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2006年9月 7日 (木)

河内音頭でデトックス

またこの季節がきて友達と行ってきました。8月31日。錦糸町河内音頭2006です。私を知る人はイメージが結びつかないと言ってくれますがなぜかその魔力にはまってしまっています。
「河内音頭の盆踊りの魔力」。それは1に河内音頭の音楽性。2.生唄、生演奏であること。3.踊りの面白さ。4.いろんな楽しみ方があること。でしょう

19時すぎに会場の堅川親水公園に行くとすでに大盛り上がり(開始は17:30から)。ここは高架下の長細い空間。なのでステージ(やぐらというべきか)は踊りの輪の中心にあるのではなく、出入り口から見て一番奥にあります。
ステージではさまざまな音頭取りによって河内音頭の唄と演奏がくりひろげられ、その手前で4重ぐらいの長い楕円の輪になってみんなが踊っているのです。輪のまわりには、その踊りを眺めて楽しむ人たち。公園の両脇にはいくつもの屋台が並んでいます。

音楽はもちろん生演奏。いわゆる日本のお祭りのお囃子のアコースティックさはありません。唄、太鼓、三味線、合いの手、のほかにエレキギターとベースが重要なパHensei ート。なのでとても「こゆい」です。演歌に近いという人もいますが、私のイメージとしては、インドのマハラジャ系の映画音楽や、エチオピアの音楽に河内音頭(&特に杭州音頭)は近い気がします。ビートがあるところ、音階の流れ、そして、自在な節回しで豊かな声量だけれど力みがない気持よさそうな歌い方で歌うところ、などが。
           



基本編成はこんな感じです。左から太鼓、コーラス(合いの手)、唄、ギター、ベース、三味線↑

一人の唄が終わり次の方の名前が呼ばれる度に、待ってましたとばかりに拍手や掛け声が起こります。ステージ前にはたくさんの人が地面に新聞紙などを置いて座っています。その後ろでは立ち見。踊るためじゃなく、唄と演奏を「見る聴く」が目当てで来る人も毎年大勢いらっしゃるのです。そのくらいライブとして見ごたえ聴き応えがあるのです。
私が最初に錦糸町での河内音頭の盆踊り大会に行ったのはかれこれ20年前近く前。以来折々訪ねてますが、河内音頭のCDは持っておらず。なので、次にやる曲(これを外題というのかしら)を知って、「おお『河内十人斬り』か」とか、歌い手(音頭取りというのかしら)の名がコールされると「よ、鉄砲光丸。うぉー」と拍手している人を見ると、すごいなあ。いつかはあの域に達したいなあなんて思うのです。

踊りは主に二通り。高架下の細長い空間を使うため踊りの輪は楕円です。中心の輪は跳ねない踊り。優雅に手を動かします。ですので浴衣を着ている女性が多く踊っています。運動量は少なめ。簡単にみえますが奥深いです。本当に上手な人の手の動き足のさばきは見事。綺麗に染めた白髪をまとめ、着物の着こなしも決まり、日本舞踊のお師匠さんかしらと思える素敵なマダムもいっぱい踊っています。ご自宅では絶対「お紅茶」と「クラシック」という雰囲気の方が、エネルギッシュでこてこての河内音頭に身をまかせてにこやかに踊っているのをみるとやはりこの音楽の魔力にはまってしまった方なのかしらーと思います。

外の輪が独特の踊り(これが錦糸町マンボかしら)。振付の最初は軽いステップ。けれど後半はスキップスキップパンパンパン(うちわを叩く音)。激しいです。でも運動量が絶妙。全部が激しいステップだと踊り続けられないけれど、前半が足踏み足踏みになるので緩急ついてほどよい運動量。1時間半ぐらい汗をかきながら、踊り続けられる理想的な有酸素運動!スキップするから移動距離もあります。こうして外の輪は時計回りにダイナミックにぐるんぐるん回転していきます。

河内音頭の1曲1曲が長いことも踊りの盛り上がりを冷めさせない大事なポイントです。AメロがあってBのサビがあってまたAメロ、それが4番まであって終わり、とすぐわかるような音楽ではありません。一人が15分ぐらい歌いつづけます。15分ぐらいノッて踊り続けて1曲終わると、みんな立ち止まって歌い手や演奏に拍手。思い思いに汗をぬぐったり、休む人は屋台に行ったり、また新たに輪に加わる人がいたり。ちょっとひとやすみ。そして次の歌い手となるのですがそこにも魅力が。それは〔踊りの出だしがわからない〕こと。誰かが「サン、ハイ」と号令をかけてスタートできるようなメロディーではないので、長い輪のあちこちで思い思いに踊りが始まります。輪の私の右側ではパンと手を打っているのに、左側では跳ねているというように混沌としています。それが唄が進むにつれ、少しずつ誰かが誰かに合わせ、同じ時に跳ねて同じ時にパンパンパンと手を打つようにまとまっていくのです。この「混沌→あうんの呼吸でまとまっていく」のが面白いんです(また次第にずれたりもするのですが)。そしてまた1曲終わって次の歌い手になると最初は混沌。また次第にまとまってゆく。のくりかえし。

