感じさせられました。

また、花実さんは妖精の国から人間界に遣わされた「妖精隊長」であると確信。
きっと江原啓之さんがこのライブの会場にいらしたら、彼女のまわりにたくさんのフェアリーが舞っているのが見えたことでしょう。

花実さんの詩の世界は生々しい日常が歌われるというよりも心象風景や、妖精の世界を思わせるファンタジックな世界。それでも「絵空事」にはなっていません。
たとえば、1曲目はStill Waterという曲でしたが、
「ほんとうにきれいなものだけここにあつめたから なにもみえない世界ができあがった」
という歌詞からはじまるんです。いつも、この歌詞にぞくぞくします。抽象的ですよね。「鍋」だの「本棚」だのといった具体的な物体が思い描けない。なのに、花実さんがこの詩を歌うと、なんともいえない美しい色合いの霧のようなものが頭の中に広がって、すごく気持いいんです。

ファンタジックな世界、抽象的な詩の世界でも「絵空事」にならず、聴いている人にシーンを思い浮かべさせることができるのってすごいなと思います。それは、花実さんが現実からの逃避で綺麗な世界を歌うのではなくて、過酷な出来事さえも直視した上で希望や理想の世界を歌おうとしているからではないかと推測。

以前、花実さんはライブで「私の歌の世界が綺麗事とおっしゃる方もいますが、まがりなりにも表現者として人様の前に立たせていただく仕事であるのなら、美しいと思えることに目を向けてそれを歌っていきたい、綺麗事を表現していきたいと思います」というようなことを語られたことがありました。花実さんのライブは歌は<リリカル>、トークは<ほのぼの&ほんの少し吉元興行系笑い入ってます>なのですが、この言葉を語られた時、覚悟と気迫を感じました。

だから、透明感に凄みがまして、私たちを美しい心象風景にがっつりと連れていってくれるんですね。歌も、ひりひりするような想いが歌われたり、闇を切り開き、聴く者の手をしっかり握って光の世界へ連れていくような力強さを感じさせる曲もあったり。さらなる境地を感じさせられました。

そして、歌う花実さんの姿に「いつくしむ」という心がけの大切さを感じました。演奏でサポートしてくれるまわりの方や来場者への感謝、そして自分自身の身体や声への感謝がはしばしから伝わってきます。これからも活動を追っていきたいアーティストのひとりです。

それと、声は磨けば光ると実感。もちろん花実さんのピュアな澄んだ歌声は天性や精進やピュアな心のたまものなのでしょうけれど。
私は歌ったり、多くの人の前で語るような仕事ではないけれど、もしトレーニングで声を少しでも天使の領域に近づけることができるのであれば素敵。ボイストレーニングを受けたくなりましたっ。

通常、ブログで歌詞掲載はNGですが Still Waterの詩は花実さんのOK済みです。
画像は花実さんの声のイメージのパステルを並べてみました。
夜明けのミストとオールドローズのイメージ。

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2006年6月26日 (月)

渋谷で木星

Mokusei 24日土曜日はしぶてんに行きました。
毎月第4土曜日に天体観望会がおこなわれているのです。

観望会の前にまず、いろんな方の天文にまつわるお話の発表がありました。
夏至・冬至の時期の日の出日の入りの時間の話あり、木星を動画で撮影された方の映像あり、月見草(夜、白い花が咲き、それがピンク色に色づき翌朝には枯れてしまう神秘的な花)の栽培に成功し見事な花つきの鉢を持ってきてくださった方あり、月や宇宙に関する美しい絵本の紹介もあり。

そして後半は屋上で木星を観望。本当は雲が多く観望は中止かと思われていたのですが、天候がよくなったため決行されました。
屋上にあがると目に飛び込むのはまず隣のそびえるセルリアンタワー。夜景が見事です=星の観測には向かないわけですね。
24日20時頃の空で、私の肉眼で確認できたものは、南の空に木星。そこから上に視線を上げるとオレンジ色のアルクトゥールス。そしてしばらく夜空に目を慣らしているうちに確認できたのが、木星の右方向にスピカ。そして東の空にヴェガ。
気象状況もありますが、この日見られた星は4つだけ。(私は目があまりよくないのでもっと星が見えた方もいます)。

渋谷がもっとも星空を眺めるのに向かないところの一つであることは5月4日のブログで触れました。
しぶてんのHPのカテゴリー「天文」の「星の話」の2006年1月12日の記事で村松修氏が渋谷の夜空の明るさについて書かれています)。

星が4つは、少ないと言えば少ないですが、渋谷の明るい夜空でも4つも星が見える、すごい。ともいえるわけです。そして木星を天体望遠鏡で覗くと。左に衛星二つ。右に衛星二つを従えて、はっきりみえました。縞模様もくっきり。この日の木星の見え方の鮮明さは一年に何度あるかというくらいラッキーなコンディションだったそうです。
望遠鏡の丸い覗き穴の中の木星と衛星の輝きは、黒いベルベットの上に小さなジュエリーか、スワロフスキーのビーズを並べたみたい。
渋谷のジュエリーショップで女の子が何カラットかのジュエリーを「綺麗!」って眺めているすぐそばで、私たちも、この天然の何カラットかの輝きを堪能していたのです。

画像は天体望遠鏡に私のちっちゃなデジカメをただ近づけてみただけで(据え付けではなく)撮った木星。目で見た時のように鮮明ではありませんが、縞模様も収めることができてうれしかったです。

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2006年6月25日 (日)

こせのりこコンサート

6月23日、こせのりこさんのコンサートに行ってきました。
場所は原宿・アコスタジオ。
「自然を奏でるアーティスト達との饗宴」というサブタイトルのもとに、
ピアノ:こせのりこ  ジャンベ:奈良大介  インディアンフルート:真砂秀朗
波の音小鳥のさえずりなどのネイチャーサウンド:ジョー奥田   という編成。
4つの音のコラボが興味深かったです。

トークでは、水面に夕陽の色が溶け、タール色になる海、夕暮れの波の音など、こせさんの原風景も語られました。
ジョー奥田さんによる波の音に包まれながら、「波間へ」という曲のピアノの調べを聴いていると、映像スクリーンのないホールなのに海の風景が目の前に広がりました。たぶん会場にいらした方一人一人が、ご自身の体験した夕暮れの海の風景を思い出し、ホールの中に何十ものそれぞれの方の海の風景が広がっていたに違いありません。自然音の力を感じました。
私が思い出したのは小さい頃、毎年、家族旅行で行った海。
夕暮れ、桟橋の足の下に感じる「たぷたぷ」という水の音。水深があることを感じさせる「たぷたぷ」。手すりから覗いても底が見えなくて、得体の知れない色で、でもその深さに引き込まれてしまいそうになったことを思い出しました。

ゆったりずしりとたゆとうこせさんのピアノ。
もし、こせさんがトロピカルな浜辺で育ったり、流れの速い浅瀬のせせらぎを聴いて過ごしていらしたら、きっとまた違うピアノの調べになっていたのでしょうね。
そんなずしり系のピアノと、ズンズン大地の脈動を感じさせる奈良大介さんのジャンベとのセッションがすっごくかっこよかったでした。奈良大介さんは奄美の島唄の朝崎郁恵さんとも演奏をされたりしている方なのですね。ピアノとジャンベの組み合わせ、私、結構はまりそうです。楽曲「ララバイ」もジャンベとの組みあわせでワイルドと動きが加わってまた新たな魅力を発見しました。

