中谷芙二子さんの霧に包まれて
11日はお台場の日本科学未来館に行ってきました。
アイスランドの音楽家と中谷芙二子さんがコラボされるイベントがあるということで。
中谷芙二子さんは雪の結晶研究の第一人者中谷宇吉郎氏の娘さん(といっても現在74歳)ですが霧の彫刻家。
霧を作り出す装置をつくり、公園をはじめとする様々な風景を人工霧で「霧に包まれた風景」に変えたり、
霧環境アーティストとして活動されていらしたのですね。
(朝日新聞夕刊の掲載記事を知人から教えてもらって知りました)
雪の結晶マニアで、中谷宇吉郎さんのお名前をきくとハアハアときめいてしまう私。
お父様は水が創り出すアートに魅せられ、娘さんは水と一緒にアートを創り出す。
そこに興味を持って訪ねてみたのでした。
アイスランドの音楽の鬼才ヨハン・ヨハンソンの音楽は、かなりの前衛アンビエントでした。
バックの映像も。(映像が少し色がついていた時の音楽かっこよかったでした)。
芙二子さんによる霧は前半は控えめに、後半すごーく体感できました。
ステージの奥からだけではなく会場の後方からも現われました。
ステージのアーティストたちが霧でみえなくなるだけではなく、
5列前の人の背中も霧に覆われて霞むぐらい霧が会場を包む心地よさ。
青いライトに霧が染まるのも美しかったです。
心なし体感温度が下がるのか、
霧に包まれると「ひゃっこい」感じがしてそれもいいのです。
そういえばすごーい霧に包まれた体験って八ヶ岳の八千穂の自然園(白樺がいっぱいあって素敵なところ)以来かななんて。
雲の中にいるみたいで、霧ってすっごく楽しいですね。霧の場所にでかけてみたくなりました。
終わったあと霧の装置を見にいくと、パイプにノズルがいくつもついていました。
その一つ一つから高圧でピュアな水が噴霧されるそうです。
黒いメッシュ状のものがノズルをカバーしていますが、
噴霧の時、これがフィルターとなって粒の大きなものを遮断するのだとか。
細かなミストだけが霧となって空間に拡散していくのです。
公演終了後の床はしっかり濡れていました。
ミストはやがて水滴となって地上に降りるということですね。
さて、中谷宇吉郎氏は「雪は天からの手紙」と雪の結晶に魅せられました。
「雪の結晶」。それは水が創り出す天然のアート。
ですが、同じように水が創り出す天然のアートがありますね。なんでしょ。
そうですね。虹。
実は今日サプライズがあったのです。(^o^)丿
日本科学未来館に無料シャトルバスで向かっている最中。
18:50ごろ。なんと、虹が見えたのです。
しかもカラフルな雪の結晶のような観覧車のすぐ脇に。
しかもしかもダブルレインボウ。(^o^)V
なんだか、芙二子さんと共演したくて、
宇吉郎氏が空からプレゼントしたのかしらなんて思いました。
バスの中から撮ったのでみえづらいかもしれませんが、
観覧車の右に大きな主虹。アーチの左脚です。
観覧車の左側に主虹の外側にみられる副虹が。
色の順番が違っているのがおわかりになりますか。
これは虹が出る少し前の観覧車。
グレーの雨雲を背景にカラフルなレインボウカラーがきれい。
支柱と下の建物が不思議な色をしているのは
西の空低いところにある夕陽のオレンジ光線に染まっているから。
つまり、上には雨雲。西は晴れていて、太陽が光を送っている、
虹が現われやすいシチュエーションに既になっていたのですね。
※不思議な黄色は西陽によるものですが、画像が粗いのはデジカメのせいです。
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中谷宇吉郎
私も大大好き
以前、銀座で展示会やってた時も飛んできました
娘さんがいらしたんですね
たしかアメリカ人と結婚なさった娘さん
いらしてその方は演奏家だったような
芸術一家なのですね
投稿: ボボ手 | 2007年7月13日 (金) 22:37
ポポ手さんも中谷宇吉郎大大大好きでいらしたんですよね!
アメリカ人と結婚した娘さんは音楽の道なのですね。芙二子さんもとても素敵でモダンな方でした。芸術一家、いいですね~。
投稿: emi | 2007年7月14日 (土) 00:19