五島プラネタリウム(渋谷)
いろいろな魅力を持ったプラネタリウムを紹介します。
1 渋谷五島プラネタリウム(2001年3月惜しまれつつ閉館)
日本のプラネタリウムの歴史を語る上で欠かすことのできないプラネタリウム。
ドイツのカールツァイスの機器が映し出す星々の瞬き方は本当に繊細な光で美しかったでした~。
445席を包み込むドームのスケールの大きさもよかったですし、
席が一方向を向いているのではなく、中央に向かって円を描いて並ぶ〔同心円〕のためか、
ドームが大きいのにパオの中に居て、くるまれているような感覚になって、みんなで投影機を囲む一体感が好きでした。
ドームの周囲に浮かび上がる切り絵で作られた町並みのシルエットも手作りのような温かさがありました。
パノラマ状に映し出される高原の森のような絵も印象に残っています。
その絵の中で空が暮れて星が現われたり、夜明けの演出で星が消えていったりすると、
本当に高原で星空を仰ぎみている感覚になりました。
すべてのハードが、丁寧でアートの領域に達していました。
ハードの充実ももちろんですが、充実した解説員の方々、それぞれの語りも見事。
五島プラネタリウムなきあとも各地のプラネタリウムで活躍されています。
今なお多くの人の心の中に五島プラネタリウムの星の瞬きと語りは輝き続けているはず。
先日50歳ぐらいの知人が、上野に住んでいた幼稚園時代に五島プラネタリウムに遠足ででかけたこと。
5歳で体験した星空の感動をいまでも覚えていることを語ってくれました。
いまでも、電車や車で渋谷に向かう時、五島プラネタリウムの銀色のドームをビルの合間に探してしまう人って多いと思います。
そのくらい渋谷駅前の景色の一部としても親しまれていたプラネタリウムでしたよね。
五島プラネタリウムのロビーにあった貴重な展示物、資料などは、
現在、渋谷区ケアコミュニティ桜が丘内の「渋谷区五島プラネタリウム天文資料(通称しぶてん)」にて保管、展示されています。
五島プラネタリウムにいらした名解説員、村松修氏を中心として、星を愛する方たちがしぶてんに集っています。(誰でも参加ok)。
しぶてんHP内の〔写真館〕では当時の五島プラネタリウムの内部の写真なども公開されていて、
慣れ親しんだあの空間をもう一度訪ねたような気持が味わえます。
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