真砂さんのインディアンフルートも「アメージンググレース」etc.。まろやかな音色で低いところを流れたり、高いところを舞ったり。木の楽器が持つあたたかさを添えていました。
ピアノは西洋、ジャンベはアフリカ。インディアンフルートは北アメリカ大陸、なのに奏でられる調べが、日本のゆかしい和の情緒を醸し出すことも面白かったです。

それと、ライブ中ひそかな悦楽をみつけてしまいました。
ステージ上の黒いグランドピアノにジャンベを叩く奈良さんの手が映っていたのです。グランドピアノのカーブを描く壁面に。まるで鏡を置いて線対称に図形が映るように手が4つ。音に合わせて動くその手は、まるで翼を広げた鳥に見えたり、幻想的でシュールなグラフィックになっていたのです。
ドラマ「トリック」のエンディング映像を思い出しました。画面の中央に鏡のような仕切りがあって、そこから伸びるダンサーの手が左右線対称に映って、翼を広げた鳥のようにみえたりしたシュールなエンディング。まさにあんな感じでロールシャッハテストにように幻想的にグランドピアノに映っていたのです。

ライブ2部最後はピアノソロの「多謝」。賛美歌のように美しい和音、障子越しの光のようにおだやかな明るさと清らかさ。心があらわれました。この曲の余韻が今でも残っています。

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2006年6月22日 (木)

青葉区もたんぼがいっぱい

Kamotanbo 横浜の青葉区というと
田園都市線で渋谷へ20~30分ぐらいで行けるエリアなのに
びっくりするほど自然が残っています。
青葉台、長津田近くとなると、駅から少し離れただけで、
里山とたんぼと畑と、なし園と大きなガーデンセンターと
花の苗や果樹を育てている農園だらけ。
たんぼにカモという風景も3ケ所でみました。
十日市場の近く、恩田川のほとりにあるたんぼ。
鉄町のたんぼ。奈良町のたんぼ。
たんぼにカモがいるというのは、カモに虫などを食べてもらい、        カモの水泳大会
その分農薬を使わなくていいという「アイガモ農法」なのでしょうか。

そんな田んぼの風景を1枚。きれいに並んだ苗が仕切る列を一列はさんで手前から向こうへ泳いでいく2羽のカモ。時々ちらちらってお互いを見ながらスイスイ進むその姿。まるでプールの4コースと6コースを泳いで競争しているみたいでした。

追記/カモ田んぼのその後の様子は8月4日のこちらに 9月の田んぼはこちらに

2006年6月21日 (水)

白夜とプラネタリウム

今日は夏至。一年で一番昼間が長い日ですね。
東京だと日の出が4時25分、日の入りが18時59分。冬至の頃に比べると日がのびたなあと思いますが、高緯度の地域はもっと昼間の時間が長く、いわゆる白夜の季節を迎えているのですね。

以前レニングラード(現サンクトペテルブルグ)を白夜の季節に訪れたことがあります。レニングラードの緯度は北緯60度。東京の北緯35度から比べるとはるか高いところにあります。そのため、夜、バレエを観て劇場をでた時も、外がたそがれ時のように薄明るくてびっくりしました。

もっと緯度が高いところはもっと昼間の時間が長くなるわけですが、世界のいろんな国の都市の今日の気温、温度、日の出、日の入りなどがみられる面白いサイトがあります。それはweather underground

英語ですが、一部日本語も交えて表記されます。クリックしていただくと別ウインドウで出ますので、そのサイトをいろいろお楽しみください。
まず国の選択をロシアRussiaにしてサンクトペテルブルグを探すとSunriseが4:32 Sunsetが23:26、昼間の長さは18時間51分となっています。
ちなみにTokyoを見ると昼間の時間が14時間33分と出てきます。

次に、国の選択をFinlandにしてカレリア地方にあるヨエンスーJoensuuという町をクリックしていただくと。Sunriseが2時59分、Sunsetが23時6分。
そしてLength of Day昼の長さはさらに伸びて、20時間7分となっています。
サンタクロースのふるさととして知られているロヴァニエミRovaniemi(北緯63度)を見るとsunriseもsunsetももはや時間の表示はありません。昼の長さは24時間となっています。これが夜なお太陽が沈まない北極圏の白夜。

睡眠のリズムの乱れを直すには、朝、太陽を浴びて体内時計をリセットすること。
夜の闇と太陽の光のめりはりがリズムをつくるのだとしたら、どうやって白夜の国の人たちは夏の睡眠リズムを整えているのでしょうか。カーテンを閉めてももたそがれときのような薄明かりが漏れてくる室内で。
もしかしたらこういう地域こそプラネタリウムが必要なのかもしれませんね。
白夜の季節に味わえなくなる夜の闇を体験するために。
空が暗くならないために見ることのできない夏の星座や天の川や夏の大三角etc.を楽しむために。

さて、白夜と短い夏が終われば、ふたたび暗く長い厳寒の冬になる高緯度地方。だからこそ花も人も短い夏を謳歌します。せつないほどに今を盛りと燃える生命の輝き。そんなイメージにぴったりの北欧の曲があります。
それは「カレリアの丘にて」。

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2006年6月20日 (火)

夜明け/MORNING SONG-ウォン・ウィンツァン&真砂秀朗

Amazingblue 星が一つ、一つと消えてゆく。空が少しずつ蒼さを増してくる。あそこに星がまだあるのかな、それとも見えていると感じているのはもう瞳の中の残像にすぎないのかなあなんて眺めているうちに、最後の一つも空の青さに溶けて消える。
そんな夜明けのシチュエーションで楽しみたい音楽のイチオシといえば、
ウォン・ウィンツァンと真砂秀朗による「MORNING SONG」。
アルバム『Amazing Blue』に収められている楽曲です。

ネイティブアメリカンのズニ族のトラディショナルのようですが、ウォン氏の編曲によって、非常にやわらかくしっとりとした、そしてさわやかな楽曲になっています。
ウォン氏のピアノの音色の柔らかさ・透明さは世界一だと思うのですが、出だしはそのピアノから。
夜明けのそっと動きだした空気のようにウォン氏のピアノがポロロン、と奏でます。

そのゆったり感がすごくいいんです。
プラネタリウムのリラクゼーション番組「スターライトヒーリング」の夜明け~朝の場面で幾度となくこの「モーニングソング」を使わせていただきました。
星を仰ぎながら、膝に置いていた手も力が入らないくらいまどろんでいただいたあと、最後の曲で、我にかえって「きちんと椅子に座りなおさなきゃ」という気持ちになる曲を流してはモッタイナイ。〔ゆるんだまま。だけど少しずつ何かが目覚めていく〕〔余韻を残しながら日常に戻っていただく〕のに、この「モーニングソング」はぴったりなんです。

