ブルーベリーヨーグルト色の雷の光
今日、ものすごい雷がありました。
「色 うっとり」というカテゴリーで危険きわまりない雷の話は不適切ではあるのですが、雷ってすごくこわい。
けど、色は綺麗・・・・。
ですのでこのカテゴリーにて。
私のエリアでは16時30分ごろから雷雨となりました。
ブルベリージャムを白いヨーグルトに溶かしたようなパープル色の閃光がいくつも走り、空を染まりました。
そして夜になってからは、雨がたたきつけるアスファルトや街全体をびかびかっとパープル色に染めました。
今日の雷雨。激しいだけでなく、長かったでしたね。雹も降りました。
ガラ、バリっと耳をつんざくような破裂音と地響き。あちこちに雷が落ちていきます。
歩道は誰も歩いていません。
そんな様子を見て思いました。
雷の時、人は安全な建物の中にいればいい。
落雷の影響を受ける高い木のそばに近づかなければいい。
でも、高い木はどうしたらいいのだろう、と。
木は、高いのが危険だからといって、身をかがめることもできません。
このエリアは危ないからと別の場所に動くこともできません
(根っこがあって動けないのですから)。
どんな思いで立っているのでしょう。
雷が落ちるかもしれないのに直立不動で動けないってまるで罰ゲーム。
と考えると、雷に割かれることなく時を重ね、古木、巨木になれた樹って貴重ですよね。
運がいいってことですよね。
ところで雷って本当にこわいですよね。
ローカルな地名を出す話となりますが、
以下は4年ぐらい前に世田谷区の三軒茶屋にあるキャロットタワーの展望室で雷を眺めた時の話です。
この展望室は「26階」なので、決して超高層というわけではないのですがまわりに高い建物がないので、とても眺望がいいのです。
西は世田谷一体からその先富士山まで、南は横浜のランドマークタワーあたり、北は新宿の高層ビル群もみえます。
展望室の階は東側半分がレストランとなっているので、
東側はお店に入らないと眺められないのですが、東京タワーやお台場、東京湾の花火までみえます。
さて、西の方を眺めていたとき、遠くに厚い黒い雲がありました。
雨が降っている場所というのはそこだけ低く垂れ込めた雲から下界まで、煙るような円柱になるので、よくわかります。
「あの雨のエリアのすぐ南側では降っていない。
境目はどうなってるんだろう」なんて見ていると、そのうちぴかぴかって雷の筋が走ります。
それが、だんだん近づいてくるのです。
雷がつくづく怖いなと思ったのは、
下界に稲妻が落ちるのを見ているとその10本に1本ぐらいはかなり離れたところに落ちるのがわかることです。
まだ空も煙っていなさそうなエリアに落ちるのです。
たぶんそこに住んでいる人たちは予期していなかったはず。
「雷がまだ遠くに聴こえるという時でも油断してはいけない。
どんなにもう雷は遠のいたと思った時でもあなどってはいけない」と感じました。
西に落ちていた雷がだんだん近づいて、
そのうちものすごく光っているのに筋が一つもみえないという状況になり、
そのあと展望フロアーの東半分のレストランを覗いたら、
窓の外の東京タワーあたりにびかびか閃光が走りました。
つまり西からやってきた雷雲が自分の真上を通過して東に抜けるまでみていたわけですね。
怖かったけれど、なんだか雄大な気分になりました。
**********
雷鳴なんて、プラネタリウムや星と一緒に楽しみたい音楽にはあまりなりませんが、実は名曲もありますよね。
近日、雷にちなんだおすすめの3曲をアップします。
« フランネルフラワーの苗を手に入れました | トップページ | 音楽と言葉が生み出す想像力の世界を堪能 »
「 色 うっとり」カテゴリの記事
- 2024年秋の里山ガーデン(その3)ミューレンが満開!(2024.10.08)
- よみうりランドのHANA・BIYORI(その2)花鳥風月ならぬ、花魚風月(2024.10.05)
- 2024年秋の里山ガーデン(その2)ミューレン、ケイトウ、クレオメほかいろいろ(2024.09.16)
- 2024年秋の里山ガーデン(その1)開幕直後はキバナコスモスが群生(2024.09.15)
- 青山フラワーマーケット南青山本店でビヨン・ヴィンブラッドのポップアップストアが(2024.08.02)
雷は自然現象の中では最も好きなものなのです。稲妻を見たり雷鳴を聞いたりするとなんだかスカッとして気持ちがいいのです。いつか首都高を下っているときに夕立に会って、ワイパーが全然利かない程すごい雨だったのですが、西の空に次々と光る稲妻を見ていると自然の力を見せつけられるようで畏れとも何ともつかないような気持ちになりました。家にいる時でも雷が鳴ると思わず2階に上がって窓にへばりついてしまいます。雷フェチといってもいいかも。
投稿: さる子 | 2007年6月 1日 (金) 19:12
さる子さん。
うれしいです!私もカミングアウトしてしまうと、実は私も雷は自然現象の中で、虹と一位を競うくらい好きです。
首都高での雷体験すごいですね。見晴らしのいい、西の空にピシピシ、稲妻の筋がみえたのですね!
