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2006年7月25日 (火)

エイリアンに遭遇!

今日約19年ぶりでエイリアンにでくわしました。といってももちろん「エイリアン」というのは通称です。
(コウガイビル)。この先、虫が苦手な方は読まないでください。

最近しばしば訪ねている横浜の施設があります。
森の中という恵まれた環境なのですが、昨日訪ねたところ、大きなカトンボとゴキが出現。
私が立ち尽くしていると知人の女性が、ほんの一瞬たじろぐも、ささっと退治してくれました。
男の子3人産みました!という肝っ玉母さんではなく、独身のうら若き女性が、です。
すずやかな顔で虫を退治する彼女を、エイリアンに立ち向かったシガニー・ウィーバーのようだなあと思っていたのですが、
再び今日この施設を訪ねたところ、彼女が言うのです。
「今日も虫が出ましたね。大丈夫でしたか?」と。

森の木々に囲まれたアスファルトのスロープを登って建物に入るのですがそのスロープにいたというのです。
「またごきぶりですか?」と私。
「ううん」と言うと彼女は「このくらいの・・・」と両手を胸の前で70cmぐらい離すのです。
「へび?」と訊くと、首を振る彼女。
「えー、じゃあ巨大なミミズ?」「ううん」
70cmぐらいあって蛇でもミミズでもないといったら、思い浮かぶのは約20年前に遭遇したアレしかありません。
封印されていた記憶を取り戻し、でもアレの存在やアレに名付けた通称を彼女は知らないはず、と思いながら
「じゃあ、エイリアン?」と口にしてみると、彼女は「そう!」と答えたのです。
「ほんと? エイリアンっていったら、あの黄色くて長くてびよーんとした」とたたみかける私。
「そう」とさらに大きく彼女はうなづきました。

一瞬にしてショックと感動が襲いました。
ショックというのは、エイリアンが私の通う環境に生息してたのか、今朝、私はエイリアンの脇を気づかず歩いていたのかというショック。
感動というのは、あの生物を知っている人がいたということと、
彼女もやはりそれを「エイリアン」と呼んでいたという連帯感・・・。

ここで私のファーストコンタクト体験について書かせていただきましょう。
それはかれこれ20年ほど前。東京の乃木坂にあるオフィスに勤めていた時でした。
坂の多い地形のため、私たちの仕事場の窓の外に隣の建物の土台のコンクリート斜面が広がっていました。
ある日、スタッフの一人がその斜面に何かをみつけました。
噛んだ後のガムを長ーく伸ばしたような黄色いものが張り付いているのです。

ナンダロウという話になりました。
誰かが捨てたチューイングガム、鳥が落とした糞、いろんな説がでました。
でも、誰かが手を伸ばしてそこにガムを貼り付けることができるような斜面ではありません。
じゃあ、黄色いペンキが上からたれたのだろうか、となりましたが、
1.5メートルぐらい先にあるそれは、明らかにところどころふくらんで立体にみえます。

しばらくたって、スタッフがその形が変わっていることに気づきました。
その時はじめて、私たちはそのガムのようなものが「生命体」だということがわかったのです。
見たこともない生命体。
ミミズの仲間かと図鑑を調べた人もいましたが、ミミズの仲間にそんな黄色いものはいなかったそうです。
ロケーションが乃木坂。近くに防衛庁があったので、防衛庁で秘密の研究をやっていて突然変異した生物かも。
宇宙からひそかに飛来した生命体かもという結論になりました。
以来、私たちはその謎の生物を「エイリアン」と呼ぶようになったのです。

時が経ち、このオフィスも退社し私はその存在をすっかり忘れ、
平穏な日常生活を送っていたのですが、それが今日再び遭遇ということになったのでした。

ところで、今朝の第一発見者の彼女。
どうしてエイリアンを知っていたのか尋ねると、学生時代、キャンパスに出現してその存在を知ったそうです。
そして地球の生命体に思えないところから、「エイリアン」と呼んでいたのだとか。
化学系の学部あったので、そこが絡んでいる生命体かもと思ったという話は、
私と同僚がかつて、防衛庁のしわざと思っていた発想と同じです。
きっと遭遇する誰もが、地球外生物、とか突然変異と思ってしまう得体の知れなさがあるのでしょう。

さらに感動したことに彼女がエイリアンの素性を教えてくれました。
ヒルの仲間で正式名称は「コウガイビル」。すずやかな顔でこともなげに「ネットで『コウガイビル』を検索すると結構でてきますよ。
画像もアップしている人が多いです。
やっぱりみんなエイリアンみたいだって書いてますね。
気持悪いなあと思いながらも、怖いものみたさでついネット検索してしまうんですよね」と言うのです。
ヒルの仲間だから、以前ミミズ関係の図鑑でみつけられなかったのかもしれません。

家に戻り、こうしてパソコンに向かっているわけですが、グーグルで「コウガイビル」を検索すると2万4000件ヒットしました。
けれど勇気が出ず、一つ一つページを開くまではできません。
さらに、グーグルで「コウガイビル」と入力し、イメージをクリックすると、あ~~~画像がでてきました。
一瞬で目をそらしましたが黄色いぐにゃぐにゃが見えてしまいました~。
話を切り出しておいてなんですが、ヤフーやグーグルで画像検索される方は覚悟してから臨んでください。

さて、今朝の話に戻りますが、施設の2階からもスロープのアスファルトに黄色いものがながーくのびているのは見えるのですが、
誰もそこを通る人がぎゃーぎゃー飛び跳ねていないんですよね。
生物だと気づいていないのでしょうか。
帰る際、おそるおそる近づいてみました。20cmぐらいの長さになっていました

身体が自在に縮むのか、別物なのか・・・

なんだかんだ言って携帯で写真を撮った私。
気持ちわるくならないようにアップではなく遠目で撮った画像を。

Alien

ただ、エイリアンが良心的だなあと思うのは身体の色が濃い黄色のところ。
緑とか茶色とかじゃないのでアスファルトにいると目立つことです。
まさにアスファルトに引く黄色いラインの黄色。あ、
でもこれってラインに見せかけてアスファルトに自然にいるための知能があるということだったりして・・・。

今回はちょっと気持悪い話でごめんなさい。

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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