ウォン氏のピアノも真砂氏のネイティブアメリカンフルートもまったく尖ったところがありません。ウォン氏の奏でるメロディーは夜明けの動きだした風や、少しずつつぼみが開いていく花の目覚めのよう。
そこに真砂氏のネイティブ・アメリカン・フルートが加わります。インディアンフルートともいわれるこの笛は杉などの木でできた縦笛で、尺八にも似た音を発します。
太くてまろやかなふぁーとした音色です。そして、「ふー」と一息で吹かれた音が最後にひゅるって音が上がるんです。例えるならケーキ作りでデコレーション用の生クリームを絞る感覚に似ています。生クリームを絞る時、「ふーー」とクリームを出した最後に、ひゅるって切りますよね。あの感じ。ネイティブアメリカンフルートの「ふーーひゅるっ」がとても心地いいんです。長いブレスの「ふーーひゅるっ」を聴いてきると、いつしか、つられるように自分の呼吸も深いリズムになってゆきます。
そして息をトゥトゥトゥトゥと区切って出す笛の音は、鳥がさえずり渡る音みたい。
エコーが効いた笛の響きやピアノが空間に拡がって、ひろーい大地での夜明けの大気を感じさせます。

寝苦しくなってくる季節。朝、目が覚めたけれどなんとなくすっきりしない。という時は、ベッドの中でこの「MORNING SONG」を聴いてみてはいかがでしょうか。
軽く目を閉じたまま、朝日が大地を照らす前の夜明けの空。星の世界でもなく、太陽の世界でもなく、ただ、蒼が果てしなく拡がっている世界を思いうかべて。
朝の風や霧が身体を撫でてゆき、そのさわやかな大気を吸い込むイメージでゆっくり身体を伸ばし深呼吸もしてみましょう。
曲の終わりとともに、さわやかな朝に着地できるはず。

この曲の雰囲気を感じていただきたくて言葉を尽くしてみましたが、本当は「百文は一聴にしかず」ですよね。ただ、今、ネットでこの曲を試聴できるところはなさそうです。
でもなにかピンと来た方は、ぜひこのアルバムを。「ユメノクニ」をはじめどれも名曲ばかり。ピアノとネイティブアメリカンフルートという、組み合わせがこんなにいいものかと発見させられます。

ウォン・ウィンツァンさんのHP「SATOWA MUSIC」は こちら 
『Amazing Blue』の詳細・試聴は こちら  

真砂秀朗さんのHP「AWA MUSE」は こちら   『Amazing Blue』の詳細・試聴は こちら

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2006年6月19日 (月)

プラネタリウムの夕暮れと夜明け

プラネタリウムでは様々な番組が上映されています。
なかには、場内の明かりが消えた途端真っ暗になって、「今、私達は夜中の2時の星空を見ています」と始まる番組もあるかもしれません。けれど、一般的なスタイルとしては、夕暮れ~夜・満天の星空~夜明け~朝を迎えて終わり、という流れ(生解説をされているところは、その日の夕方から翌朝までの星空をゆっくりと動かしながら披露)が多いかなと思います。

プラネタリウムでは「満天の星」が醍醐味ですが、同じくらいこの「夕暮れ」や「夜明け」のひとときが楽しみという方もいらっしゃることでしょう。

少しずつ暮れてゆく空。視界に入る隣の席の友達の横顔もだんだん見えなくなって、日常を離れて、自分自身の世界に没頭してゆく時間・・・。ドームの西の空にはオレンジ色の夕焼け。ドーム全体の青い色は徐々に濃く暗くなってゆき、オレンジ色も消えかかる頃、ここに一つ、あそこに一つと星が現われはじめて。やがて自分の指先も見えないくらい闇と満天の星に包まれる。という夕暮れから満天の星へのシーン。

夜明けはというと。満天の星空が広がる中、東側の空の下の方がほのかに白んでいる。ドーム全体の星空が少しずつ明るくなり、星の数も減ってゆく。蒼さが増してゆく空に溶けこむように一つ二つと消えてゆく星。最後の星がゆっくりフェイドアウトするように消えて、朝になる。
星空の下で一晩を過ごしたような夢からゆっくり日常へ戻る。そんなひととき。

そんな夕方や夜明けの演出ってどんなふうにおこなわれるのでしょう。
施設によってもいろいろあると思うのですが、基本は下のアイテムを組み合わせておこないます。(といっても私はプラネタリウムの施設を使わせていただいた側なので正確な表現ができていないことをご了承ください)。

恒星/ドームに出る星の数を0%(0個)から100%(満天の星)まで調整
昼光/ドーム内の明るさを0(明るい)から100%(真っ暗)まで調整
ブルーライト(青い照明)/0%(off)から100%(全開)まで
グリーンライト(緑の照明)/0%(off)から100%(全開)まで
夕焼け&朝焼け/ドームの空の下の方がオレンジ色に染まる
薄明/ドームの空の下の方が白っぽくみえる

これらを使って夕暮れから満天の星空をどう組み立てるかというと、
概略はこんな感じだったりします。

          夕暮れ                 →満天の星空

昼光       ある程度の暗さ            →真っ暗へ
恒星       0個                   →100%(満天の星)へ
ブルーライト  80%(たそがれの空の色を再現) →0%
グリーンライト 40%(たそがれの空の色を再現) →0%
夕焼け     (西側の空にだして曲の中頃でオフ)

けれど、実際には、
夕焼けは曲のどの部分で消えた方がいいのか。
空の青さがなくなってゆく加減は?
星が0%から100%まで増えてゆく加減は?
1番のさびのところで最初の星が現われたとして、そのあとは徐々に星が増えるのがいいのか。最初はゆっくりで曲の最後に一気に満天の星になった方がいいのか。
などなど、緻密に各アイテムの配合といいますかレシピを組み立てていかなければなりません。

「夕暮れ」はお客様を日常から、「星空の下」という別世界へ誘うための大事な導入であることが多いですし、「夜明け」は、再び日常に戻っていただくための最後の余韻の部分。
それぞれの番組制作の方達が、何度も何度も試行錯誤繰り返しながら、腕によりをかけ、一番ベストの演出を組み込んでいるはず。
どうぞ、手塩にかけた演出を楽しみにいらしてください。

また、オートではなく、手動で解説員が夕暮れや夜明けを演出する場合もあります。
解説員の操作を拝見していますと、数多い上映経験の中で、夕暮れはこんなふうな配合で暮れていき、星が出るのが一番美しい。夜明けはこんな風に星が消えていき東の空が明るくなる薄明があらわれて、朝を迎えるのが美しい。というレシピが指先と身体に内蔵されている気がします。
プロの料理人が、しょうゆが小さじ何杯で酒が小さじ何杯かって数字でメモるのではなく、身体で覚えてしまっているように、この段階で「昼光は4でブルーライトが6で何々が」とメモがあるのではなく、身体で体得されている気がします。お一人お一人の匙加減の個性がかいまみれたり、職人の「技」の域が感じられて興味深いです。

日常では満天の星を体験する機会より、一つ二つかすかに見えている星に目を凝らすという状況の方が多いはず。だからこそ、一つ一つ星が現われる夕暮れや、一つ一つ星が消えてゆく夜明けは、私達の身体が経験している感覚がよみがえらされ、臨場感持って楽しめるひとときなのかもしれません。

そんな夜明けのひとときにお薦めの音楽はウォン・ウィンツァン&真砂秀朗の「モーニング・ソング」。
「星と楽しむ音楽」のカテゴリーの こちらで。

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2006年6月17日 (土)

