高橋全(あきら)さんのコンサートに行きました
今、新しいプロジェクトに取り組んでいます。
どんな形にするか詰めているところですが、
このブログでも3月になってほぼスタイルが決まったら発表させていただこうと思っています。
具体的には4月に都内で開催予定。
都内近郊にお住まいの方でないといらしていただくのは難しいかしらと思うのですが、
ぜひ多くの方に足をお運びいただけたら幸いです。
そして、全国あちこちからこのブログを拝読してくださっている皆様、
ブログを通じて交流させていただいている皆様のお住まいのお近くでもいづれ開催できたらイイナと夢を描いています。
そんな風にばたばたと活動している中で、ふぅと落ち着いたひとときを自分自身にプレゼントするため、
先週の金曜日2月23日は、コンサートに行ってきました。
それはピアニストの高橋全(あきら)さん、クラリネット奏者の田中正敏さん、チェリストの諸岡由美子さん3人によるコンサート。
私は高橋全さんの大ファン。
「このミュージシャンの生演奏を聴けるだけで、今の時代に生きた甲斐があったわ」
と同時代に生まれたことのよろこびを感じるアーティストのお一人です。
プラネタリウムでも使わせていただきましたが、全さんの「ダンス・オブ・シルエット」。
それから、全さんと奄美の島唄を歌う朝崎郁恵さんとのコラボ「海美」「うたばうたゆん」は私の宝物のアルバムです。
(あらためて、このアルバムについてはぜひご紹介させていただきますが、
ご興味のある方はネット検索をされてみてください。
多くの方がこれらのアルバムの魅力を語っていらっしゃいます)今回のコンサート。
高橋全さんが手の故障を乗り越えてのもの。
様々な音楽活動をともにされてきたミュージシャンとトリオとしてのコンサートです。
こころあたたまるひとときを過ごすことができました。
田中正敏さんのクラリネット。ガーシュインを自由闊達に演奏される小粋なこと。
真っ黒なクラリネットは、タンザニア付近のブラックウッドという木から作られたものだそうで、
染めたわけではない天然の色だということでしたが、ブラックウッドのクラリネットもかっこよかったでした。
諸岡由美子さんのチェロの響きが、床を通じて響いてきます。
足元から響いてくるチェロのずしりとした振動は丹田にも伝わってくるようで、エネルギーが充電される気がしました。
チェロと全さんのピアノによるホルストの「ジュピター」もよかったです。
そして全さんによるピアノソロ。色が見えてくる音でした。
単純な明るいコード進行というのではなく、白い鍵盤にも黒い鍵盤にも指が絶え間なく触れられます。
その中で、次のメロディーが簡単に読みきれないような深い色合いの音の調べが紡がれていきます。
深い色の音のタペストリーが一織一織目の前に仕上がっていくようでした。
そして、左手。ずん、ちゃーんちゃーんずんちゃーんちゃーんとゆったりとしっかりとリズムを刻むように力強く弾かれる時も、
力強いのに「やわらかい」んです。
小さな音をやわらかく弾くのは比較的簡単かなと思うのですが、
どうして力強いのにこんなにやわらかく繊細に音が響いてくるのでしょう。
たぶん、人の中の深い深いあたたかいところから生まれたものは音でも想いでも、
真に力強く、やわらかくつつむようにあたたかなのかしらと思います。
高橋全さんのやわらかでこまやかなピアノの真髄がそこにありました。
身体全体でやわらかな音色に浸るしあわせを満喫しました。
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