輝け高校球児たち
もうすぐ夏の甲子園。ハンカチ王子とマー君対決、感動の熱戦からもうすぐ一年なんて、
月日が経つのは早いですね。
今、それぞれの都道府県でベスト8、ベスト4などが決まりつつある頃でしょうか。
私のエリアでも地元のテレビで甲子園出場を目指しての試合が繰り広げられています。
残念ながら、応援していた学校が今日負けてしまって、
ああ、私の今年の夏は早くも終わったーーーみたいな気分にもなっているのですが。
先日、その地元テレビの中継をみて、
すっと身がひきしまるような場面がありました。
すべての高校の試合がテレビ中継されるわけではありません。
私が注目していた学校は試合途中からやっと中継開始。
ただ残念なことに、中継されはじめた回でコールド、試合終了となりました。
そのままテレビを見ていました。校歌が流れ、
選手達が応援してくれた生徒たちがいるスタンドに挨拶に行く場面、
そして、負けたチームの選手の表情、負けたチームを応援していた女子生徒たちがこらえきれず涙を流す場面などが次々映し出されます。
その後、勝ったチームの選手達がスタンドへの挨拶を終えて、ベンチへと戻っていく様子が映りました。
カメラがピッチャーの姿を捉えました。本人は気づいていないようです。
ピッチャーは歩いてベンチへと戻っていきながら、ベンチに入る間際、くるっと後ろを向き直り、
グラウンドに向かって一礼してから奥へと消えていきました。
その姿にとてもすがすがしい高潔なものを感じました。
テレビが自分を撮っているなんてまったく気づいていない。
観客は帰り支度をして移動している。
ですので、誰のために見せる挨拶でもない。
普段野球の試合をみまくっているわけではなくわからないのですが、グラウンドを去る時に一礼するってしきたりがあるのでしょうか。
彼にとって、グラウンドは聖地で、そこを去る時に、自然にお辞儀をする、という気持ちが生まれたのかしら。
あるいは自覚はしていないけれど、勝利を自分たちに導いてくれた女神に感謝の気持ちをこめての挨拶かも。そんな風にも見えました。
体育会系の中でも野球部って厳しい練習とともに挨拶・規律が体に自然に身についている部の一つではあると思うのです。
テレビカメラがとらえた一瞬の出来事だったけれど、
彼の一礼は、普通にゆっくり歩いていたのに、グラウンドに向き直ると同時にぴしっと体の動きを止め、すっと頭を下げる。
テレビ放送の音がそこだけ一瞬無音であるかのような、何か敬う心が感じられる静けさのある一礼でした。
甲子園に出場する夢を果たせず、全国の人たちに知られることなく、
今年の夏が終わった高校球児って既に全国にたくさんいると思うのです。
けれど、そんな多くの球児たちも、トップアスリートの持つ精神性に匹敵するような面をみせてくれたりもします。
周りの人たちに多くの感動を湧き起こしたはず。
見習わなきゃって思うこといっぱいあります。
ストイックに練習を続けてきたのに果たせなかった夢。
悔しさは端からに想像を絶するものがあるはず。
どうか、それでも次に夢を繋いでまたがんばってくれますように。
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コメント
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emiさん、こんばんは。
素敵な話ですね。
私の家の近所に甲子園出場経験もある高校があって、野球部員達が夜遅くに練習を終えて帰って行くのを見たことがあります。
野球に疎い私から見ても、高校野球の輝きや切なさというのは独特のものがありますよね。
私が学生時代に武道をやっていた頃、道場に出入りする時は必ず一礼するという決まりがありました。
初めに教えられた「決まり」ではあったのですが、いつしか誰もいない時でも必ずそうしないと気持ちが悪いものになっていました。多分、他の部員もそうだったと思います。
emiさんが見た彼は、自然とそうしたものが育まれていたんでしょうね。
そう言えば、私が「今日も星日和」を知るきっかけになった大塚ひかりさんのエッセイにも、あの一年前の熱戦の投手二人が例として挙げられていました。
一年が経つのは早いとしみじみ思います。
それでは失礼いたします。
投稿: 紫乃 | 2007年7月26日 (木) 20:06
紫乃さん。ごぶさたしています。いかがお過ごしでいらっしゃいましたか。
「高校野球の輝きやせつなさ」
本当にそうですよね。求道者のように一途に夢を追いかける姿。勝利して全国のトップになる、という栄誉をつかめるのはたった一校だけかと思うと、なんだか胸が痛くなってきます。
紫乃さんは武道をやっていらしたのですね。そして武道でも道場の出入りでは一礼。それが自然に身についているとうかがうと、彼も自然に育まれていたのかもしれませんね。
ほんと、一年あっという間ですね。この夏も感動の場面にいっぱい出会いたいですね。
投稿: emi | 2007年7月26日 (木) 21:31