祈り/Aesthetic 関山藍果 と聖歌

今プラネタリウムで一番聴きたい音楽は関山藍果の「Aesthetic」。フジテレビ系列で放送中のドラマ「医龍」の挿入歌です。
はまってしまうと音楽って一曲を延々リピートして聴いてしまうものですが、昨日、今日でのべ7時間は聴いてしまっているかも。
ふわーとした関山藍果の歌声。透明で祈りにも似た、どこか懐かしいところへ還ってゆくような世界。この歌声を星の瞬くドームの中で聴いてみたいです。
2番のサビ前でウーウーと歌っているところで、わずかな間、もう一つウーウーと音がかぶさるのですが(シンセ?)、それもスラバの声を想わせてうっとり。
この曲が収録されている「医龍 The Team Medical Dragon」のオリジナルサウンドトラックが6月7日に発売されたので、この曲を使おうって計画しているプラネタリウム解説員も大勢いらっしゃるのかも。

作曲者澤野弘之氏は知らなかったのですが、いろんな方に楽曲を提供されていたのですね。サウンドトラックの情報を取り上げているHPの このページで澤野弘之の作品がでてきました。

追記/サントラには歌詞カードが入っていないのですが、上記のユニバーサルミュージックのページに歌詞(英語詩)がアップされました。最後の部分は「ほの暗い空の金星のように」だったんですね。さらにプラネタリウムで聴くのにぴったり。

祈りに満ちた曲は、星が広がる聖なる空間にぴったりですよね。
曲調は違うのですが「Aesthetic」を聴いて思い出すのが、メラニー・ロスの「今宵キリストは生まれ給えり~グレゴリオ聖歌より」。

これは私が使用した楽曲ではなく、池袋のサンシャインスターライトドーム満天の2004年春のオープニング番組「満天星に抱かれて」というプログラムで使用されていたものです。
夕暮れの海。浮かぶ島影。そんな風景が360度パノラマで広がる中で、この曲とともにゆっくりゆっくりと日が暮れ、夜の帳が降りてゆき、私達の上には満天の星が広がりました。その静かにおごそかに夜になってゆく呼吸と、おごそかでしっとりとした歌声がぴったりでした。

収録されているアルバムは「サロン・ド・カノン2」(力塾)。

ところで、プラネタリウムは施設によっては、一般の人に場所貸しをされてるところもあります。コンサートやファッションショーなどで利用されている人もいます。
大掛かりな興行ではなく個人でも借りれたらいいですよね。
たとえば15分だけの貸しプラネタリウム。流したいCDは持ち込み。仲間と好きな楽曲で星空を楽しめたらいいと思いませんか。星の演出はプラネタリウムの通常番組に影響がないように、手動でできるもののみ(それでも夕暮れ満天の星、夜明け、流れ星は楽しめるはず)。
でも、プラネタリウムを借りるのは予算がかかります。キャパがありますから。もし、15分借りることが可能だととしても、スタッフの星空操作費を含めたら、かなり奮発しないと実現不可能かも。
バンド練習のため貸しスタジオを借りるように、手ごろな値段の貸しプラネタリウムがあったら素敵!

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2006年6月16日 (金)

星は希望の象徴 

Tarotstarandsun_1 街灯も人家もない大自然の中に身を置いて、夜の闇の濃さに怖くなったことはありませんか。
雲や霧が晴れて、星が瞬きだした時、その光を心強く感じて、ほっとしたことはありませんか。

考えてみたら、古代(すごい昔だけではなくてつい最近まで)夜は暗かったんですよね。スイッチ一つであたりを明るく照らす電気もなく。

古代の人はどんな思いで夜毎、星を眺めていたのでしょう。動物に襲われる危険もあり、今だったら簡単に治る病気や怪我ですら命を落とすこともある。そんな中で毎日を生きていたわけです。
きっと夜になると、今日も一日家族がみんな無事に過ごせたことを感謝しながら星を眺めたことでしょう。
天候が航海の安全、狩りなどに大きく影響を及ぼすから、星月夜には「明日天候に恵まれ、うまくいきそうだ」と希望を感じたことでしょう。

星に希望を託してきた、そんな古代人の血が受け継がれている私たち。だからこそ、私達は星を見てよろこびを感じるのかもしれません。

タロットカードといえば、絵の1枚1枚に象徴する意味があり、それに基づき様々なことを読み取るものですが、カードの中には「星」の絵もあります。
「星」のカードが何を表すかというとやはり「理想」「希望が叶う」「明るい未来」など。良いカードです。

ちなみに「月」や「太陽」のカードもあるのですが、「月」は不安、秘密などを表します。あまりいい意味ではありませんね。タロットはトランプとは違い、絵の天地があります。絵が正しい位置(正位置)なのかさかさまになってる逆位置かで意味が変わるのですが、月のカードの場合は逆位置の方が「物事が明白になっていく」などのいい意味になります。
「太陽」はすべての物に光が当たるところから、「繁栄」「幸せ」を表します。

一番上の画像は 私が愛用しているThe Zerner Farber Tarot Deckの星と太陽のカード。
Amy Zernerという女性のアートワークによるものです。わかりづらいかと思いますが、アンティークなファブリックやレースなどのコラージュで仕上げられています。
紫とピンクが基調になっていて、かなりキッチュ。ビクトリア調やイスラエルの女性デザイナー、ミハエル・ネグリンのアクセサリーがお好きな方はたぶん惹かれるテイストだと思います。

星のカードでは空に大きな星がひとつ。乙女の手のひらから注がれる水の中にも星々が輝いています。

AmazonのThe Zerner Farber Taror Deckのページには下の画像をクリック。
The Zerner-Farber Tarot Deck
Monte Farber Amy Zerner
1572810734

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2006年6月14日 (水)

弦巻茶屋(世田谷・桜新町)

Tsurumakijaya 桜新町の世田谷区立中央図書館に予約していた資料の受け取りに行きました。
その帰り、弦巻茶屋にいってみました。

テラピコットン LOHASな生活というHPのカテゴリー eatの記事で弦巻茶屋という空間があることを知ってずっと気になっていたのです。

住宅街の中にあるいい空間でした。
昭和の古き良き時代のモダンな応接間という風情。
その空間にエキゾチックなモロッコ家具や調度品が置かれています。モロッコ家具が白木とかではなく落ち着いた渋い色の木や塗装がつかわれているからでしょうか。古い家屋の濃い色の木の床や梁にぴったりと合うのです。日本家屋とモロッコ家具の絶妙な組み合わせは目からうろこです。
Akari_1
照明もたぶんモロッコのもの。
渋い色でまとまられた空間の中で、ステンドグラスのような鮮やかな色合いが差し色になってます。



Madonokagi 窓はサッシではなくて、木。
だからネジもくるくるくるって回すもの。
サッシに変わる前はこのネジ使ってましたよね。

私は15時ぐらいに訪ねたのですが、お茶だけでもOKとのこと。このたたずまい、ゆっくりと時が流れる中でアイスティーをいただきました。この場所代を考えたら800円はするはず。と思いきや、税込500円。これは絶対お値打ちです。

ランチも手ごろな値段でやっているみたいです。

Kyusuitou 場所は駒沢給水所の近く。レトロな給水塔が健在でうれしくなりました。
テラピコットンさんのナチュラルというカテゴリーにはこの給水所のことも詳しく画像とともに紹介されています。(
散歩へ行こうvol.4

