初秋の初オリオン
今朝、4時45分に起きました。眼鏡をかけ、すぐベランダに出てみました。外は真っ暗。
南の空にオリオン座や冬の大三角がどーんといました。
↑こちらの画像はステラナビゲータ10で2006.9.19 4時45分の星空を再現したものです。(2015.2.15画像up)
春に宵の西の空に沈んでゆくのを見送った後、夏越えをしてからは初めのオリオン座たちです。
8月も早起きした朝はその都度チェックをしていたのですが、いつも曇りか雨でみられずじまいだったのです。
ひときわ目立つオリオンの図形。
そして、青白いシリウスは迫力がありました。
昨夜、ベガの青い光を見たあとだったので、シリウスの輝きの強さに、全天で一番明るい恒星の風格を感じました。
まるで夏に見たメタリックブルーの打ち上げ花火のキラキラ一片ぐらいの存在感。
今朝は夜明け前にして、すでに夏のぶりかえしを感じさせるように暑かったのですが、
空のそこだけが凛とした冬の空気に包まれているようでした。
春の星座は春しか見られないわけじゃないんですよね。
季節の星座は、その季節に宵空に昇ってきて見頃を迎える星座ということ。
春の星座、夏の星座、秋の星座、冬の星座。
日が暮れた直後だったり、明け方ぎりぎりだったり、
星ウォッチングのゴールデンタイムに現われないだけで、
他の季節の空でも登場しているわけです。
ですので「夏の“冬の大三角”」も存在します(見るとしたら8月以降の明け方)。
「冬の“夏の大三角”」も見られます(2月頃の明け方)。
「冬に会いたきゃ夏の朝」「夏に会えるぞ冬の朝」。
なーんて、まるであべこべ言葉あそびのようで、鏡の国のアリスの女王様のセリフみたいですね。
夏至の頃は午前4時45分なんて電気つけずに支度出来る明るさだったのに、
今ではすっかり暗くなり、ちょっとさみしくなりませんか。
けれど、いち早く、冬の星座に会えるんですもの
(私の住んでいる関東では今の時期、5時をすぎてゆくと空の明るさに星が消えてしまうから、
夜明けに星が見られるのは4時台に起きた者の特典かも)。
超早起き組のお仲間さんたち!
だんだん早起きが辛くなる時期ですが、目覚めたら身支度の前にモーニングコーヒーならぬモーニングスターを愉しんでみませんか。
あと、寝起き一番で星を眺めることの何がいいって、すぐに小さな星の光さえ知覚できること。
夜、星を眺める時は暗闇に目が慣れるのに少し時間がかかります。
私の住むところ&私の視力だとシリウス以外のおおいぬ座の星々は見えることは見えるのですが目を慣らしてやっとというかすかな光。
けれど早朝、暗い部屋で目を開けて、そのまま外に飛び出せば、これらの星もぱんと目に飛び込むのです。
モーニングスター、寝起き星。毎朝楽しみです。
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