白夜とプラネタリウム
今日は夏至。一年で一番昼間が長い日ですね。
東京だと日の出が4時25分、日の入りが18時59分。
冬至の頃に比べると日がのびたなあと思いますが、高緯度の地域はもっと昼間の時間が長く、いわゆる白夜の季節を迎えているのですね。
以前レニングラード(現サンクトペテルブルグ)を白夜の季節に訪れたことがあります。
レニングラードの緯度は北緯60度。東京の北緯35度から比べるとはるか高いところにあります。
そのため、夜、バレエを観て劇場をでた時も、外がたそがれ時のように薄明るくてびっくりしました。
もっと緯度が高いところはもっと昼間の時間が長くなるわけですが、
世界のいろんな国の都市の今日の気温、温度、日の出、日の入りなどがみられる面白いサイトがあります。
それはweather underground。
英語ですが、一部日本語も交えて表記されます。
クリックしていただくと別ウインドウで出ますので、そのサイトをいろいろお楽しみください。
まず国の選択をロシアRussiaにしてサンクトペテルブルグを探すと
Sunriseが4:32 Sunsetが23:26、昼間の長さは18時間51分となっています。
ちなみにTokyoを見ると昼間の時間が14時間33分と出てきます。
次に、国の選択をFinlandにしてカレリア地方にあるヨエンスーJoensuuという町をクリックしていただくと。
Sunriseが2時59分、Sunsetが23時6分。
そしてLength of Day昼の長さはさらに伸びて、20時間7分となっています。
サンタクロースのふるさととして知られているロヴァニエミRovaniemi(北緯63度)を見るとsunriseもsunsetももはや時間の表示はありません。昼の長さは24時間となっています。
これが夜なお太陽が沈まない北極圏の白夜。
睡眠のリズムの乱れを直すには、朝、太陽を浴びて体内時計をリセットすること。
夜の闇と太陽の光のめりはりがリズムをつくるのだとしたら、どうやって白夜の国の人たちは夏の睡眠リズムを整えているのでしょうか。
カーテンを閉めてももたそがれときのような薄明かりが漏れてくる室内で。
もしかしたらこういう地域こそプラネタリウムが必要なのかもしれませんね。
白夜の季節に味わえなくなる夜の闇を体験するために。
空が暗くならないために見ることのできない夏の星座や天の川や夏の大三角etc.を楽しむために。
さて、白夜と短い夏が終われば、ふたたび暗く長い厳寒の冬になる高緯度地方。
だからこそ花も人も短い夏を謳歌します。
せつないほどに今を盛りと燃える生命の輝き。
そんなイメージにぴったりの北欧の曲があります。
それは「カレリアの丘にて」。
星と楽しむ音楽INDEXはこちら
星やプラネタリウムINDEXはこちら
« 夜明け/MORNING SONG-ウォン・ウィンツァン&真砂秀朗 | トップページ | 横浜北部もたんぼがいっぱい »
「 星見るシアワセ」カテゴリの記事
- 2020年7月2日の火球は見られませんでしたが、1996年のつくば隕石は(2020.07.02)
- 夕空に星が一つ一つ。まるで魔法のよう。(2020.02.01)
- 月の満ち欠け日記 2019年6月3日~7月2日(2019.06.09)
- 写真集を思い出す夕焼けと夏の暑さ、でも夜中は冬(2017.09.13)
- 星のささやき---その23.1800年代初頭、ゲデンシュトロムの体験(2016.02.13)
« 夜明け/MORNING SONG-ウォン・ウィンツァン&真砂秀朗 | トップページ | 横浜北部もたんぼがいっぱい »
コメント