2006年6月13日 (火)

花が長持ちする切花鮮度保持剤

Aoyamaflower Aoyama Flower Marketといえば自分へのプチごほうびにしたい500円ぐらいのお手頃ミニブーケが並ぶセンスいい花屋さんですが、こちらが出してるフレッシュフラワーフード(切花鮮度保持剤)税込893円、なかなかよさそうです。
シャンプーのボトルのような容器に入っています。容量は500ml。

ガーベラをモチーフにしたキッチンブーケを買った時に、この保持剤の小さなパッケージ(餃子のタレのような)がついていて使ったのですが、ものすごく花の持ちがよかったので思いきってボトルを買ってみたのです。

Flannel2 さっそく使ってみたのは6月4日にご紹介したフランネルフラワー。6月3日に購入後、9日ぐらいになって少しへなってきたフランネルフラワーですが、この保持剤を投入してからは結構元気を維持しています。

ボトルの裏面を見ると、花びんのお水を清潔に保ち、お花に栄養を補給する効果があるそうです。
それなら私も体内の水を綺麗にし、美を維持するために使用したい誘惑にかられますが、もちろんただし書きで口や目に入れないようにと書かれています。

Aoyama Flower MarketのHPは こちら 
フランネルフラワーシリーズは右側のカテゴリー「フランネルフラワー」からご覧ください。

2006年6月12日 (月)

丸の内にあるJAXA i のうれしいサービス

Uchufuku 今日、東京丸の内のオアゾにあるJAXAiへDVDを返しに行きました。

お借りしていたDVDは「ロケット開発のパイオニア」と「宇宙飛行の歴史」。
宇宙航空研究開発機構によるJAXA i では、宇宙関係の本などを閲覧できるようになっています。DVDなどの映像資料は中で閲覧はできないのですが、貸し出しを行なっているのです。いずれも無料。名前住所などを記載という割と簡単な手続きで誰でも借りることができます。そこでこの2本を借りてみたのです。

ガガーリン、コロリョフ、ツィオルコフスキーは、ネットなどでは映像を見られるところがあるものの、パッケージになっているものではなかなか動画をみかけることはありません。ですので、彼らの映像も収められていたこれらのDVDはとても興味深かったでした。この2つのDVD、おすすめなので近日あらためて簡単な内容をご紹介したいと思います。

JAXA i には宇宙服も展示されています。
Souchi よく見ると胸元にある温度などを調節する装置の文字があべこべ。

なぜでしょう?

そうですね。
この重装備だとアゴを引いて自分の胸元を見ることができないので、鏡を使う想定で文字があべこべになっているのですね。
その鏡は左手の手首の辺りにあります。一番上の画像で楕円形のミラーがわかりますか。
左手を動かし、この鏡に装置を映し、正しく見えている文字を読み取るのですね。

Hibiyapark おまけ。
日比谷公園に寄ったら、思いのほか、バラが綺麗に咲いていてびっくりしました。遅咲きのものを植えているのでしょうか。
ラベンダーデンタータの株も畳4畳半分ぐらい自生していました!

JAXA i (ジャクサアイ)
〒100-8260東京都千代田区丸の内1-6-4 オアゾ ショップ&レストラン2F
TEL03-6266-6400(広報部) 
(※現在この施設はありません)  

まだ私は体験したことがないのですが、ロケット打上げなどのビッグイベントの時はリアルタイム映像をJAXA i で見ることができるそうです。スポーツカフェで試合を大勢で観戦して盛り上がるように、打上げもみんなで盛り上がって見るのも楽しそう。

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2006年6月11日 (日)

サンシャインスターライトドーム満天

それぞれ魅力のプラネタリウム その4

サンシャインスターライトドーム満天(池袋)

2003年に惜しまれつつ閉館した池袋サンシャインプラネタリウムのスペースにコニカミノルタプラネタリウムが母体となって2004年、新たにオープンしたプラネタリウム。

288席。
ロビーもドーム内も深い青い色が印象的な空間です。
星を映し出すプラネタリウムはコニカミノルタプラネタリウムのインフィニウムγ。星の数は40万個だとか。天の川も美しいです。

プログラムは一日3番組上映。19時からの投影もあり、平日の夜、仕事のあとにプラネタリウムに寄ることができるのも魅力ですね。通常はオート番組で生解説はないようですが、時折スペシャルプログラムとして名人による生解説やコンサートなども開催されているよう。

プラネタリウム機が映し出す星空だけではなくて、いろんな絵や実写をドーム全天を映した番組も上映されています。
ドームの上から降ってくるような雪の結晶の絵と星の組み合わせの演出。
魚眼レンズで撮影されたという「暮れてゆく海と島々」の実写映像が360度ドームのまわりにパノラマで投影され、その景色が暮れてゆくに従ってドームの天頂あたりにプラネタリウム機の星が一つ二つと増えてゆく演出。
などなど、プラネタリウムが映し出す星と、映像やスペイシーな絵などをうまく生かした演出シーンも楽しむことができます。

そして、このプラネタリウムのもう一つすごいのは、隣が水族館のところ。もし水槽が移動になっていなければプラネタリウムのわずか10メートル先くらいで、バンドウイルカが泳いでいるはず。同じフロアーの中で、海の中から宇宙の果てまで楽しめることができるのが面白いですね。

“満天”で一番好きなのはやはり星の瞬き方とドームの形とほどよい広さです。
どぎつい感じがない星々の光は、シンプルな演出にした時に、星の瞬きと夜のとっぷりとした闇を堪能することができます。
そしてここのドームの空間の丸みは落ち着きます。同心円ではなく一方向へ向かって席が並んでいる施設ですが、階段状に席があるというわけではなく床がフラットだからでしょうか。圧迫感がなく、包まれるという空間の広さがいいです。
本当に空中に浮かんでいるように見える雲投影機も健在なのがうれしいです。

サンシャインスターライトドーム満天さんのHPは
こちら

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2006年6月10日 (土)

ラムズイヤー 癒しの手ざわり

癒しのてざわりの植物といえば、「ラムズイヤー(lamb's ear)」の右に出るものはいないでしょう。
そのシルバーがかった肉厚の葉は、ラムズイヤー(羊の耳)という名前の通り、
形といい産毛が生えている様子(毛流もしっかりあります)といい、動物の耳をさわっているみたいな感触。
こちらで紹介したフランネルフラワーもほにょほにょですが、ボリュームではラムズイヤーが一番。
ほわほわほにょほにょです。毛布みたい。

友人が7年前ぐらいに千葉の自宅の庭でラムズイヤーの栽培に成功。
同じ時期に栽培をはじめた私のラムくんは花が一向に咲かなかったため、友人が咲かせた花をもらって
電車で帰ったことがあります。
すると「なんという花ですか。触ってみてもいいですか」って何人もの人から尋ねられてびっくりしました。
よく赤ちゃんを抱っこしていたり、犬を連れている人って街角や電車の中で見知らぬ人から
話しかけられることがあると思うのですが、私は赤ちゃんも犬もなし。Lambsear
こんな風に見知らぬ人と、(見知らぬ人に話しかけれるといってもナンパじゃなくて)会話するのがとても新鮮でした。

