天使をお持ちかえり
実は私の部屋には半年ぐらい前から天使がいます。
私はずっと、イラストレーター寺門孝之さんの天使の絵の大ファンだったのですが、
ミュージシャンの花実さんとのご縁で、寺門さんご本人にお会いする機会をいただいたのは今年2月のこと。
そして、4月に花実さんと寺門さんの個展を訪ねました。
一つ一つの作品の色合いにうっとりし、ポストカードか画集を買ってかえろうと思っていたのですが、
たくさんの作品の中でひときわ心をひきつけられた天使が。
どうしても、部屋に飾りたくなりました。
この天使が自分のそばにいてほしくなりました。
今まできちんと絵画作品を買ったことはありません。どっきどっきしながら、買わせていただいたのです。
額の裏には寺門さんご自身がサインを入れてくださいました。
そして好きなモチーフも描きそえてくださるとのことで星と天使をリクエスト。
ささっと白ペンで星と天使の絵も描いてくださいました。感激。
オレンジ、レモンイエロー系のグラデーションの中に描かれた天使。
あたたかな春の光のオーラを発しているかのよう。
名付けられている名前はまさに「新しい光の天使」。
離れて眺めてうっとり。
額を手にとると、タッチの一つ一つが感じられて、
そして絵の具そのものがラメのようにきらきら輝いているのを見てうっとり。
部屋に本当に天使が舞い降りたみたいです。
絵から光が放射されているみたいです。
この絵のまわりにはウインドチャイムのようなシャラシャラ、キラキラした音が絶えず流れているような気がします。
今こうしてパソコンを打ちながらも、ふと天使に視線を向けて、ふふふって幸せな気持ちになっています。
絵を飾っている棚の右側の壁の向こうには隣人の住居があるのですが、
壁を越えてこの天使が放つ光はお隣さんへ届いているのではなんて気もします。
4月の個展で私がギャラリーにいた時だけでも、何人もの方が作品を購入されました。
たくさんの天使たちがそれぞれのお宅に飛び立ったのです。
私が、「この天使の光が隣人のところへ届いているかも」と思うように、
もしかしたらお隣さんも寺門さんの天使を持っていて、
私の部屋側の壁に飾っていて、「この天使の光がお隣の人まで包んでいるかも」なんて考えているかもしれません。
寺門さんは今まで何人ぐらいの天使を描かれたのでしょうね。
一軒一軒の内部を透視できない私には見えないだけで、たくさんの天使が自分の生活するエリアにいるのかもしれません。
毎朝信号待ちで立ち止まる交差点の脇の家の中、すぐ1メートル先にもいるのかもしれない。
それこそ空から天使がみたら、
あそこの家にもあそこの家にもって寺門天使がどこにいるのかわかるのでしょうね。
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