夜明けはもう夏
夜明けはもう夏、なんて書くと、間違いでしょ。
昼間は春だけどまだ明け方は冬の寒さが残っているじゃない、なんて思われるかもしれません。
確かにまだ朝は寒いです。
けれど、朝4時40分のベランダ星。
南側の空に広がるのはもう夏の星座なんです。
ついこないだまで輝いていた春の星座おとめ座のスピカやからす座はすっかり西においやられ。
木星、さそり座のアンタレスをはじめとするおもだった星々、いて座がしっかりみられました。
ベランダいっぱいに広がる、さそり座のJの字とS字を合体させたような星の並び。
そのスケールに圧倒されます。
自分の家の夜空で星を見るのとプラネタリウムで星を見るのって、
家でCDで音楽を聴くのと、ライブに行くのとに似ていると思うんです。
家でたくさんCDを聴きまくった後、ライブに行く。そして、あーあの曲が生で今味わえているんだ~って感動する。
そして、もう一度家でCDを聴く時、
「あー、この曲をこのあいだライブで聴いたんだなあ。みんなで手をあげて盛り上がったんだなあ」
って感動をあらたにする。
あんな感じ。夜空で星を眺めたあと、プラネタリウムに行くと、
「いつも眺めている何座だー」ってうれしくなり。
そして家に帰ると、プラネタリウムで見た星座が広がってる。
それを見ながら「プラネタリウムで見たあの星座の本物だ」としみじみしたり。
「この光の粒は、ドームに光が照らしだされているのでも、
そこに電球があるのでもなく、
宙の彼方で実際に天然で明るく輝いているものがあるっていうことなのよねー」
って「夜空に星がある」不思議さをあらためて感じたり。
本物の星を眺め、プラネタリウムの星を眺める、
を繰り返せば繰り返すほど、
両方の記憶と体感をオーバーラップさせて、ますます星を味わえる気がします。
(2015.1.29追記。ステラナビゲータ10で2006.3.12の星空を再現してみました。
2つの画像はこの日のさそり座や木星の様子です)
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こんにちは。そして、はじめまして^-^。emiさんの気持ち本当に共感します。私は信州に育ったためか本当に星空を見上げるのが大好きで、同じ金星でも、季節によっても日によっても聞こえて来る音・・という表現を私は好んでするのですが、それが違うんです☆これはプラネタリウムでは味わえないのだけれど逆に、星達の間に線で結ばれた星座の絵を楽しめたり、物語や、音楽がしずかに流れる闇の空間を、偶然居合わせた人々とシェアする感じも大好きなんです。3年前に転勤できたここ仙台市内の空は光害で壮大な夜空の交響曲は聞こえないけれど、それでも大好きなオリオンや、金星は見えたので安心したりして。ああ、そうだ、ニコライレーリヒとガガーリンのブログすばらしく感動しました。さきのそちらの言語検索でヒットしたのでした。シャンバラ、ロシア、宇宙、地球、青、今とても心惹かれる言葉達です。
投稿: 若林 | 2007年3月16日 (金) 20:17
若林さん。はじめまして。コメントありがとうございます。
信州で星をご覧になられたというのはいいコンディションで星空体験をされてこられたのですね。下伊那郡の木沢というところで満天の星空を見たことがあります。吸い込まれるような夜空。美しい、というのをこえて、おびただしいほどの星の数に圧倒されたことを今でも覚えています。
プラネタリウムならではの星座絵を楽しんだり、偶然居合わせた人々とシェアする感じもお好きでいらっしゃるとのこと。私も好きです。
ニコライレーリヒとガガーリンのブログも読んでくださったのですね。ありがとうございます。
「シャンバラ、ロシア、宇宙、地球、青」。私のワクワクする言葉ばかり。どうぞこれからも今日も星日和を訪ねていただけますように。
投稿: emi | 2007年3月16日 (金) 22:06