そして踊っているとランナーズハイといいますか河内音頭ハイになります。確かに疲れている、汗もだらだら。だけど音頭だけが頭の中に響いて、身体が勝手に動いているようなかんじ。絵本『ちびくろさんぼ』の中で3匹のトラがぐるぐるまわっているうちに溶けてバターになっちゃった(正確にはインドのカレーなどに使われるギー)というくだりがありますが、みんなでぐるぐる踊っているとまさにトラたちがバターになったように一つに溶けちゃう、という感覚になります。エンドルフィンでまくりの歌い手の声が場内に響く中で踊るからよけいそうなんだと思います。

Encore 踊り心がある人は基本の振りに複雑な手の返しやステップを加えてテクニックを披露しています。でも私はシンプルな基本のステップのみ。それでも飽きることはありません。
終了予定時間は21:30でしたが、アンコールもあり22:00頃終演だったのかなと思います。



  
左がオオトリの鉄砲光丸さん。右がトリの鳴門家寿美若さん。花札の柄が綺麗↑

Sousyutsuen 河内音頭の踊りの講習もされている名人柴山とも子さんをはじめ、
着物姿で、お手本となる優雅な踊りを見せてくれる方々。
威勢のいい下町の職人さん風の方から仕事帰りのサラリーマン。
おそろいのTシャツで踊るグループ。外国人。
あらゆる老若男女が集っています。たぶんこの場所以外だったら
ライフスタイルの接点がなさそうだなあと思える人も。
そんなみんなの心を束ねてしまうのが河内音頭。
まさにお祭りです。

↑最後に総出演大喝采    

屋台ではお好み焼きなどの王道のほかに最近ブームのチヂミやインド料理も。屋台の脇にはちょっとした机と椅子もあって(ものすごくおしゃれに言えばオープンカフェ状態)があってそこでお酒を飲んでいろいろ食べて団欒している方達がいます。
Kawachikakigori 食べてよし、踊ってよし、踊るのを眺めてよし、音頭をライブとして楽しむもよし。あらゆる楽しみ方ができます。私も最後にレモン味のかき氷をたべました。おいしかった!

夏の疲れやうさや老廃物を一掃。河内音頭でデトックス、なひとときでした。エアロビやジャズダンス教室があるようにスポーツジムで河内音頭を踊る講座があれば週1で通いたいデス。
錦糸町河内音頭のHPは
こちらから

星と楽しむ音楽INDEXはこちら

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コメント

私もその日、うちの子と河内音頭に行くつもりで電車に乗ったのです。でも途中で疲れて晩ごはん食べて帰って来てしまいました。行けばよかったなぁ。うちの子、まだ覚えてるよ、emiさんのこと。

ポポ手さんジュニアは本当にかわいっくて。覚えていてくれてうれしいです。河内音頭の踊りの輪はある程度の年齢にならないと、輪のエネルギッシュな流れについていくのが大変かもしれないけれど、ぜひぜひ来年かさ来年か、一緒に行きましょう!

こんにちは。
錦糸町河内音頭実行委員の坂井ユカコです。
行ってみないとその楽しさがなかなか理解してもらえないゆえ、説明するのに苦労するのですが、秋田さんの説明、素晴らしすぎます!!!
トラのバターのくだりなど、錦糸町のあの渦巻き感がすごく表わされていて感動しました。
今回は30回の節目。
河内音頭を近隣の夏を締めくくるイベントにするべく鋭意努力いたします。
素晴らしいブログありがとうございました。
PS)嬉しくてツイートさせて頂きました。

坂井ユカコさん。はじめまして。
2006年のこのブログ記事をみつけてくださりありがとうございます。
トラのバターは本当にあの感じ!と思っているので、坂井さんもそう思うとおっしゃっていただけてうれしいです(*^。^*)
あの河内音頭がつくりだす「渦巻き感」って、魅力ですよね~~~~~。

去年、おととし、いきのがしているのですが、この夏は絶対行きたくなりました。
30年の節目の年、実行委員の方々はお忙しいことと思いますが、ぜひぜひ今年も素晴らしいひとときを楽しませてくださいませ!

はじめまして

「河内音頭・錦糸町」でネットを検索していて、こちらにたどりつきました。

錦糸町・河内音頭、昨日友人に誘われて参加しました。

2011年も、まさに、お書込みのような展開で、こちらを拝見し、昨日の光景が蘇ってくる思いです。
音楽や運動パターンなど、本当に、よく分析されたブログと感心しております。

初めての参加でしたので、最初は遠巻きで観察しておりました。
何度かの歌手さんの交代タイムを経て、いつしか踊りの渦に巻き込まれるように、踊っており、最後まで踊り続けてしまいました。

自分は、仲間を集めて、DISCOイベントなどやっておりますが、機会があれば、その中で河内音頭の踊りも取り入れてみたいな、などと考えております。

KABUさん、はじめまして。昨日河内音頭デビューをされたのですね!2006年のこのブログに辿りついてくださり、そして昨日の様子を重ねてくださりありがとうございます(*^。^*)
最初は遠くで見ていて、いつしか踊りの渦にまきこまれ、「踊り続けて」いらしたとのこと。
河内音頭をぞんぶんに楽しまれた様子が伝わってきます。
私は今年はあいにく行けずじまいで終わってしまいました。
KABUさんはディスコイベントなどもおこなっていらっしゃるのですね。河内音頭も取り入れたイベント、実現されたら楽しそうです。ぜひその時は情報をくださいませ!

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emi (秋田恵美)

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
    コンタクト: メールアドレスはhoshibiyorihappy*yahoo.co.jp このyahooの前の*を@に変えてご連絡下さいませ
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