ベランダにいるラムズイヤー(2代目)→

花が咲くのはまだ先ですね。
最近はあちこちのガーデンショップでみかけるようになりました。
Lambshana こちらは横浜・十日市場のテーブルガーデン
にいたラムズイヤーくん。
しっかり花が咲いています。どことなく花が咲いた穂の
もこもこ感が羊の首のあたりの雰囲気に似ているような。

2006年6月 9日 (金)

プラネタリウムスターホール(町田)

それぞれ魅力のプラネタリウム その3

プラネタリウムスターホール/東急まちだスターホール(町田)

席数は144席と、サンシャインスターライトドーム“満天”に比べれば規模は小さめですが、町田駅前の百貨店の屋上という行きやすいロケーションや、なによりも生解説を丁寧に続けているのが魅力的なプラネタリウム。天文の知識は博識でありながら、それをわかりやすく紹介してくれ、「星のお姉さん」と呼ぶのがぴったりな解説員の方々による解説をたっぷりと楽しめます。
とてもアットホームな雰囲気で、一人でぷらーと、という時にもいいですね。小さかった男の子がプラネタリウムの常連となって高校生になっても通っているという話をうかがうと、「地元プラネタリウム」の理想的な姿だなあと思います。

生解説を大切にしながら、様々な企画にも意欲的に取り組まれていて、押し花作品とのコラボ他も印象的でした。
私が担当させていただいていたヒーリング番組にも深い関心を示してくださり、毎年スペシャルとして開催に尽力してくださいました。自分が書いた原稿、言葉を町田のスターホールの皆さんが生でお客様に語られる。紙にかかれた文字に命を吹き込んでくださるのをプラネタリウム内で味わうのはこのうえないよろこびでした。

プラネタリウムは五藤光学製。

このプラネタリウム施設で一番好きなのが、少しずつ日が暮れて満天の星が広がる瞬間。プラネタリウムは真っ暗になるまで頭の上にドームの天井があるなあ。つなぎ目があるなあってことが目でわかってしまうものですが、東急まちだスターホールの場合、暮れてゆくドームの天井に星が一つ二つと現われ、さらに空が暗くなって満天の星が広がる時、空の色がまさに漆黒になります。あくまでも私の印象ですが、私が訪ねたプラネタリウムの中では満天の星空が広がる瞬間、一番、濃い闇を感じます。その闇に星が光っている様子は、ドームが取り払われて、空が突き抜けて本当の夜空が頭上に広がっているのかのよう。

それから、星が沈む西側の席の端に座るのが好きです。日周運動で沈んでゆく星がすぐ脇に見えます。
お椀状のドームの壁を伝ってチラチラと瞬きながら降りてくる星々はなんとも綺麗。打ち上げ花火が咲いた後に降ってくる金のキラキラをふと思い出してしまうんです。

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(追記 2007.9.9)
ご存知の方も多いことと思いますが、母体である東急百貨店の撤退と設備の老朽化により、東急まちだスターホールさんは来年2008年3月に閉館されます。

プラネタリウムはすごくリピートされる方と、何年に一回「おでかけ」や「デート」として出かけられる方の2通りあるとしますと、スターホールさんは両方の受け皿を兼ね備えていると思います。
「おでかけイベント」にもいいですし、一人で何度もリピートしたくなるアットホームさも魅力的。

解説員の方々、本当にいいんですよ。あの語りが聞けなくなってしまったら残念。
生解説文化を絶やさないでほしいなって思います。小さな子供がプラネタリウムで星空を見上げ、「しっぽが長いのにあれが熊さんなの?」ってつぶやいた時にその場で解説員がその声に応えてあげられる。アットホームだけどそんな宇宙とロマンへ誘う空間を続けていってほしいなって思います。

「町田にプラネタリウムを作る会」
では、町田に新たなプラネタリウムを作るための署名運動がされています。

近隣に縁のあるものとして、ぜひスターホールの志をひきついだプラネタリウムができてほしいなって願っています。

2006年6月 8日 (木)

山吹のおばけ

Yamabukinoobake 「山吹のおばけ」ってご存知ですか?

葉っぱを左端から中央へ、右端から中央へそっとちぎって、最後に葉脈の主脈(葉の中央に縦に走っている尾根みたいなところ)をちぎると、すべてがばらばらになるのではなくて、こんな風にモビールみたいになるんです。

それは切り離したようにみえて、主脈の中にある糸みたいなものが切れずにびよーんと伸びてつながっているから。
Hidarini
Migini 左にぷらーん。
右にぷらーん。

誰がどこから情報を得たのかのかわからないけれど、子供の頃、みんなで山吹をみつけては「お化けー」って言って遊んでいました。

今回、実家の庭のやまぶきの葉でおばけをつくってみて、この遊びって全国区なのかしら、それともローカルなのかしらと気になって書いてみました。

2006年6月 7日 (水)

マトリョーシカのチョコレート

Lindt_1 少し前のことになるのですが、ロシア語勉強仲間からもらったマトリョーシカチョコを披露します。

スイスチョコレートのリンツのものです。
缶ケースがマトリョーシカの形をしています。
右隣にいるのは本物のマトリョーシカ。

Matryoshkachoco_1 中はマトリョーシカの絵のホイルに包まれたチョコレート。
確か10~15人ぐらい入っていたと思います。
真ん中に置いてみました。
身長は4cmぐらいでしょうか。




Choconakami ホイルがしわしわでちょっとお顔の表情がわかりづらいかもしれません。
開けるとミルクチョコレートが。
かじると中は空洞。なので軽い歯ざわり。プレーンなミルクチョコだけど、
さすがリンツ、おいしいです。

Omote_1
チョコレートも芸が
細かいです。
顔があります。



Ura プラトーク(マトリョーシカがかぶっているストール)は星の模様。
身体の方はアラベスクのような唐草模様が。
この飾り模様もロシア特有のものらしく、
トリノ五輪のロシア選手のウエアにもシンボル的に使われていました。

このチョコ、おいしかったので買ってみたいと思ったのですが、
日本でみつけられません。定番商品として絶対ヒットすると思うのですが、
もったいない!

国内未発売の限定物なのかもしれません。缶の表にはLindt SHATZ DER ZARENと書かれています。
缶の形状からいくと、印刷を変えればツタンカーメンバージョンも作れそう・・・。

2006年6月 6日 (火)

サンシャインプラネタリウム(池袋)

それぞれ魅力いっぱいのプラネタリウム その2

池袋・サンシャインプラネタリウム(2003年惜しまれつつ閉館)

渋谷の五島プラネタリウムにつぐ都内の老舗プラネタリウムの1つ。学生時代(年齢が推測されてしまいますがかれこれ25年くらい前・・・)、別冊マーガレットでくらもちふさこの「おしゃべり階段」が連載されていました。みんなで夢中になった漫画だったのですが、この中で出てくるプラネタリウムがこのサンシャインプラネタリウムだろう、ということでクラスの間でこのプラネタリウムに行くことが当時流行りました。
キャパはたしか294席。このドームの規模も好きでした。急なカーブにならないでほんわり広がる星空がいいです。解説員の方もみなさん個性派ぞろい。最後の頃はオート番組が増え、生解説を聞く機会が減ったのが残念でした。

