ホクレア号その1---祝福の星と出会いと
6月17日(日)、横浜のBankART NYKに「ホクレア号」プロジェクトの一つとして開催されている
プラネタリウムイベントを観に行ってきました。
ホクレア号というのは、古代の伝統的航海術を再現した原始的なカヌー。
エンジンがない船で、海図もコンパスも使わず、古代ハワイ人は太平洋を航海していたのです。
その時に頼りにしたものの一つがホクレアという星(うしかい座のアルクトゥールス)。
太平洋上をはるか航海を続けて帰途に向かう時、
この星が頭上高く見えると、故郷が近い。
そこで彼等はこの星をホクレア(ハワイの言葉でよろこびの星という意味)と呼んでいたのですね。
そんなことから古代人の叡智を再現したこのカヌーは「ホクレア号」と名付けられたようです。
(詳しくはホクレア号プロジェクトのサイトをご覧ください)。
プラネタリウムはBankARTNYKの一階部分の外にたてられていました。
(↓NYKからの眺め。空にはかもめのような雲が)
移動式プラネタリウム、パオみたいな空間が落ち着きます。
私が観させていただいた2回のナビゲーターは、町田のプラネタリウム、スターホール他で活躍されている永田美絵さん。
北斗七星からの方角の探し方、ハワイの星空、ホクレアの探し方。
ホクレアプロジェクトの物語を絵と言葉で再現した映像上映他を愉しませていただきました。
「この星空に想いをつないで」
「One Ocean, One People, One Sky」
そんな素敵なメッセージが星をみつける楽しさとともに語られました。
星は、とくに小さな星が綺麗。光が繊細。
夜空でかすかな星の光を瞳で捉える時の感覚に近く、本物の星のようでした。
さて、横浜をテリトリーに遊んでいらっしゃる方でも
馬車道から歩いて5分ぐらいのところにあるこの場所はなじみが少ないかもしれません。
横浜には歴史的な建造物がいっぱいあります。
それらを美術の専門家たちによって、様々な文化・芸術の発信基地として活用しようというプロジェクトがBankARTなんです。
NYKには3月に展覧会を見に訪ねていました。
その時の様子がこちら。レジ袋のような素材でつくられた花が並ぶ幻想的なインスタレーション。
対岸の赤レンガ倉庫を臨みながら。
普段と違うアングルからの横浜。コスモクロック他のたそがれ。
「裏横浜」という隠れ家的なスペースと眺めです。
さて、昨日はそのあとぷかり桟橋に停泊しているホクレア号を見にいきました。
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