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2006年10月30日 (月)

ガガーリン50 更新が遅れています


Uchuenomichi
このところずっとカテゴリー「ガガーリン」の更新ができておりません。

まだまだ資料の読み込み中です。

今後予定しているのは
・神はいなかったという発言があったのか。あったとするのならその原文は。
・「宇宙への道」じっくり編。
・1962年のガガーリンの来日について
・1961年4月12日のガガーリンの初の有人宇宙飛行についてアメリカの新聞ではどう伝えられているのか。
 その中に、「地球は青かった」にあたる英語の表現はあるのか。
・日本で翻訳されているガガーリンのもう一冊の著書について。
・日本ロシア語情報図書館で閲覧できる、ロシア語版、英語版のガガーリン本について。
・ガガーリンに次ぎ、ボストークで宇宙に行ったチトフをはじめとするソ連の宇宙飛行士の記述によるガガーリン像。
などなどです。

ものすごくのろのろスピードですがどうぞおつきあいくださいませ。

写真は、日本ロシア語情報図書館にあるガガーリンの「ダローガ・フ・コスモス(宇宙への道)」のロシア語原書。
1961年版、63年版、69年版があり、少しずつ内容が違っています。

余談ですが、1962年のガガーリン来日時の日本の新聞各紙、面白いです。
ガガーリンについて、多くの新聞が、ようこそ宇宙人、というように、「宇宙人」という単語を見出しに使っています。





って縦書きの見出しをみて、今更ながら気づきました。
「宇宙人」という言葉、表象文字といいますか、宇宙人そのものだったんですね。
「宇」が、ヘルメットをかぶってアンテナが立っているような頭部。
「宙」が野球のアンパイアのような甲羅っぽいおなかがみえる胴体部分。
「人」が脚。

なんだかツボです、この造形。

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2006年10月26日 (木)

中島啓江とアメージンググレース

母がさきほど語ってくれた話です。
夕方にNHKの番組をみていたら、声楽家の中島啓江さんがでてきたそうです。
そして、アメージンググレースにまつわるお話をされたのだとか。
中島啓江さんのお母様がこの曲が大好きだったそうです。
それでお母様が亡くなられる直前、中島さんがアメージンググレースを歌うと、
お母様の心拍の波形を現す機械のその波形がきちんとなったのだそうです。

10月21日のブログで、アヴェマリアと歌うと父の波形が拍子をとるように安定した、
ということを書きましたが、
ご家族を見送らなければいけない最期の場面で、
同じような体験されていらっしゃる方は少なくないのかもしれません。
私が実例をうかがう機会がないだけで。

臨終の際まで魂に届く、そして慰める音楽の力を感じます。

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2006年10月24日 (火)

グノーのアヴェマリアのおすすめ3作品

22時22分にいただいたメールをきっかけに、
10月15日、10月21日、父とグノーのアヴェマリアについて書かせていただきました。
今回はグノーのアヴェマリアのお薦めアレンジ3曲をご紹介します。

「グノーのアヴェマリア」と便宜上言っておりますが、
正確には、バッハの「平均律クラヴィーア曲集」第1巻の1曲目の前奏曲に、
後にグノーがメロディーをつけた作品。
今流にいえば、バッハとグノーのコラボ、といえる楽曲です。

グノーがメロディーをつけるベース曲となったバッハのこの前奏曲は、
映画「バグダット・カフェ」でも印象的に使われていたのを覚えていらっしゃる方も多いことでしょう。
確か黒人の少年がバッハが好きで、いつもピアノでこの曲を弾いていたんですよね。

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2006年10月21日 (土)

父とアヴェマリア

身内の話になってしまいますが、10月15日につづき、父の話題を。
意識ってなんだろ?音楽の力ってすごいってあらためてみつめなおした時のことを。
昏睡状態の時、人は音楽を楽しめると思いますか?
昏睡状態とは、完全に意識が失われ、こんこんと眠っており、刺激に対して反応しない状態(by大辞林)だそうです。
つまりどんなに呼びかけても反応しない状態のこと。

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2006年10月18日 (水)

