星愛で(その18)「星愛で茶会(hoshimede chakai」の様子 松風軒
星愛で茶会から一ヶ月が経ちましたが、当日、茶室でどんな風に星空をご覧いただいたのか。
まずは松風軒での様子をアップいたします。
松風軒では
1)川村忠晴氏のオブジェ(投影スクリーン)とホームスターのコラボ。
2)茶室の砂壁にホームスターの星空を映しての春の星座解説。
3)いくつもの星空が浮かび上がる茶室空間で床の間に山見浩司氏による万華鏡映像上映。
というプログラムをお送りしました。
こちら三点は右側から〔星の丸窓〕。中央と左側が〔銀河の掛軸〕。
〔星の丸窓〕はゆるやかなカーブのドームの裏に網状の物を張ってあります。
この裏側からホームスターを日周運動をONにして投影すると、
<星が網に当たる、網に当たらずに手前のドームに光が抜ける。網に当たる>
を繰り返します。それがドームの手前から眺めると、
星が瞬いているように見えるのです。
原理は簡単ですが、川村氏が思いつかれ、
試行錯誤で練り上げ、制作されました。
〔銀河の掛軸〕も二重構造です。
手前が網状の和紙、後ろが1枚の和紙のスクリーンとなっています。
ホームスターを手前から投影。すると網に星の光が当ったり、穴から抜けて奥のスクリーンに光が届いたり。
二重構造なのに、目の錯覚か3重4重に星が立体的に見えるのが不思議です。
ホログラフィのように惹きこまれます。
川村さんからこのスクリーンを受け取って夜中、部屋の中で眺めていると・・・
闇の中で、銀河が映りほわっと光を帯びて瞬く薄い和紙はまるで天女の羽衣のよう。
(星新一の羽衣伝説のショートショートや手塚治虫の火の鳥に出てくる羽衣伝説を思出だしました。)
〔銀河の羽衣〕という名前も素敵ですが、茶室はお軸とお花が大切なアイテムということで、
〔銀河の掛軸〕と呼ぶことにしました。
この3点がどんな風に並んでいるのか、撮影された画像をPCで明るく調整したものをご覧いただきましょう。
天井にもホームスターの星空を映し出した様子がおわかりいただけますか。
こちらは床の間の左手に設置した〔宇宙の巻物〕。
手前からホームスターを投影。
この星空はホームスタープロの日本の星空原板カラー版を使用しました。
日周運動で星空を動かすと筒状になっているところと、
そこから長く伸びたところに映る星空の動き方が違ってそれがとても気持ちいいのです。
また、流れ星も細長ーくすぅーと伸びていくのがいい感じです。
こちらもPCで少し明るく調整した画像をご覧いただきましょう。
障子にも星空が映っている様子がおわかりいただけますか。
万華鏡は床の間に映し出しました。床の間を飾る活花に見立てて。
万華鏡の投影の時も6台のホームスターはONのまま。
天井に映る星空、畳の上を動いていく星空の帯、掛軸の銀河などの星灯りの中で幻想的な万華鏡をご覧いただきました。
星空の彼方に輝くバラ星雲のように感じ取ってくださった方もいらしてうれしいです。
万華鏡のシーンも少し明るくしてみたものをご覧いただきましょう。
photo by Akihiko Iimura
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