夜景と音楽と
自然音録音家のジョー奥田さんが、ピアニストの高橋全さん、サックス奏者の藤井尚之さんと一緒に
「The Nature Sound Orchestra」というプロジェクトを興され、
その初ライブがあるというので、行ってきました。
6月7日六本木ヒルズ52階のマドラウンジです。
ピアノとサックスと自然音の組み合わせで、
まさしく夜のしじま、という音空間から、夜明け前の空のような雰囲気の曲調まで愉しませていただきました。
高橋全さんのピアノは力強いのにやわらかくて、のびやかで、この音の中で深呼吸したら体が透明になっていきそうという音色でした。
ジョー奥田さんの自然音は音楽のバックに効果音としてつかわれるという形ではなくて、ピアノとサックスと自然音が1対1対1のボリューム。
ピアニストのこせのりこさんがジョー奥田さんとコラボされた時のライブでもそうでしたが、
楽器と同じくらい豊かな表情と存在感がある雷の音、
せせらぎをはじめとする水の音、小鳥のさえずりが気持ちよかったです。
私が座ったのは奥の席。身を乗り出さないと下界のイルミネーションは見えないのですが
ふと気づくと天井に夜景が映っているのです。それをみながら音楽を聴くのがマイヒット。
ビルが少しゆがんで逆さになって天井に映っていて。曲線の道を滑る車のライトが移動していく様子も幻想的で。
折々、信号のライトが色が変わるのも点滅するのも見えます。
生のコンサートってつい、演奏家の手元とかを見てしまうので、聴くプラス見る、になってしまうものですが、
天井に映る心象風景みたいな夜景を眺めながら音を聴いていると、より音が創り出す世界に身を投じられる気がしました。
わかりづらいかもしれませんが、上の画像が天井に映った下界の光景。
ビルが逆さに少しゆがんで映っています。水の中を覗いて、いろんなものがゆらゆらしてみえるあの心地よさに近いです。
(演奏中は撮影禁止でしたので第一部の終了後に撮りました)
こちらは展望台からの眺め。
やっぱり東京タワーは綺麗ですね。
光の宝石箱。
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