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2006年7月19日 (水)

フィギュアスケート 太田由希奈復活!

Dreamonise
17日(月)は新横浜プリンスホテルスケートセンターへ
フィギュアスケートのショーイベント「Dream on Ice 2006」を観にいってきました。

様々な音楽やスポーツに造詣が深く、お会いするたびいろんな刺激をいただいている趣味人の方がいます。
この方がひょんなことからフィギュアスケートも愛好していることがわかったのは今年の5月のこと。
しかもスケート愛好の会「アイスクリスタル」の会員にもなられる本格派。
そこで、会員へのチケット優先販売で私の分もチケットを取ってくださったのです。

「ドリームオンアイス」は2部構成。
前半は今後の飛躍が期待される日本のスケーター中心。
後半は、トリノ五輪で活躍した日本&海外のスケーター中心。
来日したスケーターは、ステファン・ランビエール、ジョニー・ウィアー、エレーナ・ソコロワ、中国のペア申雪&趙宏博、
ソルトレイクシティ五輪で金メダルを取ったアイスダンスのアニシナ&ペーゼラ。
現役のトップスケーターを一同に見られ、また、日本の選手の層の厚さを実感できるショーでした。
すべての選手がいきいきとした演技をみせてくれました。

「I believe」の曲で演技する安藤美姫は今までの何かがふっきれたようにみえ、やはり素質があることを感じさせられました。
浅田真央はふわんと清楚な雰囲気で誰もがほほえましく見守ってしまう魅力がありました。
中野友加里はさらに動きがシャープでキレがよく、試合シーズン後の精進ぶりもうかがえました。
扇を使い、コケティッシュな女性の表情をみせながら滑った村主章枝はいろんな境地を拓き、
演じるという歓びを楽しんでいるのが感じられました。
金のコスチュームでアヴェマリアの曲に乗って滑った荒川静香には、威厳・クールビューティーのオーラに魅了されました。
申雪&趙宏博は洗練された動きを見せ、
昔はアーティスティック面は今一つと言われてきたのにここまで表現力を磨けるものだと感動しました。
ランビエールはこれでもかといろんなフォームのスピンを連続で魅せるスピン三昧で私たちの期待に応え、
滑る楽しさ心地よさを笑顔で教えてくれました。

圧巻はジョニー・ウィアー。
美しい滑りをする選手だけど、
今までは怪我やコンディション不調で本人自身の憂いや無念さが伝わってくる演技で痛々しくなることが多かったのです。
けれどこの日のウィアーは見事でした。滑りこんでいるプログラムということもあるのかもしれませんが、
一挙手一投足、無駄がなく優雅でなめらか。
『繊細で中性的な魅力』という今までのイメージプラス、
『繊細なのにダイナミック』『なめらかだけどか細くなくどっしり』という新たな魅力を感じさせられました。

ところで、趣味人さんも私も今回一番の期待は
「太田由希奈」の復活! 
星中心のはずのブログから内容がはずれていますが、少し熱く語らせていただきますっ。

太田由希奈は現在19歳。稀有な才能を持ち、
トリノ五輪での活躍も期待されながら、怪我で戦線離脱を余儀なくされたスケーターです。
今回のショーで、暗転しているリンクに「この選手の復活を誰もが望んだことでしょう」のアナウンスが流れ、
太田が現われると盛大な拍手が沸き起こりました。
彼女の復活を多くの人が願っていたことを知って、私自身、じーんときました。

太田の最大の魅力は表現力。身体の動きの天性の優美さ、しなやかさ。
私が最初に彼女の演技を見たのはテレビ放映された2002年全日本。
太田は瑠璃色のコスチュームでトゥーランドットを踊りました。
まだジュニアの年でありながら指先まで美しい表現力に釘づけ。
演技のクライマックスには解説の八木沼純子さん等の
「太田選手の身体が倍にも見えますね。非常に大きな演技です。素晴らしい演技。鳥肌が立ってしまいました」
の言葉と湧き起こる拍手。
天才スケーターの出現に出会えた歓びを感じた瞬間でした。
今でも この時の彼女の演技は見返すたびに鳥肌が立ちます。

