梅のマトリョーシカ

今年はじめて、自分で梅のシロップ漬けをつくってみました。
星愛で茶会の素敵なイラストを描いてくれたイラストレーター北條千春さんが知人から教えてもらったというレシピに基づいて
（冷凍庫方式ではなくてぶち割り方式）。

激ウマです。きび砂糖をつかったせいか少し茶色っぽくなりましたが、
その分、不思議なこくのある甘さも出ています。

アリとキリギリスだったら私はだんぜんキリギリス。
配分とかバランスをとるとか蓄えるってできないタイプ。
宵越しの金は持たねえ江戸っ子っていうか、「宵越しの梅は持たねえ」ってかんじで、
この梅シロップもしそジュースもハイピッチでがんがん飲みまくり・・・。
季節を越えることはできないかも。


大きなビンの梅シロップが減って、すでに小さなビンに入れ替えました。
まるで梅のビンのマトリョーシカ。
食べていくごとにずんずんビンが小さくなっていきそうです。

すかさずしそジュースと梅シロップの第二弾を決行。
今度こそ夏を越え、秋でも楽しめるように少しずつ口に入れていくことにします。
ところで、梅のへた（なり口）取りって感動ですね。

最初どこを取るのかと思っていたのですが、小さなくぼみがあるのですね。

そこからぽこってへたを取る時のあの成就感。
隠れた小さな小さなスペースに宇宙があるといいましょうか。
こんな小さな空間のへたを取るか取らないで味がかわるのですから。
ひたすら取る作業。このくぼみばっかりをみていると
ここがとても大切な大きな大きな空間に思えてくるから不思議です。