ブログの世界は星空みたい
「今日も星日和」というブログを始めてから8ケ月あまり経ちました。
HPやブログを読ませていただくだけの立場だった私が、
発信する側にもなって、感じるようになったことがあります。
それはネットやブログの世界と星空って似ているなあということ。
世界はともかく、日本全国でいまどれだけの数のブログが存在するのでしょう。
ブログの一番の面白さって、日常では接点のない人(住んでいる場所や年齢、環境が違っていて)と出会える。
そして、つながれるということではないでしょうか。
私も友人知人とリンクさせていただいているだけではなくて、
現実の生活ではお会いしたことのない、
互いの本名や顔を知らない方のブログともリンクさせていただいています。
この「リンク」って星と星を結ぶ星座絵の線のようだなあと思うのです。
「見かけの大きさ」って言葉がありますよね。
たとえば、月の大きさは太陽の約400分の1ですが、
太陽に比べはるかに地球に近いところにあるため、月と太陽がほぼ大きさに見えるということ。
「見かけの明るさ」もあります。
一等星、二等星という星の等級も、地球から私たちが眺めた明るさでランクされたもの。
当然、近くの星より遠くの星の方が暗くみえるわけで、
みかけの等級と、その恒星自体の明るさを示す絶対等級は異なるわけですね。
それと同じように、「見かけの近さ」(こんな言い方は普通されませんが)もあるわけです。
星と星が寄り添ってみえる二重星の中に、
たまたま地球から見た角度だと、そばにあるように見えるものもあります。
たとえば、北斗七星のミザールとアルコル。
実際には距離が離れていますが、
地球からのアングルで二重星に見えている「見かけの二重星」。
ミザールとアルコルはお互いがペアにされているなんて思ってはいないのかもしれません。
他の星たちも、宇宙の何万光年彼方にあるひとつの青い惑星・地球のアングルからどう見られるかなんて意識していないわけで・・・。
地球上の私たちが親しんでいる星座のことを、もし、銀河系の星たちが知ったら
「僕と、あそこにある星が線で結ばれてギリシャの神々の姿や動物の星座絵の一部にされているの?」
「こっちの星は僕と同じ星座区分で、こっちの星は別の星座区分で、こんなところに勝手に境界を引かれているの?」
なんて、びっくりするかもしれません。
地球目線では近くに見えて、星と星が星座絵の線で結ばれている。
でも、別の視点から見ると距離はある。
というのと同様に、私とどなたかのブログ同士がリンクでつながっても、
実生活では関東と沖縄という距離だったりするわけです。
ネット内での近さと実生活の距離は別物。
逆に、ブログ同士が線で結ばれているなんて気づかないで、
現実の生活の方が実は近くで暮らしている人、
スクランブル交差点ですれ違っている人もいらっしゃるかもしれません。
たとえ実生活での距離は離れていても、
趣味が同じとか、音楽の趣向が一緒とか、心が近い人同士が結ばれるのは素敵なこと。
地球目線で成立した二重星ミザール&アルコルのように、
<心の共通項目線>でペアを作っている二重星仲間ブログはいっぱいあるのかもしれません。
ネットという宇宙に存在するたくさんのブログ。
無秩序(どこかに所属するということではなくて自由意志でアトランダムに発生するという意味で)に生まれるブログが、
<記事を書く>という光を発信し続けているうちに、リンクという線で結ばれてゆく。
それが、星空っぽいな、なんて思うのです。
ブログが星空に近いと思った要素はもうひとつあります。
それは、ブログが生まれてから気づかれるまでに時差があるということ。
誰かが今日ブログを立ち上げても、すぐに、ヤフーとかグーグルの検索でヒットするわけではないのですね。
それがわかったのは私自身がブログを立ち上げて、最初の記事をアップした時。
自分のブログがちゃんと存在しているのか確かめようと、
検索エンジンで自分のブログを検索してみたのですが、
私の記事もブログそのものもヒットしなかったのです。
質問コーナーを辿ってみて、
<ブログは誕生と同時に検索に反映されるものではない>
<検索エンジンに反映されるためには、記事を通常15個以上書くか、立ち上げてから1ケ月ぐらいはかかる>
ということを知ったのでした。
案の定私も記事を15個かいて3週間ぐらいたってからヤフーの検索などにでてくるになりました。
つまり、私が今日、「ロシアにシベリアというお菓子はあるのか」
ということに取り組んだブログを探していて、
どなたかが、今日、「ロシアにシベリアというお菓子はあるのか」というブログを誕生させたとしても、
私は今日、そのブログの存在に気づけないのです。
たぶん発見できるのは11月下旬以降。
ブログは誕生してから、そのブログがネット上にあるということを私たちが知るまでに時差がある。
それは、星の世界そのもの。
はるかかなたの星から届く光はすべての過去のもの。
光が届くのに時間がかかるから。
それゆえ、今誕生したばかりの星の光はまだ私たちのところに向かっている最中で、
私たちは知ることができないわけです。
明日はじめて光をキャッチできる星があるように、
明日はじめて、検索エンジンでキャッチできるブログがある。
そう考えると、明日どんな光に出会えるのか毎日楽しみになります。
1)離れたところに存在するものが、星座絵の線のようにつながるということ。
2)誕生してから、その存在を私たちが知るまでに時差があるとうこと。
この二つの要素で「ブログと星空って似ているなあ」と思ったわけですが、
<ブロゴスフィア(blogsphere)>という言葉があることを知りました。
Blog(ブログ)とsphere(球体・天体)という言葉を組み合わせた造語で、
「ブログ圏」とか、無数のブログで構成されている空間、みたいな意味のようですね。
日経BPによる、「デジタルARENA」の2006年3月14日の記事
(ttp://trendy.nikkeibp.co.jp/article/col/20060310/115781/)が面白いです。
<ブロゴスフィアをプラネタリウムのように覗いてみよう>というタイトルで、
So-netのブログ・キーワード・ビジュアライザー)について書かれています。
このソフトウエアを機動させると、
ひとつのキーワードを元にブログ同士がつながっていく様子を視覚的に把握できるそうですが、
この記事ではいくつかの画像を載せながらその様子を<プラネタリウムの星座のよう>と表現しています。
確かに画面にちらばる無数の丸があちこちで線で結ばれている様子は、
まさに星座盤の星空のよう。
このビジュアライザーは、ブログ一つ一つを線で結ぶというよりも、キ
ーワードでのつながりが形になっているようなのですが、
やっぱり、ブログの世界は星空のようだったか~なんて興味深く拝見しました。
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emiさん、コメントありがとうございます。
リンク、どうぞお気軽に貼って下さい。^^
ブログの世界は星空みたい!
その発想に感激しました。
私のブログや、emiさんの「今日も星日和」は
どんな星座を形作っているのでしょうか。
眺めてみたいものです。
投稿: おんぽたんぽ | 2006年11月 6日 (月) 20:28
おんぽたんぽさん。
ありがとうございます。
こちらこそ近々リンクを貼らせてくださいませ。
すでにいろんな方とつながって星座をつくっていらっしゃるおんぽたんぽさん。
また、ここで私たちが線で結ばれることで、どんな星座を形つくるのか、ほんと、眺めてみたいですね!
投稿: emi | 2006年11月 7日 (火) 05:37