シベリウスの「樅の木」---北の大地に思いを馳せながら
雪原。どこまでも続くもみの木。
というイメージを思い浮かべながら楽しんでみたい音楽といえば、
まず、シベリウス(Jean Sibelius)のピアノ曲「樅の木」。
「樹の組曲」の中の1曲です。(Five Pieces for Pno, Op.75-5 The Spruce)
少しメランコリックで叙情的。ラフマニノフがお好きな方は惹かれるはず。
フィンランドには森の神「タピオ」という存在がいるそうですが、そんな精霊が棲んでいる森の気配が感じられる曲です。
一番聴いていただきたいのが、舘野泉さんによる演奏です。
舘野さんはフィンランドでも教鞭を取り、フィンランドと日本を拠点にピアノ活動。
数多くのフィンランド音楽を演奏されてきたピアニスト。
2002年に脳溢血に倒れ、右半身不随になられました。
ピアニストとしては致命的なことですが、舘野さんは左手だけで演奏、表現していくことを決意されてピアニストとして復活。
今なお多くのファンに感動を与えていらっしゃいます。
数年前にテレビのドキュメント番組で、
失語症になられた美智子皇后陛下のもとを舘野泉さんが訪ねてピアノを弾かれ、
皇后陛下も舘野さんのために自ら「樅の木」を弾かれたというエピソードをみました。
美智子皇后陛下もこの曲がお好きなのかしらと感激しました。
(録画しなかったので、私自身の記憶が違っていたらすみません)。
舘野泉さんの「樅の木」が収録されているアルバムは
フィンランド・ピアノ名曲集
などがあります。
お部屋の中で樅の木の香りと一緒にこの曲に浸ってみませんか。
(2011.12.8追記 『樅の木』についてあらためて 2011年12月8日にご紹介しました)
星と楽しむ音楽INDEXはこちら
« ウインターランド---針葉樹の続く白い大地の香り | トップページ | カルロス・パレーデスのCDが届きました! »
「 星と楽しむ音楽」カテゴリの記事
- 幻の名曲の名前がわかりました。一風堂の「NEVER MIND」(2017.08.16)
- きらきら星 と なんて素敵な世界なんでしょう!!(その2)(2016.04.24)
- きらきら星 と なんて素敵な世界なんでしょう!!(その1)(2016.04.24)
- 春の雨や曇りの日に聴きたくなる音楽(2016.03.14)
- 可憐で力強い名曲 西村由紀江の「野ばら」(2016.02.07)
« ウインターランド---針葉樹の続く白い大地の香り | トップページ | カルロス・パレーデスのCDが届きました! »
コメント