「ドリームオンアイス」のリンクに黒いコスチュームで現われた太田は、
しっとりとした大人の雰囲気を醸し出していました。
わずか3分ぐらいの演技ですが、復活と輝きを感じさせる時間でした。

フィギュアスケートではよく「表現力」という言葉が使われます。
村主も表現力がある選手ですが、彼女の表現力は『音楽で表現する』ということ。
村主自身がイメージしているビジョンやテーマや女性像などを演じるということ。
太田の表現力はいわば『音楽を表現する』『動きそのものが音楽』ということ。

演技中どの一瞬を写真で撮っても決まっているだろうなと思うほどポジションが美しいんです。
たとえば、両手と片足を挙げY字になって滑る演技があるとすると、
たいていの選手はYのポーズを取った時が美しい。
けれど、太田の場合、Y字になるまでの手の動きや足のあげ方一つ一つが美しいんです。
さらに、他の選手が無理なポーズから足を下ろす時に、
どすんとなってしまったり、もしくはどすんとならないように下ろす程度で終わるところも
太田だと、下ろす途中の動きすら音楽的でポジションが美しいのです。

太田はただ両手を鳥の翼のように後ろに反らすだけで、うっとりとさせることができます。
スパイラル、ジャンプ、スピンといった決め技の間の単なるつなぎのところですら魅了することができるのです。
つなぎのところすべてで「魅せる」のでとても演技内容が濃い。
だからこそ何度ビデオを見返しても飽きないのです。

彼女が美しい手先で空間をなぞる時、空間が清められるような気がします。
まるで妖精が魔法の杖を空間にくねらすように、彼女の手がすーと空中を滑る時、
光を撒くような気がします。
演技後の観客に向かってのお辞儀ですら、そのポーズ一つ一つが演技の延長のように決まっていました。

ウィアーと太田を生で見て、「一つ一つのポーズの取り方」や「呼吸」のようなもの。
「音楽そのものを表現するタイプのスケーター」「情緒を感じさせるスケーター」であることなど、二人に共通するものを感じました。
もし二人が、パドドゥのような形で「白鳥の湖」を滑ったら面白いことでしょう。

太田はまだジャンプが安定というわけではないので、今の競技のルールでは彼女自身の素晴らしさが得点に反映されにくい気がします。
どんなに観客を魅了しても競技者としては結果がともなわず苦労するかもしれません。
けれど、視聴率が取れなくてもいいドラマがあるように、
世界で上位になれなくても、彼女自身の滑りを何度も見返すファンが世界中にいることを支えに、
自分自身の目指すスケートを邁進、まっとうしてくれたらと願います。

「ドリームオンアイス2006」はフィナーレの後も選手が大きなスクラムを組んで輪になって廻ったり、
観客との一体感を楽しませてくれました。
趣味人さんも「選手自身も終わるのが惜しがっているような、いいショーだった」と言ってらして、
本当にそうだなと思いました。

「ドリームオンアイス2006」。
フジテレビとフジテレビ系列で8月3日19時から放映されるようです(詳細未確認。お確かめください)。
ノーカットというわけではないと思いますが魅力を充分楽しんでいただけるでしょう。
興味をもたれたらぜひご覧になってください。

写真はフィナーレの後。
演技中は場内撮影禁止でしたが、エンディングも終わった後ならいいかなと思い、パシャリ。

ドリームオンアイス その2 

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コメント

通りすがりで失礼します。
とってもいい記事ですね(^-^)
長くスケートを見続けてるだけの身分ですが、
スケートへの愛が感じられて感動しました。

それだけ言いたかったので…
こんな短い感想ですみません。
失礼しますー

けいさん。はじめまして。たくさんのブログやサイトの中からみつけて訪ねてきてくださってありがとうございます。長くスケートを愛好していらっしゃるけいさんとネットを通じて想いを分かち合えてうれしいです。フィギュア記事をどのくらい増やしていくか未定ですが、またぜひいらしていただけますように。

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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