メガスター 星の海に浸るしあわせ
今日は品川の高輪プリンスホテルでのスペシャルイベントに行ってきました。
それは大平貴之氏のメガスターによる星の投影&大平さんからラブコールを受けたお二人の解説員よる星の生解説です。
ホテルの大きな広間にある白いエアドーム。まるで着陸したUFOのよう。
↑この美しいサファイアブルーの球体の中から宇宙が
ドームの気圧を保持する(正確な言い方じゃないかも)ため、
2段階に扉が開閉されて中に入るのですが、
そのことがさらに、UFOに乗船するような、
ここからすでにアトラクションが始まっているという気分を高めました。
椅子は据付のがっしりしたものではないのですが、
180度ぐらいリクライニングでき、クッションも効いて座り心地よかったです。
お二人の解説員というのは、
現在、九州にある宗像ユリックスプラネタリウムで活躍されている加藤治氏と小野田淳子さん。
今年の2月にこちらのプラネタリウムで、
私が携わっていたスターライトヒーリング「いるかの星」(葉祥明の同名の絵本をモチーフにした番組)の上映に尽力くださったお二人です。
小野田さんはもともと東京のプラネタリウム「東急まちだスターホール」に在籍。
それこそ、このプラネタリウムに常連となって通う小さな男の子が青年になってゆくのを見届けたという大ベテラン。
私が拝見した14時の回は小野田さんの生解説。
誰もが暗闇の中で安心してその声に心をひらくことができる、人柄がにじみでたあたたかな語りでした。
場内がたちまちアットホームな雰囲気になります。子供たちの呼吸をつかむのも見事。
フライパンにみたてた北斗七星から5倍にして北極星を辿る時、
あちこちから小野田さんの声と一緒に「いーち」「にー」と子供の声があがりました。
「この星座は何座かな?」の言葉に「さそり座!」という合唱が返る。
それにまた小野田さんがアドリブで返す。
こういう場内一体のライブ感覚って生解説ならではなんですよね。
面白かったのが子供達が、白鳥座の「デネブ」と「おしり」という言葉にげらげら笑っていたこと。
つられて私まで可笑しくなりました。
(そういえば私も小さい頃、なぜだか「バスコ・ダ・ガマ」がツボでこの言葉を聞くと笑いがとまりませんでした。
この14時の回は、東急まちだスターホール他で名解説をされる永田美絵さんもいらしていて、
上映後お話をうかがったのですが「デネブ」と「おしり」は小さな子供のツボらしくみんな笑うのだとか)
エアドームに映し出される星々、煙るような天の川の繊細さを堪能しつつ、
番組後半は南半球の星空へ。
メガスターのマゼラン星雲、なぜか無性に好きです。
今回、ドームに広がる星空と同じくらい楽しめたのが、私たちの身体にも星が映っていたこと。
よくコンサートの演出でミラーボールのキラキラが場内の観客に落ちるのが綺麗だなあと思うのですがあんな感じ。
闇の中の私たちの身体のあちこちに小さな光がキラキラあたっています。
星の海に浸っているような、私たちもエアドームの宇宙の一部になった気がしました。
光を感じるのは「目」だけれど、原始的な生物などは目がなくても光を感じる器官があったりしますよね。
その時代の名残が私たちの身体にもあるのかも。
星の光を感じて、細胞がよろこんでいるよう。
星を見るだけではなく、「星浴び」を満喫したひとときでした。
おっと、忘れてならないサプライズゲストがありました。
夜空の星を示すポインターとして、顔と手がついているキャラクター「やじるしくん」が登場したんです。
解説に合わせて夜空を駆けて星を指すやじるしくんのかわいいこと。
もう一人の解説員加藤さんは、
天の川を示すところで「ここに輝くのは・・・品川」というギャグも織り交ぜられたのだとか。
加藤さんの名解説も聴きたかったでした。
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