渋谷区で星がきらきら
昨日23日はしぶてんに行きました。
渋谷の駅前から代々木上原の代々木高校に場所を移してからの天体観測会を訪ねるのははじめて。
夜風が心地よく、雲が星を覆ってもすぐに抜けてゆき、梅雨のさなかなのに絶好の観測日和でした。
元代々木高校の5階の屋上が天体観測の場所です。新宿の夜景がすぐ近くに一望できます。
大通りに面しています。
暮れるのが遅い今の季節、20時ぐらいでやっと夜が訪れたといっても街の灯りが空を照らしています。
となると、こんなまちなかでは星なんて見えっこない、って思いませんか。
ところが、よく見えました~。
私はいつも郊外の住宅街で星を見ているのですが、そことほとんどかわらないコンディションだったことにびっくり。
金星、土星、レグルス、その上の獅子座のγ。
北斗七星。アルクトゥールスとスピカ。木星とアンタレス。北極星。ベガ、アルタイル、デネブ。
コンタクトレンズを装着して視力が0.8ぐらいしかない私の肉眼で。
都内で5階建てというと周りの高いビルに空の一角を遮られそうですがそれもありません。
全方位よく見渡せるのもいいですね。
村松修さんをはじめとして、星に詳しい方々が緑色のレーザーを空に向ける形で、あの星が何星で、と教えてくださいます。
そしていくつもの天体望遠鏡でつぎつぎにいろんな星を捉え、それを見させてくださるのです。
どの星も惑星も美しかったでした。
金星は欠けています。
欠けているのにあんなに明るいなんて金星おそるべし。
(こちらは写真ではなくて、ステラナビゲータ10で再現したこの日の金星。
こんな風に欠けていたんだ、とあらためて思いおこしました。
2015.1.29追記)
土星は輪をかぶったフォルムが相変わらずラブリー。
木星は縞模様が鉱物の縞メノウのよう。衛星もはっきり見えました。
さそり座のアンタレスと、うしかい座のアルクトゥールス(ハワイではホクレア)は肉眼でも赤いですが覗いてもやっぱり赤いですね。
北斗七星の二重星も天体望遠鏡でその「二重星ぶり」がしっかりわかります。
月もきれいでした。白い煌々とした輝き。地表の立体感、光と影がみてとれます。
上の画像は、天体望遠鏡に私の小さなデジカメを据えつけではなく、ただ寄せて撮らせていただいたもの。キレイに納めることができました。
うっとりとしたもう一つが琴座のベガ。
天体望遠鏡の丸の中でも放射状に広がってみえるメタリックブルーの輝きがとても涼やか。
キラリンキラリンって音が聞こえてきそうでした。
新宿の夜景がまぶしいところでもこれだけの夜空が楽しめるのですね。
代々木高校のOBの方々も思い出の場所を訪れてみてはいかがでしょうか。
屋上への扉にプレートが。標高は46m。
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