グラウンドに渡る風
もうすぐ甲子園。注目選手をテレビで続々紹介していますね。
甲子園に出る学校はこれから本番だけど、負けて甲子園出場を逃した学校は、8月は何をしているのでしょう。
3年生が抜け、1、2年を中心にした新しいチームづくりでの練習と練習試合のシーズンなんですね。
8月の練習試合をおこなう相手校は甲子園を目指しての都道府県大会の時には決まっているということをききました。
ですので、練習相手が甲子園に出場してしまえば、その練習試合はなし。
試合が組まれていた相手校が甲子園出場が決まって、
練習試合ができなくなってしまった時、悔しくならないのでしょうか。
自分達が出場を決めて、相手の学校に練習試合を断る場合もあるわけですから、
そこはお互い様と割り切るのでしょうか。
甲子園出場が圏内に入っているどの学校にとっても、
8月21日ぐらいまでは練習試合どころじゃない、っていうのが最高の願いなのでしょう。
兵庫県にずっといつづけて。
それなのに、練習試合をすることを余儀なくされてしまった全国の野球部たち。腐らないのかしら。
かたや、甲子園での試合。はなやか。脚光。満員の観客。応援団。
かたや、夏休みでほどんと人気のない学校のグラウンドでの練習試合。
きっと華やかなブラスバンドの演奏もないスタンド。
私だったら「甲子園に行ってたら違ったのに~」ってふてくされそう。
甲子園出場組になるかならないかで、
8月がまったく違ったものになる高校硬式野球部。光と影。
テレビでどんどん甲子園のことが報道されるたびにいろんな思いが胸をよぎります。
わりと身近なところにグラウンドがあるからかもしれません。
炎天下、ユニフォームという厚着をしてストイックに練習を続ける。
そんな彼等は修行僧のように見えます。
腐らないで野球を続けるというのは本当に好きなんでしょうね。
好きっていうよりも、やらないといられないって感じなのでしょうか。
全国で8月にもくもくと練習と練習試合をこなしていく球児たち。
くやしさを乗り越えて打ち込む日々が「次」に報われますように。
ところでグラウンドを渡る風っていいですよね。
草、青い空、流れる雲。かけ声。
ボールがパンとミットに吸い込まれる時の音。
カキーンというバットの音。
誰にみせるためでもなく自分たちのために練習をしている、
そんなグラウンドの上空を渡る風ってどこかやすらぎに近いものを感じます。
(本人たちはヒーヒー大変なのでしょうが)
ふと、ユーミンの「まぶしい草野球」を聴きたくなりました。
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