二日間星日和
嵐が金曜日に去ってから、この二日間絶好の星日和です。
<まず土曜日>
私はずっと家にいました。絶好の行楽日和の秋晴れだったのですが。
住んでいるところのすぐ脇には、南北に走る通りがあります。
南へ向かう車が時折ものすごい音量で音楽をかけて飛ばしてゆきます。
きっと湘南とか海へのドライブに行く車たちかなあ、なんて思いながらベランダの外を眺めると・・・。
遠くの瓦屋根が光って海みたいに見えるんです。
光る瓦が波打つ水面に。
 ̄ ̄\ という形の屋根の ̄ ̄の部分が水平線に。
私のところからは本当の海がみえないのに、一瞬、「海が見える!」って胸がはやりました。
夜になって、また、ベランダに出てみました。
住まいって、窓やベランダがある場所は限られているから、見えるのは空のごく一部。
私の場合、見渡せるのは東南から西南の空なのですが、ぎりぎり昇ってすぐの丸い月がみえました。
目を南西に方向に移すと・・・大感激。
いて座の南斗六星がはっきりとみえました。
ひしゃくを伏せておいたような。
満天の星空が見えるシチュエーションか、プラネタリウム以外の日常空間でみつけられたことなんて今までなかった、
街中では見えないものだと思いこんでいた南斗六星がです。
嵐の後で空が澄んでいるからなのでしょうか。
引越してから、この場所で秋にこんなに星がみえるなんて思いませんでした。しかも満月なのに。
(2015.2.15追記。ステラナビゲーターで再現してみました。2016年10月7日19時30分頃の星空です)
1時すぎまで珍しく夜更かしをしていると東南の空にはしっかりオリオン座とシリウスが。
(ベランダのてすりの下に鉢をいっぱい置いているので、少し高度が上がる星々は見えづらいんです。
牡牛座のVの字は身を乗り出して見上げてかろうじて見えました)
私のベランダからは湘南の海も見ません。光った瓦屋根を一瞬、海ってぬかよろこびしてしまうだけ。
海までの距離は結構あります。
でも、遠くの海も見えないのに、なんでこんなにもっとはるか遠くの星々が見えるんでしょう。
『大自然の中の大自然・キングオブ大自然』がすぐ窓の向こう側に広がっているという不思議。
もちろん、町の中だから、満天の星空がひろがっているわけでもないし、
天の川がどこを流れているのか気配すらわからないぐらいわずかな星の数。
それでも目を闇にならせばいくつも星がみえるものなんですね。
<日曜日>
そんな風に感激しながら、迎えた今日、日曜日も「絶好のおでかけ日和」でしたが、ずっと家にいました。
夜になってまた南六斗星、アンタレス、あの二重にみえる星はやぎ座の星?なんて飽きることなく見入ってしまいます。
ベランダからは見えない位置にある夏の大三角を見るために夜になって買い物にでかけました。
夏の大三角も白鳥座もよくみえました。や座も2つ星が見えました。
(2015.2.15追記。ステラナビゲーターで再現してみました。2016年10月8日19時30分頃の星空です。
丸く囲ったのがや座の星です)
北東の空が開けるところではしっかりカシオペアのWをかたどる5つの星も。
東京より郊外とはいえ、町のどまんなかでです。
大自然の中でみる満天の星よりも、プチ郊外の星が楽しいところがあるとすると、
1)目を闇に慣らして、凝らしてみてやっと見える星を探す楽しさがある。
2)星座絵をつくる星すべてが見えるわけではないので、どの星が見えて、どの星が見えなかったのかチェックする楽しみがある。
まるで、顔の一部だけを見て、その人物を当てるクイズに挑戦するみたい。
都市部に住んでいる場合、よほど天文ファンとか、天体観測をしている人以外は、自分のところで星を探すことをあきらめてしまっていると思うのです。
流星群の時とか家からでもダメ元でみてみよう、と思う場合を除いて。
これからの季節、おもいのほか、星日和の夜がありそうです。
私も当面は寝る前23時頃にベランダの東側にオリオンを。
朝起きたらベランダの西の方にオリオンを。
と一日2回のオリオンを満喫しよう!なんて愉しみにしています。
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