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2006年9月10日 (日)

星とアロマを満喫 さいたま市宇宙劇場

8月の終わりから9月はじめにかけてプラネタリウムめぐり星三昧をしました。
特に印象に残った3つをご紹介します。まず最初は「さいたま市宇宙劇場」。
8月26日(土)18時からの「アロマテラピーinプラネタリウム」に行ってきました。
大宮に住む友人から評判も聞いていて前から興味あったのです。

「アロマテラピーinプラネタリウム」は満天の星空のもと、
リラクゼーション効果の高いBGMと香りの中でゆったりとしたひとときを楽しめるというもの。

今回の香りは〔森林浴のさわやかな香り〕のイメージでブレンドされたシダーウッド、ティーツリー、サイプレスの組み合わせでした。
少し早めに訪ねたのですが、ロビーにはすでに多くのお客様が。
そして、開場前にはロビーにもいい香りが流れて森の中に入っていくような感覚で入場。
ドーム内は、スッと抜けるようにさわやかなでクリアな森の香りに包まれていました。

実はプラネタウムで香りってものすごく難しいんです。
それは
1.天井が高いので香りが上に逃げてしまう。相当な量を使わないと空間に香りを充満できないんです。
2.換気口から排気されてしまう。空調設備のため、せっかく流した香りもどんどん外に出ていってしまいます。
3.私たちの鼻が一つの香りを嗅ぎ続けると慣れて感じなくなってしまう。
  そのため、テーマの香りの配合を少し変えたものを時間帯に分けて流したりと工夫が必要なのです。
  鼻が同じ香りには慣れてしまうことの難しさを私自身経験から実感しています。
4.天然のエッセンシャルオイルは香りが残りにくいこと。
  オーデコロン、ルームフレグランス、合成のものは香りが残りやすいのですが、
  アロマテラピーで用いるエッセンシャルオイルは香りが残りにくいんです。
  (それでも、イメージだけで香りを楽しませるのではなく、アロマテラピー効果を
  考えたら、エッセンシャルオイルがベスト)
という4つの要素があるから。

「アロマテラピーinプラネタリウム」はこのピュアなエッセンシャルオイルを使用しながら
、番組が始まる前も上映中もきちんと香りを感じさせる演出ができているのが見事でした。
もしかしたら、水平型のドームではなくて傾斜型の方が香りを客席に漂わせやすいのかしら。
いずれにしても、換気の流れなども研究されて工夫をこらしていらっしゃるのではないかと思います。
番組のはじめに、解説員ではなく香りをブレンドされた方がアロマテラピーの効果や今日の香りやについてドーム内で語られたのも新鮮でした。
レストランで、シェフがテーブルを回って「本日の料理は」と解説をしてくれると、
説得力があってこれからいただく料理へ一層関心が高まりませんか。
あんなかんじ。香りのお話に説得力がありました。

さて、番組は1時間。ゆったりとしたBCMと森の香りに包まれて、星空と生解説をたっぷりと楽しめました。
プラネタリウムで生解説を行なっているところも、
40分の番組枠のうちの20分が生解説、20分がオート番組、というようなパターンが多いと思うのです。
1時間の長さを、動画などを使用せず、暗闇の中にプラネタリウムが投影する星空をたっぷりと見せ、
生解説を聴かせてくれるというところは少ないと思うのでうれしかったです。
これだけの長さを生でというのは解説員の方にとってはハードかもしれませんが、
こういうスタイルの番組こそプラネタリウムの真髄と感じました。

ところで、水平型のプラネタリウムはできるだけ背もたれに身を沈めて見るのが好きです。
大地に寝そべって夜空を仰ぐ感覚で。
傾斜型の場合は背もたれを使わず、そのまま座るか少し身を乗り出して眺めるのが好きです。
ドーム正面を見ると、椅子に座っている自分の目線の高さのはるか下の方から星空がはじまっています。
その星空は私たちの後ろまで拡がっています。
観客席の一番前に手すりがあるのですが、その向こうに星空が広がっている〔見え方〕は、夜、船旅で島に行った時のことを思い出します。
デッキで手すりから少し身を乗り出すと、眼下も先の方も真っ暗な海が広がっていて吸い込まれるようでした。あの時の感覚を。
プラネタリウムで目の前に広がる星空。
宇宙船に乗っていて、パノラマビューの大窓から宇宙空間を眺めている気分でした。
しかも、番組後半で南半球の星空を映し出すために星が動いていく様子は、
まさに宇宙船でゆっくりと星の海の上を渡ってゆくような感じがしてワクワクしました。

水平型ではのけぞって〔星に包まれる〕感覚を、傾斜型では背もたれをつかわず〔星に吸い込まれる〕感覚を、
ちょっと意識して楽しまれてみてはいかがでしょうか。

次回のアロマテラピープラネタリウムは10月21日(土)18:00~のようです。
さいたま市宇宙劇場のHPは
こちら
さいたま市市宇宙劇場についてはこちらでも。 

星やプラネタリウムINDEXはこちら

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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