雷鳴や稲妻のスカッってありますよね。滞っていたものが払われる、みたいな。
実際雷雨シャワーでマイナスイオンも充満しそうですし。稲妻を見ていると、電気療法みたいに、何か身体にエネルギーがチャージされませんか?
「雷フェチ」公言、ありがとうございます。私も公言させていただきます。
ただ、部屋を暗くして眺めるのは好きなのですが、外に出て道を歩くとなると、どんなに遠くでなっている雷でも怖くて苦手な私です。
投稿: emi | 2007年6月 2日 (土) 05:39
甥っ子が、ブルーベリーヨーグルトが大好きで、
タイトルを見たとき、ついコメントしたく
なりました。^^
私の住む地方では、雷保険に加入している方が
いらっしゃったり、雷サミットが
開かれたりしています。
雷サミット関連のHPアドレス
http://www.kaminari.gr.jp/summit/summit2003/index.html
雷にちなんだ曲、楽しみにしてます♪
投稿: おんぽたんぽ | 2007年6月 3日 (日) 06:56
おんぽたんぽさん。こんにちは。
甥っ子さんがブルーベリーヨーグルトがお好きなのですね。おいしいですよね。
「雷保険」も「雷サミット」も知りませんでしたっ。早速雷サミットのHpを拝見しました。
庄内地域では冬に雷が発生するのですね。
関東の私のエリアでは、雷は大抵夏。それから梅雨の終わりは雷が梅雨明けの目印となっています。
石川県に住む友人は雷といえば春を告げるもの、って以前語っていた記憶があります。
地域によって、雷から連想する季節感が違うのがとても面白いと思いました。
雷サミットのHP興味深いです。冬季雷は世界でも珍しいのですね。おんぽたんぽさんの雷体験もぜひきかせてください。
投稿: emi | 2007年6月 3日 (日) 15:37
そうだったんですね~。あのキャロットタワーからこんなにいろんな光景が見られるとは! 次男の学校が三軒茶屋なんです。今度26階までのぼってみます。
投稿: シーカン | 2007年6月 3日 (日) 20:29
シーカンさん。
学校が三軒茶屋ですか。キャロットタワーいいですよ。
港北ニュータウンの観覧車も肉眼で見えます。
東側をみてみると、お台場あたりまで意外に距離が近いことがわかります。
展望台は無料ですしぜひ父兄参観のあととか、親子でご覧なってみてください。
投稿: emi | 2007年6月 3日 (日) 20:39
emiさん、こんばんは。
泣く泣く参加を諦めた星愛で茶会やコンビニの話題などなど、とても興味をひかれながらもコメントできずに日々が過ぎてしまいました。
遅ればせながら、お茶会お疲れ様でした!また何か企画があったら参加したいです。
雷は落ちた時のことを考えると怖くて苦手なんですが、その反面理屈抜きで魅かれてしまう面もありますね。
私の強烈な雷体験は去年か一昨年のことです。
当時私は、かなり田舎の古い木造平屋の家に住んでいました。
夜中に雷が鳴り始めたその日、生まれて初めて雷によって地響きすることがあるのだと知りました。落雷の度に衝撃が地面を伝って、家全体が震動しました。
カーテンを開けてみれば、稲妻が走った瞬間、闇に沈んでいた辺り一面の広大な風景が鮮やかに照らし出される…。
それがひっきりなしに繰り返されされる様は壮観の一言。音と光と震動と、全身を使って雷のステージを観ているような贅沢な時間でした。
自然をダイレクトに感じられる古い家に住んでいて良かったと思ったのは、後にも先にもあれっきりです(笑)。
私の拙い文章ではとても伝えられないとは思うのですが、個人的な雷のエピソードを書かせて頂きました。
投稿: 紫乃 | 2007年6月 3日 (日) 20:54
紫乃さん。こんばんは。
星愛で茶会にも行こうと思ってくださっていたのですね。ありがとうございます。
雷は怖いけれど理屈ぬきに魅かれてしまう。
紫乃さんのカミングアウトもありがとうございます。
ご自宅での雷体験。文章からビジュアルが広がりました。
闇に沈んでいたあたりがその瞬間煌々と照らされる。まるで「天地創造」の映画のよう。
まさに雷は神鳴りで決して侮ってはいけないものだけど、音と光と振動の大ステージですね。
落雷による振動。ものすごい迫力だったことでしょう。貴重な体験おきかせくださってありがとうございます。
投稿: emi | 2007年6月 3日 (日) 21:21