ジュエルの歌うハンズ---祈りに満ちた歌
クリスマスが近いのでもう一枚、素敵なクリスマスアルバムをご紹介します。
それは、アメリカの女性アーティスト、ジュエル(Jewel)の
クリスマスソングアルバム『ジョイ:ホリデーコレクション/JOY:A HOLIDAY COLLECTION』。
「さやかに星はきらめき」「グノーのアヴェマリア」他が収録されています。
声楽家がゴージャスに着飾って歌っているという雰囲気ではありません。
華やかさよりも、普段着の暖かいクリスマスが似合うアルバムです。
発声法は違うのでしょうがいわゆる声楽のような歌声の曲もあり、
また、シンディー・ローパーのような声で歌う曲もあります。「きよしこの夜」はシンディ・ローパー系ですごくいいです。
そして特に素晴らしいのが「ハンズ(Hands)クリスマスバーション」。
ハンズはフィギュアスケーターのミッシェル・クワンが99-2000年のEXで使用した曲。
クワンがスケートができる歓びを天に向かって伝えるかようにパッっと手足を伸ばしたスパイラル。
自分自身を抱きしめるように手を胸元に重ねるしぐさ。
そして180度脚を開き、片足を真上に挙げながら、
かしずくように頭を真下におろして片足でまっすぐにスーゥと滑るシーン。
一つ一つがジュエルの祈りに満ちた歌声とぴったりでした。
ハンズの歌詞は切実な祈りを感じさせます。
私の手は小さいけれどあなたの手ではない、私自身の手。私は希望を捨てない。
~私達は神の手であり、神の目であり、神の反映であるというようなことを歌っているのです。
ハンズは『spirit』というアルバムにも収録されていますが、
『ジョイ:ホリデーコレクション』に収録されているクリスマスバージョンは鐘の音も入り、
より一層祈りを、そして奮い立たせる勇気を感じさせられます。
このアルバム、冬の森に雪の結晶がちりばめられているジャケットも綺麗です。
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