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2006年11月16日 (木)

聖叔母になりたい

年齢があがってくると、社会の中でのキャラも変わってきます。
妹キャラからお姉さんキャラ、お局キャラ、姐御キャラ、おふくろキャラetc.。
かなしいかな。妹キャラではしゃぎ、甘えていられる場が少なくなってきました。かといって姐御キャラって柄でもないし。複雑なお年頃。
そんなころ大塚ひかりさんのオバサン論を読んでみたのです。それで感じたこと、世の中はオバの時代だと。世界はオバを待っていると。

ちょうど、先日友人が携わっているイベントに行ったこともその思いを強くしました。
彼女は15~20歳年下の男子達のマネージメントをしています。一人一人のコンディションをいつも気遣い、
怪我をしたら実際にケアもします。彼女の前では男子たちは裸になって着替えます。
なぜわかったかというのは、私がその楽屋を訪ねたからですが、男子たちが無防備な姿になっている中で、
友達が脇にある机でたんたんと後処理の事務をやっていて、その風景がとてもいいなあと思ったのです。

無防備な姿を男子達が彼女に見せていることから、
いかに彼らが彼女を慕って心を開いているかがわかりました。
そして「彼女の親友」ということで、私も楽屋に入れてくれ、無防備な姿をみせてくれているところにも、
彼女がいかに彼らにとって信頼されているのかが伝わってきました。

彼らはこの友達に自分の彼女の話もするといいます。
きっと彼らにとって私の友人は叔母のようなものなのかもしれません。
これが「おねえさん」ぐらいの存在だったら、裸を見せれないかもしれないし、
「おふくろ」みたいな存在だと、彼女の話をしないかも。
きっと「叔母」ぐらいの存在だからなのかなあなんて思ったのです。

世の中、オバサンというとあつかましそうであまりいいイメージはない生物に思われているかもしれませんが、
オバサンだからできることっていっぱいあると思います。
たとえば、
1) デパ地下やスーパーの試食のデモンストレーション。
  「おいしのよ。食べてみて」と相手の尻込みをほどいて、試食を勧められるのは
  リラックスさせる人柄が伝わる彼女たちならでは。

2)電車の中で赤ちゃんが泣き出し、車内の人達がその赤ちゃんとお母さんにひんしゅく光線を送っている中で、
  その赤ちゃんをあやして泣き止ませてしまったり、
  お母さんに話しかけて、針のむしろの気分のおかあさんを孤独にさせない心配りも
  子育てを経験してきた彼女たちならでは。

3) 期限が切れた食べ物の本当の賞味期限を動物的な本能で察知できるのも彼女たち。
  食べ物を粗末にすることなく、地球にもやさしい、そして家族のおなかもきちんと管理、
  そしてむやみに食べ物を廃棄しないことで家計も守り、といいことづくめ。

shine世の中、オバの時代shineなんです。
親のように上下ではなく、友達の
ように対等でもない。ちょっと斜め上の存在。
年中監視して注意するわけではないけれど、少し離れたところで見守っていて、
親よりもちょっと甘くて、でもいざとなったらたしなめることもできる存在。

そして、「オバ」は親のように身近すぎないから、だらしない姿をあまり見せていないこともあり、
幻想を含んで「大人」と思ってもらえる存在。年を取ることへの憧れや大人の文化も感じさせる存在。

きっとそんな存在が世の中必要なんです。学校でも同じはず。
先生はまさに親の存在。上下という縦の関係。友達は対等な横の関係。
その他に、密接度が低いけれど、斜め上の存在として、食堂のおばさん、保健室のおばさん、
図書館のおばさんがいて、学園生活にちょっとした息抜きをつくっているはず。
(おばさんよりも、おねえさんの方が生徒たちはよろこぶのでしょうが)

     (↓) オバは斜め上で星のように輝く存在(願望)

親  オバ             聖母ならぬ聖叔母になりたい!と思いました。
|  /               聖叔母キャラを目指そうと。
|/
人--友達            

そんな私の3大理想叔母とあげてみます。

1)猫村さん。大塚ひかりさんの『オバサン論』にも書かれていましたが、奉公先の奥様やおぼっちゃん、
  おじょうちゃんのことを真剣に気遣う邪心のない無私の心と、おっちょこちょいで憎めない可愛らしさが魅力。

2)パリのおばさま。山口百恵のテレビドラマ『赤い疑惑』で育った世代にとって
  岸恵子演じるパリのおばさまは、大人になることの期待を感じさせる憧れの存在。
  斜め上で「オバ」として存在するからには、ああいう風に年を取りたくないと思われるよりも、
  ああいう風に年を重ねたいと希望を持ってもらえる存在になりたいですね。

3)この夏放送されたドラマ『マイボスマイヒーロー』でもたいまさこ演じる保健の先生。
  このドラマは秀逸な作品ですが、保健の先生も魅力的でした。
  長瀬智也演じるマッキーのいろんな悩みに真剣に耳を傾け、きちんと大人の目線で、
  しかし、わかりやすくかみくだいて的確に解決してあげる様子が。
  たとえば、クラス27人で一つの音楽をつくりあげることを、
  『体にあるいくつもの細胞で一人の人間ができている』ことにたとえる。
  肺の調子が今までと違うと症状を打ち明けるマッキーに、
  『それは大人にはよくあること。たとえば煙草を止めた時』と語る。
  頭ごなしに上から物を言うというのでもなく、友達感覚でもなく、
  大人として接している「斜め上」加減がいいなと思いました。

自分より15歳以上年下の人はみんな甥か姪と思って接すれば、世の中、何かが変わるかもしれません。
他人事と黙認できないことも増えるでしょうし、逆に身内に思えて寛容にみてあげたくなることも増えるかも。

75歳以上の方がもしこのブログを読んでくださったら、「私はオバじゃなくて、もうおばあちゃんの年齢だ」
なんて思われるかもしれませんが、「おばあちゃん」の年齢でも、50代60代の人にとっては
充分オバなんです。
何歳であっても、「あんなふうに年を重ねていきたい」って斜め上で輝ける「聖叔母」に誰でもなれるのです。
うれしいこっちゃ。

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emi (秋田恵美)

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
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