月にちなんだ名曲
明日10月6日は旧暦の8月15日。『中秋の名月』。
あいにく日本列島各地、曇りから雨のところが多いようですね。
中秋の名月の日が必ずしも満月になるとは限りません。今月でいうと10月7日が満月。
そして、日本人が月を愛でてきた感性を感じさせるのが満月の後の月に付けられた名前ですよね。
十五夜の翌日の十六夜の月は、いざよいの月。月の出が夜毎約50分遅くなっていくわけですが、
その様子をためらい(=いざよい)ながら昇ってくる、とみたてて、十六夜の月と。
その後も立待月(たちまちづき)、居待月(いまちづき)、寝待月(ねまちづき)と続きます。
立って待っていられるくらいの間に昇ってくる月、座って待っているくらいの間に昇ってくる月、
寝て待っている間に昇ってくる月ということ。昔の人の生活のリズムが感じられますね。
もし現代の私たちが名前をつけるとしたら、50分立って待つ月は、携帯でメールを打って過ごす
「メール待月」と命名したりして。
ですので、明日天気がよくなくても、まだまだ愛でてみたい月が続きます。
秋風と虫の音とともに澄んだ月の光を楽しみたいですね。月にちなんだ音楽も流したりしながら。
名曲2曲をご紹介します。
1曲目はサラ・ブライトマン(Sarah Brightman)の「ムーンリバー(Moon River)」。
『ラ・ルーナ(La Luna)』というアルバムに収録されているシークレットトラックです。
このアルバムはタイトル通り、月をイメージした楽曲が多く収録されていて、粋だなと思うのが、
CD盤に月の写真がプリントされていること。
ゴージャスな編成ではなく、シンプルな楽器編成でサラが歌う「ムーン・リバー」。
ウイスパーボイスでしっとりとした歌声。こまやかなビブラートが、月の光が揺れる水面のよう。
曲の最後はストリングスが少し甘くファンタジックに余韻を残しています。
シークレットトラックのため気づかれない人もいるかもしれませんが、ひそやかに輝いている
チャーミングな1曲です。
2曲目は賈鵬芳(ジャー・パンファン)さんの「サイレント・ムーン」。
アルバム『河 River』収録曲。
二胡の名手であるジャーさんのアルバムは、お香がCDケースに入っていることでおなじみの
パシフィックムーンレーベルからシリーズで出されているので愛聴されている方も多いはず。
「SILENT MOON」は郷愁を感じさせるメロディアスな調べでぐぐっと心をかきたて、そして、しみいります。
秋の夜、月を眺めながら、焦がれる想いを感じている方にも。
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