宵空に幸運星木星が輝いています
8月。郊外にいる人は、夜空で雄大な天の川や夏の大三角を楽しんでいらっしゃることでしょう。
残念ながら街の中にいると空が明るくてほどんと星が見えません。
でも、だからこそ楽しめる輝きがあります。明るいからこそ星日和。
それは「木星」。今の時期、他に星をみつけられないコンディションでも、
宵の南西の空にピカッと輝く木星をみつけられることでしょう。
みなさまは「木星」と聞いて何をイメージしますか?
茶色いマーブル模様?天体望遠鏡で眺めた衛星?
夜毎、空を眺め、星の配列や運行をみつめつづけてきた人たちといえば「天文学者」、
ですが、同じようにはるか昔から星の動きにルールをみつけ意味を考えた人たちがいます。
それは「星読み」「アストロロジスト」。
すごく簡単な言葉で言い切ってしまえば「占星術師」と呼ばれる方達ですね。
雑誌などに載っている星占いというと、
生まれた日に太陽がどこにあったかで、おひつじ座、牡牛座・・・と分類し、
運勢が書かれているものが多いですが、実際には、数多くの惑星が対象となります。
太陽だけではなく、月、水星、火星、木星、金星・・・に象徴する意味があります。
たとえば、水星はコミュニケーションを司る、土星は試練の星、というように。
木星はというと、「幸運や発展を司る星」。
一人一人が生まれた時間にこれらの惑星たちがどんな配置に並んでいたか、
星が日々の運行でつくる角度などから、その人が持つどんなパワーが発揮されやすいか
などを読み解くのが「星読み」といえるでしょう。
(専門家ではないのであくまでざっくりとした言い方です)
元同僚に「星読み」をライフワークにしている女性がいました。
冬、仕事場から駅へ向かう帰り道、よく二人で空を見上げました。
「オリオン座が綺麗。火星があそこにあるね」なんて白い息を昇らせながら、
私はオリオンの7つの星を頭の中ででリボンの形になぞり、火星は赤いなあと思います。
隣で彼女はというと
「今、火星は00座にあるから、この星座の人たちは今こういう時期かしら」
考えている、そしてそれを語ってくれる、のが興味深かったです。
天文愛好家と「星読みすと」が並んで木星を眺めたら、
天文愛好家は、美しいマーブル模様を頭の中で再生して、
早く家に戻って望遠鏡で眺めたいて思うかもしれません。
その隣で星よみすとは、「木星は蠍座にあるから、蠍座の人は発展のパワーの加護を受けやすくて」とか思っていることでしょう。
同じ星を見ながら違う発想をしているって面白いですよね。
両方の見方を知ったら、さらに木星の放つ光が味わえるはず。
ところで、ちょっとややこしいのですが、アストロロジー(星読み)でいうところの、
それぞれの惑星が何座にいるかのカレンダーは実際の運行とは違うものです。
木星は2006年8月現在はてんびん座にあります。
だからこそ、天文の専門家の中には、実際の惑星の位置と違う解釈をする「アストロロジー」に少し抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。
どの星も美しい輝きで人を楽しませるのだから、木星以外も幸運を司る星にしてあげてよ、なんて思われるかもしれません。
ですが、木星を「幸運と発展の星」と眺める人もいることを知るのは損はないことでしょう。
また、星といえば、「天文」ではなくて「占い」のこと、
という方は、アストロロジー上の惑星の位置を知った上で、
実際の惑星の所在星座を天文年鑑でチェックすると一層楽しめるのではないかと思います。
国立天文台のHPはこちら。
一般向け情報の「ほしぞら情報」で各月の星空と惑星の動きがわかります。
星読みといえば、イチオシの一人は石井ゆかりさん。
私は石井さん主宰の筋トレを知ってから毎週必ずアクセスして自分の星座をチェックしています。
どんな方かはサイトでも詳しくは明かされていないのですが、
たぶん社会人として相当の経験(いろんな立場からの物の捉え方など)を積んでいらっしゃる気がします。
洞察力、何かにたとえる表現の幅広さにいつも感嘆させられます。メッセージ一つ一つが奥深いです。
最近は本も出版されました。この2冊もおすすめ。
星読み―ホロスコープなしでわかるあなたの運勢 石井 ゆかり 幻冬舎コミックス 2005-10 by G-Tools |
星栞 2006年下半期の星占い 石井 ゆかり 幻冬舎コミックス 2006-05-30 by G-Tools |
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