市居みかさんの心がほっこりする個展


Malle2006dm
〔光り人〕のカテゴリーでは音楽のジャンル以外で、輝いている方々をご紹介します。
プラネタリウムの番組でコラボさせていただいたアーティスト、
様々なジャンルで光を放っている方、
私が文章を書く上で心の師匠と勝手に師事させていただいている方々を。

最初は、市居みかさんの個展に行ってきた話題からお送りします。

市居みかさんは関西在住で活動されているイラストレーター。
「いつかのあの家」という個展が現在恵比寿のギャラリーでおこなわれています。
昨日が初日で、市居さんもいらっしゃるということで早速うかがってみました。

素朴なタッチの版画、水彩画、ガラス絵が並びました。
水彩やガラス絵の色づかいは、少しパキッとはつらつなかんじ。
版画は落ち着いたほっこりする色合いで、懐かしい感じがします。
市居さんの作品はユーモラスでハートフル。
いろんなものに姿を変える雲のように自由でのびやかな発想を楽しんで絵にされていらっしゃるのが伝わってきて、
見ているだけでうれしくなります。
猫のひげがぴくぴくってなるように、心のどこかがむずむずってします。
猫が気持よさそうにのびをするみたいに、心のどこかがう~んって伸びをして起きだす気がします。

展示されている市居さんの作品を納めた額もとても味がありました。
まるで木造校舎を思わせるような、古い木でできた額。市居さんに訊ねてみたら、
額は和歌山に住んでいる方が流木や廃材をもとにつくっているのだそう。
その額の一つ一つ(へりが直線ではなくてやわらかなカーブになっていたりとても暖かみがあります)の表情から
作品が浮かぶこともあるのだとか。
ろうそくが描かれた絵の額は風になびく炎のような曲線になっていました。
目盛が記されている木を使った額がありました。
その目盛が鍵盤に見えるということで、その様子から発想された作品はピアノの鍵盤を弾く猫でした。

市居さんご自身は、とてもしっとりとはんなりした印象があります。
関西のたおやかな言葉を話し、ゆったりとしながらも、すくっとたたずまいよく立っていらっしゃるという。
その市居さんから生まれるたくさんの「遊びごころ」のバランスがいいなあと思うのです。

市居さんの作品には空に浮かぶような絵や、星が登場するモチーフもあります。
描かれる星が、これまた可愛いのです。星というよりも「お星さま」。

プラネタリウムの星空のドームに市居みかさんの作品が映し出されたらいいなあ。
まるで素朴な幻灯機を楽しむみたいに。
そんな想いから実現したのが市居さんのイラストが夜空に広がる「プラネタリウムでみつけた12の素敵なこと」
(サンシャインスターライトドーム満天で2005年春上映)でした。

「星」でも「star」でもない。「スペイシー」とか「最新科学」でもない。
「お星さま」がプラネタリウムに広がり、幻灯機の世界を創りだす。
そして大人が楽しめる。
市居みかさんの作品が広がるプラネタリウムシリーズ第二弾もできたらいいな!
なんて私の心もむずむずぴくぴく目覚めてギャラリーを後にしたのでした。

市居みか展「いつかのあの家」は10月17(火)より22(日)まで。
恵比寿駅近くのギャラリーMalleで。

2006年10月15日 (日)

2並び、それが合図

父が上の世界に行って、もう2年半以上になります。
私の年齢になると、両親が健在の人は少なくなってきていて、お父様を亡くされている方の方が多いです。
きっと、育ち盛りが戦争中だったこと、そのあと高度成長期に一番無理して働いた世代だったこともあるのでしょう。

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2006年10月13日 (金)

天使が降りてきそうな空

昨日も今朝も早起きして、オリオンとおおいぬ座と冬の大三角を眺めてから、
朝の支度という星日和。
でも、なかなか、一昨日のような朝焼けはみられませんね。
写真は昨日の朝、早起き仲間Mさんが送ってきた5時25分頃の東の空。
下がオレンジ、上が藍色。目の醒めるグラデーションです。

061012525yokan

5時55分に届いた日の出写真。
061012555sunrise
ユーミンは「ベルベットイースター」の中で、
春先の空の雲が低くたれこめた様子を
「天使が降りてきそうなほど」と歌いましたが、
朝陽に輝く雲からも天使が降りてきそう。
朝焼けや夕焼けに染まる薔薇色の雲は天使の住み処って気がします。

