世界に誇る顔文字文化
orzってご存知ですか。
「最近ネットの書きこみでよくみかけるんだけど、意味わからないのよね。
落ち込んでいる場面で使われているようなんだけど」という方から、
「よく使っているよ」という方までいらっしゃることでしょう。
orz は ○| ̄|_ と同じニュアンス。
落ち込み、手をつきひざまづいてうなだれている様子を表したものですね。
文字や記号を使った顔文字ってきっと日本が世界に誇れる文化だと思います。
欧米でも :-) こんな風なスマイルマークはありますが、
日本の顔文字の豊かさにはかなわないでしょう。
(*´Д`*) (・д・) などでおなじみのдはロシア語のデー。
英語のDにあたる文字。
(`・ω・´) のωはギリシャ文字のオメガですね。
ロシア人もギリシャ人も自分たちが使っている文字が、
日本で、口や鼻を現すものに思われて、いろんな人の携帯の中にあるなんて想像もしていないのでしょう。
日本でなぜ凝った顔文字が次々生まれているか。
その発端は、あれにあると思います。
あれとは、へのへのもへじ。
へ へ 「じ」はかけなくて「へのへのもへ」に
の の なってしまいましたが
も 傑作ですよね。
へ 誰がいったい考えたのでしょう。
私が高校生の頃、流行ったのが「へめへめくこひ」です。
へ へ おなじく「ひ」がなくて、「へめへめくこ」
め め になりまりましたが、
く つぶらな瞳で可愛いですよね。
こ
さて、なぜ顔文字のお話かといいますと、
誠文堂新光社の2006年版藤井旭の天文年鑑(¥683)を見ていたら顔文字を発見してしまったからです。
それは巻末の全天星図(p114)。
オリオン座のところ。
● ● こんな風になっていて、イヌの顔に見えるんです。
・ ・ ←比率がうまくいかず可愛くないですが、本では可愛いです。
ω 左側の●がベテルギウス、三ツ星はωの下になります。
こんなところに顔文字が~と思ってから、
他のページをみているとP115にも。
ペルセウス座という文字の右に、 δ σ
・
こんな星と文字の配置があってキュートな女性の顔に見えます。
人は何かに別の形をあてはめてしまう本能があるのかも。
その代表的なものが「星座」といえるでしょう。
オリオン座の三ツ星とそれを囲む4つの星は「鼓星」という和名があります。
確かに星をつなぐと和楽器の鼓に見えます。
あの星と星をつないだたらこんな風に見えた、と発見した人がいて、
まわりの人が「たしかにそう見える」と賛同して・・・。
ある形を別の何かにみたてる楽しさが星座を生み出したのかもしれませんね。
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