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2006年11月24日 (金)

ガガーリン53 来日その3 サインについて

ガガーリン来日シリーズ。今回はガガーリンのサインについてです。

私がガガーリンのサインを見たのは今まで1度。
ガガーリン12でご紹介した日本ロシア語情報図書館にあるガガーリンの著書に記されたもの
(100%間違いないと確信)だけです。
プラネタリウム関係の方から以前、「
愛知県のプラネタリウムでガガーリンのサインを見た」というお話をうかがったことがあります。
私自身はそのプラネタリウムに訪ねていないので未確認なのですが、それをカウントしても計二つ。
来日して多くの人と接したにもかかわらずガガーリンのサインって他に存在しないのでしょうか。

そこで新聞各紙を追ってみたわけですが、
実はガガーリンはあちこちでサイン攻め!にあっているのです。

1962年5月22日の読売新聞では、21日の夜、般若苑で行なわれた歓迎パーティーについて
【歓迎会で熱心にサイン】の見出しのもと
「会の途中からはサイン攻めにあい、主催者が代わって断りをいうほどだったが、
ガガーリン少佐は子供に出されたノートだけには最後までていねいにサインを続けていた」

と書かれています。
5月23日の読売新聞には、22日の夕方にガガーリン夫妻が東京麹町の日本テレビを訪ねた時のことについての記事があります。
日本テレビの迎賓館の庭でガガーリン夫妻は池の鯉にえさをあげることを楽しんでいたことを触れていますが、そんな中で

「少佐は子どもたちの求めで気軽にサインをしたり、
花束を贈られると贈り主といっしょにカメラにおさまったり、
そのわきで夫人はハンドバッグから用意していた夫ガガーリンのポートレートをとり出し、
花束を贈ってくれた子どもにそっと手渡してお礼をする」

と二人の様子を記しています。

え~って思いました。
サインをもらった子供達がいるだけではなく、
ガガーリンのポートレートをもらった子どもたちがいる。
ガガーリンとの2ショットをカメラで撮った人もいるわけですね。
1962年当時に10歳ぐらいだとして現在50代半ばでしょうか。
本人が別にガガーリンマニアでもなくて、
仕事に忙しい盛りで、ガガーリンと一緒に写真を撮ったことも忘れ、
2ショットの白黒写真を貼ったアルバムを見返すこともないのかもしれませんが、
う、う、うらやましすぎます。

そして、夫人が渡したというポートレート写真にもガガーリンのサインがあったようです(直筆か印刷か不明)。
それは5月29日の読売新聞から推測できます。
帰国するガガーリンの滞在記の総括記事の中で
「いつもサイン入り写真と微笑を忘れなかった少佐」と書かれているので。

以上をまとめてみますと、
1)21日のパーティー、22日の日本テレビ訪問の時にサイン攻めにあっていることが新聞記事でわかる。
2)ガガーリン夫妻は、ガガーリンのサイン入り写真をあちこちでみんなに手渡している。
3)歓迎パーティーは、
来日その2を見ていただくとおり、日本各地でおこなわれており、そこでもサイン攻めにあっている可能性大。

ということから日本各地にたくさんのガガーリンのサインが存在すると考えられます。

ガガーリンは今生きているとしたら72歳。
ですので、来日当時にガガーリンを熱狂して迎え、
パーティー他で会うことができた世代は50代半ば以降~110歳ぐらい。
すでに天寿を全うされた方もいらっしゃるわけです。
このブログをご覧くださっている方々のおじいさまの遺品にもしかしたらガガーリンのサインが、なんてこともあるかもしれません。
特に日ソ協会関係の活動をしていらっしゃる方だったら。

ガガーリンはロシア語でサインをしているはずなので、
みみずのような走り書きに見え、
貴重なサインであるにも関わらずその色紙やノートが捨てられてしまったことがあるかもしれません。
また、お父様が大切にされていた本を譲りうけたけど、
みみずみたいなマジックの文字が意味不明なんだよね。って方もいらっしゃるかもしれません。
ぜひ心あたりのある方はこのブログの3月21日
「ガガーリン12直筆サインを発見、たぶん」をご覧ください。
どんな書体なのか画像でおわかりいただけると思います。

ガガーリン来日その2はこちら その4はこちら

ガガーリンINDEXはこちら

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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