せつなさ/t.A.T.u.タトゥーのビェーラチカ
t.A.T.uタトゥーの二人が、8月16日の神宮外苑の花火大会でライブをおこなうそうですね。
お騒がせデュオでひんしゅくをかった過去の人、
アルバムもヒットしたのは1枚だけの一発屋と思われがちですが、
日本で発売されていないアルバムに名曲があります。
それは「Белочка /ビェーラチカ(リスさんというような意味)」という作品。
テンポはスロー。二人の持ち味ともいえるアグレッシブさがかけらもありません。
歌詞は<女の子が男の子になるのは難しい。男の子が女の子になるのは難しい。
でも私はリスにならなれる?あなたはうさぎにはなれるかも>みたいな内容。
言葉が象徴的に使われているような、単語一つ一つの意味はわかるけど繋がるとわかりづらい「詩」のような歌詞です。
この曲の魅力は声と楽器(ヴィブラフォンっぽい音色)。
少し少女の甘さが残る声と、フォロンフォロンと響く澄んだ音色がすーと空に昇ってゆくようです。
秋の夜、空に昇ってゆく金木星の香りのように。
もしくはたくさんの白い羽が音もなく空から降ってきて積もってゆく、ような雰囲気。
実はこの曲、ロシアのサイトなどでフルで聴けたのですが、きちんとした音源がほしくてアルバムをゲットしました。
私が購入したのは『ユーゴスラビア』というアルバムです。
2曲目の「Защищаться очками/ザシシャッツァ・アチカミ(眼鏡で防御)」も、リピートして聴いています。
なぜかロシアの電車の「ドアが開きます、お気をつけください」みたいな電車のアナウンスが織り交ぜられている曲です。
ヴェーラチカは『Podnebesnaya No.1』にも2曲目に収録されています。
Podnebesnayaはロシア語でПОДНЕБЕСНАЯ(パドニビェースナヤ)天空のこと。
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