さてパソコンのメールを整理していたら、今年の9月15日に
Mさんから「日の出ー」の言葉とともに送られてきた写真がありました。
0609150530asahi
時間は5時30分。1ケ月前が今より日の出が早いことがわかります。
また、日が昇る位置も全然違いますね。
上の写真で左の隅に、背の高い建物があることがなんとくおわかりいただけるでしょうか。
10月12日はこの高い建物よりかなり東の位置から日が昇っています。
9月15日だとこの高い建物そのものの位置から日が昇っていることがわかります。

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2006年10月11日 (水)

薔薇色の朝焼け 東雲色という感性

「明日の朝晴れて星が見られますように」の願い事が通じたのか今朝も幸い星日和。
寝起きの瞳でベランダに出てみると、すぐに南の空のシリウス、
そしておおいぬの前足、胴体、尾、後ろ足と線で描ける星々を見ることができました。

その後、5時30分ぐらいから東南の空が薔薇色の朝焼けに染まってきました。
061001higashi
↑5時30分頃 私が見た東南の空 

私のところから東の空は見えないけれど、
すごいことになっているのに違いない。

姉が見過ごすはずがない、と思いながら身支度を続けていると、
すかさず携帯で朝焼けの写真を送ってきました。     
                                                 
                  
↓5時45分の東の空(by姉)


061011asayakeno1
見事な朝焼け。空も雲も東雲色(しののめいろ)に染まっています。
日本人の感性を感じる言葉です。
東の雲の色と書いてしののめ色。
オレンジ色よりも少しピンク色が混ざった印象の色。
曙の頃の空の色。英語でいえば
ドーンピンク(夜明けの薔薇色)でしょうか。

もともと、『しののめ』とは『篠の目』のこと。
昔の住居では篠竹で編んだ明かりとりがあって、
それを篠の目と言ったのだとか。
その篠の目から夜明けの光が射す、篠の目越しに夜明けの空を眺めたことから、
いつのまにか夜明けの空そのものを『しののめ』というようになり、
夜明けの空の色がしののめ色と呼ばれるようになり、
東雲という言葉があてられるようになったらしいですね。

東の空や雲が東雲色に染まるのは、
もうすぐ太陽が顔を出すというしるしでもあるのですが、
朝日の前座にしては華麗すぎる演出ですね。
061011sunrise
↑5時52分頃、朝日登場(by姉)

2006年10月10日 (火)

朝いちのベランダ星

明るいところから暗いところへいきなり行くと、物が見えづらいですよね。
人間の目が暗闇に慣れる(暗順応)のには少し時間がかかるから。
そのため、明るいところから夜空に目を移して、
「あー。星がまったく見えない」なんてあきらめる必要はありません。
1分、2分・・・待っていると、
闇に慣れた目に面白いように星が見えてくるわけですね。

Asahi1

ところで、日光がサンサンと降りそそぐ昼間の夢を見ていた直後に目を覚まし、
夜空を見たら、すぐ星は見えるのでしょうか。

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2006年10月 8日 (日)

二日間星日和

嵐が金曜日に去ってから、この二日間絶好の星日和です。
<まず土曜日>
私はずっと家にいました。絶好の行楽日和の秋晴れだったのですが。
住んでいるところのすぐ脇には、南北に走る通りがあります。
南へ向かう車が時折ものすごい音量で音楽をかけて飛ばしてゆきます。
きっと湘南とか海へのドライブに行く車たちかなあ、なんて思いながらベランダの外を眺めると・・・。
遠くの瓦屋根が光って海みたいに見えるんです。
光る瓦が波打つ水面に。
   ̄ ̄\  という形の屋根の ̄ ̄の部分が水平線に。

私のところからは本当の海がみえないのに、一瞬、「海が見える!」って胸がはやりました。

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2006年10月 7日 (土)