ドームの中に赤いじゅうたんを敷いて、壇を設置し、星空の中のチャペルとしても利用されていたので、星の光に見守られての挙式をされたカップルもたくさんいたはず。

星の投影機はコニカミノルタプラネタリウム(当時の社名はミノルタプラネタリウム)。シンプルな演出ですとコンソール(解説員の方が星や薄明や流れ星など様々な演出を操作したりマイクで語るスペース)のライトを極力落として、館内を暗闇にして深い夜の感覚が味わうことができるのと、なんといっても雲の投影機が印象的でした。ドライアイスをたいているの?と思うくらい空中を霧が漂うように、プラネタリウムの機器のすぐ上を雲が流れているように見えました。

惜しまれつつ閉館した後、コニカミノルタプラネタリウムが母体となり、「サンシャインスターライトドーム“満天”」として2004年3月に新たにスタート。星空もさらにバージョンアップ。ほんとうに空中を漂っているように見える雲も健在です。

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2006年6月 5日 (月)

五島プラネタリウム(渋谷)

いろいろな魅力を持ったプラネタリウムを紹介します。

1 渋谷五島プラネタリウム(2001年3月惜しまれつつ閉館)

日本のプラネタリウムの歴史を語る上で欠かすことのできないプラネタリウム。ドイツのカールツァイスの機器が映し出す星々の瞬き方は本当に繊細な光で美しかったでした~。
445席を包み込むドームのスケールの大きさもよかったですし、席が一方向を向いているのではなく、中央に向かって円を描いて並ぶ〔同心円〕のためか、ドームが大きいのにパオの中に居て、くるまれているような感覚になって、みんなで投影機を囲む一体感が好きでした。

ドームの周囲に浮かび上がる切り絵で作られた町並みのシルエットも手作りのような温かさがありました。
パノラマ状に映し出される高原の森のような絵も印象に残っています。その絵の中で空が暮れて星が現われたり、夜明けの演出で星が消えていったりすると、本当に高原で星空を仰ぎみている感覚になりました。
すべてのハードが、丁寧でアートの領域に達していました。

ハードの充実ももちろんですが、充実した解説員の方々、それぞれの語りも見事。五島プラネタリウムなきあとも各地のプラネタリウムで活躍されています。
今なお多くの人の心の中に五島プラネタリウムの星の瞬きと語りは輝き続けているはず。
先日50歳ぐらいの知人が、上野に住んでいた幼稚園時代に五島プラネタリウムに遠足ででかけたこと。5歳で体験した星空の感動をいまでも覚えていることを語ってくれました。

いまでも、電車や車で渋谷に向かう時、五島プラネタリウムの銀色のドームをビルの合間に探してしまう人って多いと思います。そのくらい渋谷駅前の景色の一部としても親しまれていたプラネタリウムでしたよね。

五島プラネタリウムのロビーにあった貴重な展示物、資料などは、現在、渋谷区ケアコミュニティ桜が丘内の「
渋谷区五島プラネタリウム天文資料(通称しぶてん)」にて保管、展示されています。五島プラネタリウムにいらした名解説員、村松修氏を中心として、星を愛する方たちがしぶてんに集っています。(誰でも参加ok)。

しぶてんHP内の〔写真館〕では当時の五島プラネタリウムの内部の写真なども公開されていて、慣れ親しんだあの空間をもう一度訪ねたような気持が味わえます。

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2006年6月 4日 (日)

フランネルフラワーの緑がかった白

とんでもなくかわいい花に出会ってしまいました。
その名はフランネルフラワー。
80cmぐらいの切花でたくさん花がついています。

                  花屋さんに並んだフランネルフラワー。

Retoroo 家では短く切り分け
飾りました。
花も茎も葉もこまかーい
うぶげがあるようで、フランネルという名前の通り、
ふわふわほにょほにょした手触りです。


すべてが緑がかっていて、少しアンティークな雰囲気。この花のまわりだけ、
古いオルゴールが流れていそう。

Tsubomi つぼみは
まるで包み紙でくるんだキャンディーみたい。

Tsubomi2 開きかけの花。

青い空よりも曇り空が似合う花です。


Saita_1

花びらは淡いグリーンを帯びていて、花びらの先端の濃い緑色がアクセントになっています。丈は違うけれど雰囲気はエーデルワイスに近いです。

Ponpon はなびらが散ってもまたかわいい~。
薄黄緑色の毛糸で作ったポンポンみたいなんです。

本当はこれが花で、はなびらに見えるところが実はガクらしいです。

Flannel 香りもほんのり清楚な香り。
もとはオーストラリア自生の花だとか。
お花屋さんが調べてくれて福岡で生産されていることがわかりました。フランネルフラワー畑、みてみたい!
種はネットで販売されていました。でも、燻したりする必要があるらしく、園芸上級者でもむずかしいそうです。

フランネルフラワーシリーズは右側のカテゴリー「フランネルフラワー」からご覧ください。

2006年6月 3日 (土)

目がスター と はまぐりの潮汁

プラネタリウムにあるもの。といったらまず主役は星。
Oushi 星の数といえば、プラネタリウム業界のカリスマとして活躍されている大平貴之氏のメガスターですね。
星々が頭上に広がる途端、「わー」っと、息を呑んで圧倒され、その輝きに感動する。というのはメガスターが絶品。
私のパソコンで「メガスター」ってキーを打つと「目がスター」って出ます。でも、本当にメガスターの星空を見上げている時、私達の瞳には何万個もの星粒が映っていて少女漫画の目のように「目がスター」になっているんじゃないかなって思えます。「ブライト」という言葉が似合う星空です。
特に好きなのは牡牛座のVの部分の輝き。私自身が今まで一番クリアな満天の星空(晩秋の夜更け、栃木の山の中でした)でVの字を見た時の感動を鮮やかに思い出させてくれるんです。

そして、星の数や明るさだけではなくて、大平さんの活動そのものがいろんな人に光を放っています。
「どうせ、自分ひとりがこんなことに夢中になって取り組んで何になるんだろう」とか、「自分がもがいて作り出そうとする絵を一体誰が見てくれるんだろうか」とか、一人で何かを生み出す孤独の中にいて、希望の道筋が見えなくて暗中模索っていう人は世の中にいっぱいいると思うのです。

そんな人たちに、「たった一人が何かに突き動かされて熱中して取り組んでしまうことが、いかにいろんなことを実現可能にするか」を自らが示し希望の星となっているのが太平さん。
〔一人の心の中に生まれた何かに惹かれてやまない思いや、それを形にしたいという情熱こそが世の中の原動力〕。そんな風に私も励まされている一人です。

ところで。
メガスターはもちろん素敵。でも、近所にあるプラネタリウムは小さいし、星の数なんてぜんぜんたいしたこない、なんて思わないでくださいね。
星って「見る」ことと同じくらい「観る」ことも大切だと思うのです。「観る」は「感じる」に置き換えてもいいかも。
それにメガスターの星の数に及ばなくても、小さいプラネタリウムであったとしても「満天の星々」という実感は間違いなく体感できるはずです。

それに、よほど恵まれた条件のところに住んでいる人でない限り、庭やベランダにでたら満天の星、なんてシチュエーションは少ないはず。
たいていは、ぽつんぽつんと明るい星がいくつか見えて、すこし目を凝らすと、あそこにもあるのかなというくらいかすかに見える星があって。暗闇に目を慣らしていくと、さっきよりももう少し星が見えてきて。「なんだ、気づいていないだけであの星と星の間にも星があったんだ」なんてもっともっと星をあちこちに探して。という感じではないですか。

