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2006年12月14日 (木)

すべては太陽の遊び

熱意も誠意も底なし沼行き。報われない。
自分の愛や善が漆黒の闇にすべて吸収されてしまうようなむなしさ。

そんなことを感じたことはありますか。

人に対して、自分が叶えたい夢に関して・・・
その対象はいろいろあるでしょう。 
かつて私が上のような気持ちを漏らした時、
慕わせていただいている女性の一人はこうおっしゃいました。
「本当の愛は与えっぱなし」と。

本にもよく書かれている言葉です。私も同感と思える言葉。
だけど、理屈ではわかるけれど本当に許しがたい事象に対してでは、
心が素直にうんとは言えません。
「誠意を利用する相手でも誠意で応えなければいけないの」うんぬんとごねる私。
やりとりを続けながらも、彼女は繰り返します。「それでも光を送るのよ」。
彼女は嫌な出来事や相手ほど、その対象物に光を送るようにイメージしていると語りました。
そうすると相手に光を送っているつもりでも自分自身が光に包まれる気持ちになる、と。

「光を与えっぱなしって、じゃあ、太陽になればいいってこと?」
という言葉が私の口をついてでました。
そして、私自身が自分の言葉に〔そっかー、太陽かー〕って思いはじめました。

太陽はとにかく照らしっぱなし。
月や地球や惑星をいつも照らしっぱなし。
自らの光や熱を与えっぱなし。いいお手本が宇宙にはあるではないか、と。

Taiyonoasobi
光がブランコを漕ぐ

「太陽はどんなつもりで周りを照らしているのだろう」って、太陽の気持ちが知りたくなりました。

太陽の光を受けた月と地球はお互いに照らしあったりします。
「これ、私がいただいた太陽の光。あなたはご近所だからおすそわけね」
って月は地球に日光を<月光>としておすそわけ。
地球も月へお返し。お互いを照らしあいます。

そんな様子を離れたところで眺めながら、太陽は何を考えているのでしょう。

ふと、以前別の友人に見せてもらった本の一枚の画を思い出しました。
それは宇宙の漆黒の空間に太陽と地球が並んで浮かんでいる絵。
太陽の光が地球にまっすぐに伸びています。
スポットライトのように太陽と地球との間の宇宙空間は光っています。
光の筒のよう。その他は闇が果てしなく広がっている絵でした。

その絵を思い出して、太陽目線で宇宙空間を思い浮かべてみたら、
そうか。太陽は照らし出せるものがあってうれしんだ! って思いました。

雑踏を歩いている時、ショーウィンドーに自分の姿を映してみることはありませんか。
大勢の人が行きかう人波の中に自分自身が存在しているのか確かめたくて。

南の島に飛行機で向かっている時、窓から下を見て、
ペパーミントブルー色の海に自分の乗っている飛行機の機影をみつけてみたくなりませんか。

ブログを始めたばかりの頃、検索で自分のブログがヒットするのをみて、
あー、ちゃんと存在しているんだって実感したことはないですか。

山に登って神々しい風景を前にすると、この中に自分も存在したくて、うわーって叫んでしまうことはないですか。

自分が存在しているのを確かめたくなる。
きっと太陽もそうなんだと思います。
何も照らし出すものがなくて漆黒の宇宙に自分しかいなかったら、
陽は自分が存在していることも光を放っていることも実感できないのでしょう。
自分の光を受けて、ぴかって明るく輝いてくれる惑星がいるからこそ、
太陽は漆黒の宇宙空間に自分が存在していることを実感できるのです。

Nijihidari_1

それはお笑いの人が、
お客さんの笑顔という反応があるから自分の存在価値を感じられるというのと
近いかも。
太陽が、光を送り続けるのは、義務とかではなく自らが望んでのこと。

すべては太陽の「遊び」なのでしょう。

そんなことをふと感じました。

061011asayakeno1
夜明け前、空がオレンジから藍色までのグラデーションに染まるのも、
虹も、地上に緑が茂るのも、海が空の青さを映して輝くのも
すべて太陽の遊び。

草原を雲の影が横切っていくのも、

ひなたぼっこしている猫の背中の毛が綿毛のようにふわふわ光に透けるのも、
ぜんぶぜんぶ太陽の遊び。

Sanshoku
そう思いながら、冬曇りの一日。
わずかなひだまりを歩いていたら、
なにか大きな大きなてのひらの上で、
あたたかいまなざしに見守られているような気持ちになりました。

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コメント

emiさん、お陰様で復活しました。

-そうすると相手に光を送っているつもりでも
自分自身が光に包まれる気持ちになる、と。

この文章を読んだ時、情景がぱっと浮かんで
きました。

-彼女は嫌な出来事や相手ほど、
その対象物に光を送るようにイメージ
していると語りました。

光を沢山送れば送る程、自分に跳ね返って
くる分も、大きくなりますものね。

難しいけれど、習慣にしたいなぁ^^

おんぽたんぽさん。復活されてよかったです。どうぞお体をあたためてご自愛くださいね。

おんぽたんぽさんが療養中ご覧になったイメージ(星が開いて光が溢れる)も素晴らしかったです。

やはり、人間には光が一番必要なのかもしれませんね。

この投稿が大好きで、何年たっても「すべては太陽の遊び」というフレーズを思い出しては検索してここに訪れています(^^

vanx2さん。あたたかいお音葉をありがとうございます。
ネットの無尽蔵の海の中で私のブログに出会ってくださり、
「すべては太陽の遊び」を思い出してその後も訪ねてくださる。
本当にありがたいことです。
そしてそのことを私にお伝えしてくださるお心づかい、うれしいです!

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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