キュートなハロウィン小物

今日は台風くずれ一過の秋晴れです。目のさめる青空、降りそそぐ眩しい陽射し。
からりとした風。まるで気分はウエストコースト(行ったことないけど)。
車の窓を開けて海岸線を飛ばす絶好の日和ですね(運転できないけど)。

わたしは今日は在宅班。パソコンに向かっていますが、
音楽はデパペペのsummer paradeと山下達郎のsparkleをフルリピートです。

さて、キュートなハロウィン小物をたて続けにいただきました(^o^)。
オレンジのカボチャと黒猫が連なるオーナメントは
去年一緒にディズニーランドのハロウィンで盛り上がった友人から。
かわいいんです。ドアに飾っています。

手前の白いおばけは、一番新しいハロウィングッズ。
川崎のラゾーナのロフトで姉が最後の1個をゲットしてくれたもの。
Halloweengoods_1

これ、誰でしょう?
ヒントはこの後姿。黒い足と長いしっぽ。
Hint

そう、おばけをかぶったミッキーさんでした。

めくるとちゃんとミッキーマウスの顔があります。
Shitakara_1
おばけのかぶりものをはずすと
ミッキー単体でも飾れるようになっています。

名前はハロウィンおばけストラップミッキー。
ミニーちゃんバージョンはおばけが赤の水玉のリボンをつけているのだとか。
メーカーは中島コーポレーション。いい仕事してくれています。
めくるとちゃんとミッキーマウスの顔があります。
Pcmickey
今日は、お外に出ない私につきあって、
おばけhalloween Mickey Mouseには
パソコンの脇にぶらさがってもらっています。

2006年10月 5日 (木)

月にちなんだ名曲

明日10月6日は旧暦の8月15日。『中秋の名月』。
あいにく日本列島各地、曇りから雨のところが多いようですね。
中秋の名月の日が必ずしも満月になるとは限りません。今月でいうと10月7日が満月。

そして、日本人が月を愛でてきた感性を感じさせるのが満月の後の月に付けられた名前ですよね。
十五夜の翌日の十六夜の月は、いざよいの月。月の出が夜毎約50分遅くなっていくわけですが、
その様子をためらい(=いざよい)ながら昇ってくる、とみたてて、十六夜の月と。
その後も立待月(たちまちづき)、居待月(いまちづき)、寝待月(ねまちづき)と続きます。
立って待っていられるくらいの間に昇ってくる月、座って待っているくらいの間に昇ってくる月、
寝て待っている間に昇ってくる月ということ。昔の人の生活のリズムが感じられますね。

もし現代の私たちが名前をつけるとしたら、50分立って待つ月は、携帯でメールを打って過ごす
「メール待月」と命名したりして。

ですので、明日天気がよくなくても、まだまだ愛でてみたい月が続きます。
秋風と虫の音とともに澄んだ月の光を楽しみたいですね。月にちなんだ音楽も流したりしながら。
名曲2曲をご紹介します。

1曲目はサラ・ブライトマン(Sarah Brightman)の「ムーンリバー(Moon River)」
『ラ・ルーナ(La Luna)』というアルバムに収録されているシークレットトラックです。

 

ラ・ルーナ

 

 

このアルバムはタイトル通り、月をイメージした楽曲が多く収録されていて、粋だなと思うのが、
CD盤に月の写真がプリントされていること。

ゴージャスな編成ではなく、シンプルな楽器編成でサラが歌う「ムーン・リバー」。
ウイスパーボイスでしっとりとした歌声。こまやかなビブラートが、月の光が揺れる水面のよう。
曲の最後はストリングスが少し甘くファンタジックに余韻を残しています。
シークレットトラックのため気づかれない人もいるかもしれませんが、ひそやかに輝いている
チャーミングな1曲です。


2曲目は賈鵬芳(ジャー・パンファン)さんの「サイレント・ムーン」
アルバム『河 River』収録曲。
二胡の名手であるジャーさんのアルバムは、お香がCDケースに入っていることでおなじみの
パシフィックムーンレーベルからシリーズで出されているので愛聴されている方も多いはず。
「SILENT MOON」は郷愁を感じさせるメロディアスな調べでぐぐっと心をかきたて、そして、しみいります。
秋の夜、月を眺めながら、焦がれる想いを感じている方にも。

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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