星の数がたとえ及ばないプラネタリウムであったとしても魅力はいっぱい。
それは、さやかな星々の「瞬き」を感じる楽しさ。ドームに浮かぶ小さな光の瞬きに気持を向ける時、どんどん感覚が研ぎ澄まされていくのを感じます。心が澄んでいくのを感じます。
たとえていうと、「はまぐりの潮汁」の感覚。潮汁って薄味だから、舌がだらけているとその味を感じ取ることはできないですよね。積極的に味覚神経を集中しないと繊細な旨みを感じ取れない。だからこそ、気持ちを研ぎ澄まして、一杯のお椀に向かう〔潮汁〕。
星の光が繊細なプラネタリウムはほんの小さな光でも感じ取ろうとする私達の力を引き出してくれます。

だから私は、自分自身が至福体験した凛とした満天の星空を瞬時に思い出させてくれるメガスターも好きですし、星の光を愛おしいと思わせてくれるいろんなプラネタリウムも好きです。
(上の画像は刺繍でつくった牡牛座のVです)

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2006年6月 2日 (金)

こせのりこ 水に沈む夕陽

5月27日のブログで取り上げたこせのりこさんについてもう少しご紹介します。
彼女もプラネタリウムの番組で多くの楽曲を提供してくださったアーティストの一人。ピアニストでありコンポーザーです。

「空を飛ぶ夢」のような浮遊するような曲も魅力的。軽やかな曲もけっしてメロディーがスカートのすそをフリフリひらひらさせて華美に踊るようなサロンミュージックにはならず、基本は骨太系です。

その音楽から一番感じられるのは「ノスタルジー」。
ファーストアルバム『とき』からすでに「流転」などの楽曲をはじめ、ずしりと心の深いところに響く独自の世界が広がっています。

アンセルム・キーファーというドイツのアーティストに夕暮れの海を描いたシリーズがあります。水彩絵の具を大胆なくらいたっぷりと水で薄めて藍色や紫やオレンジのにじみで、夕暮れから宵にかけての海や空を描いた作品。

こせさんの音楽を聴くと、この絵のシリーズを思い出します。
そのピアノの調べは、人恋しくなったり懐かしい気持になったりする夕暮れの空気。オレンジ色の夕陽や藍色の空や昼間の喧騒が交じり合って揺れる水面。いろんなものを溶かし込んで流れる深い河のよう・・・。

そんな時、こせさんご自身が18歳まで〔夕陽は水に沈むもの〕という環境で過ごされていたことを知りました。
そして、その後、住む場所が変わり、夕陽が水に沈まないことに驚いたというエピソードをうかがってびっくりしました。
夕陽といえば、西の空と家々の屋根を染めて沈むもの、という中で私は育ってきました。夕陽が海や河や湖の水面をオレンジ色に染めて沈んでゆく風景は旅先などで感動する特別の風景だったのです。

私や多くの人にとって特別な風景〔水に沈む夕陽〕が、こせさんの中であたりまえのように存在していたのですね。
あらためてお尋ねした時「今でも、夕暮れの波がこってりと金色というかタール色というかそういう色になったときの海の美しさと恐ろしさと底知れない包容力が好き」ということをうかがいました。この環境とその美しさを感じ取る感受性がこせさんの音楽のみなもとになっているのではないでしょうか。

最新アルバム『ララバイ』の中の「ララバイ」もぜひ。
この曲は聴いただけで短調とか長調とか明暗がわかる曲ではありません。
音の色が見えるような見えないような。それが混沌としながらうっとりと溶け合っているような楽曲。
ブラジルのイヴァン・リンスの名曲「アイランド」がお好きな方は必聴です。

巨勢典子(こせのりこ)さんのオフィシャルサイトkosenoriのHPは
こちら
6月23日(金)にはインディアンフルートの真砂秀朗らをゲストに迎えたコンサートもあるようです。

ところで、おおげさですが、夕陽が西の町に沈むのか、水面に沈むのかは、その人の根本にものすごく影響力あるはず。
日本では地形的に水に沈む夕陽が見られる人の方が希少なのでは。幸運にも水に沈む夕陽をご覧になれる方は、どうぞその環境を満喫してくださいマセ。

星と楽しむ音楽INDEXはこちら

2006年6月 1日 (木)

ガガーリン44 ガガーリン・ブルーの庭

Bluestar 恋をすると、何をしていても、何を目にしても、好きな人の笑顔が心に焼きついていて消えることがない。
たとえるならそんな感じです。
ガガーリンに惹かれてから、宇宙から地球を眺めた時の、青い大気のグラデーションが瞳の奥に残像のようにずっと映っている気がします。

空色の絵の具を水で溶いたようなアクアブルーから青、藍、すみれ色にかわる色合いを、目を閉じるとすぐに思い描けます。このあいだ見た虹の縁にもみられた色調。
ガガーリンが見た地球の青のグラデーション・・・。

ガガーリン・ブルー(勝手に命名)の波長にチューニングしているせいか、今年、青系の小花に心が動いてしまい、気づいたら、ベランダに増えてしまいました。

一番上はブルースター。青い星という名前の花。
淡い水色の花びらと中心の濃い青の色合いは、宇宙から見た時の、ソーダアイス色の雲に包まれた青い地球のイメージ。
清楚なブルースターは結婚式で花嫁が身につけると幸せになるという「サムシングブルー(何か青いもの)」のアイテムとしても好まれる花です。

Azzuro アズーロコンパクト。アズーロは「青」のこと。
少しずつ咲き始めました。小さな花がふんわり山盛りに咲く花です。
お酒などでおなじみのsuntryが生産している花なんですね。
(suntryの
花とおしゃべりon-lineのサイトは楽しいです。
pcで寄植えシミュレーションもできます)

Cynoglossum_1
シノグロッサム(支那忘れな草)。→
本当はもう少し紫がかっています。
点描画のようにベランダを彩る小花が素敵。
Lavender_1

ラベンダーデンタータ。
よくみかけるイングリッシュラベンダーの濃い青紫の花に
比べ、青味が少ない藤色の花です。


Delphinium2

デルフィニウム。→
コバルトブルーと紫色が溶け合う美しい花びら。
瑠璃色の深淵な世界に吸い込まれます。

地球と宇宙空間の境にある聖なる青の世界。決して手で触れられない彼方に広がるアクアブルーから青、スミレ色へと移り変わるあの色彩。それを、ベランダで咲く花々に再現して目の前で感じることができるのです。大気の青も花の青も自然が創り出した美なのですね。

Samuraiblue_1 さて、今心ときめくブルーといえば、もう一つ忘れてならないのが
サムライブルー
5月31日に行ってきました。
横浜・赤れんが倉庫広場にあるサムライブルーパークへ。

選手へのメッセージを書いて、フラッグをゲット!

『日本人選手の偉大なる数々の勝利の力になっているのは、サムライ魂だ』というジーコ監督の言葉がプリントされています。

ガガーリンINDEXはこちら

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emi (秋田恵美)

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
    コンタクト: メールアドレスはhoshibiyorihappy*yahoo.co.jp このyahooの前の*を@に変えてご連絡下さいませ
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