青みがかった墨の色と落ち着く匂い
日曜日は銀座へ書と墨絵展にうかがいました。
墨絵。薄いグレーから漆黒に近い色までその濃淡だけで、
奥行き、光のまぶしさなどが表現できる奥深さを感じました。少し青みがかった墨の色の美しいこと。
会場に入るとほのかに墨の匂いもしてゆったりとした気持ちになりました。
日本人として日本に生まれ育ちながら、いまだに草書や行書になるとちゃんと読めない私(^_^;)。
だからこそ書もアートのように楽しめました。
読めない漢字の合間に読める漢字がぽつぽつあります。
~~~雨~~~~月~~~~明~~~~
というように、グラフィカルな曲線が流れの中に、イメージが広がる漢字が浮かんでいます。
それがかえって、勝手にビジュアルを想像できたりして面白かったでした。
考えてみると漢字ってすごいですよね。月、星、青etc.。一文字だけでビジュアルが想像できます。
アルファベットはそうはいきませんよね。A B C 一文字だけでは意味が限定できません。
ひらがなもそう。「い」は井、胃、意・・・ 。同音異義語がありすぎ。
木が2本で林、3本で森。表象文字が多いことも漢字をアートにしていますね。
さて、墨の匂いというと、思い浮かべるのがニールズヤードのエッセンシャルオイル「パチュリー」です。
パチュリーは土っぽくスパイシー。
少し癖のある香りでメーカーによっても微妙に印象がかわりますが、
ニールズヤードのものが一番墨に近い香りを感じます。
すごく長く匂いが残ります。そして時が経つ方が、味わい深い香りになる気がします。
なので、空間や身体に使うというよりも、
お気に入りの密閉容器にオイルをしみこませたコットンを入れて、
心を落ち着けたい時だけ開けて、スーハー。みたいな愉しみ方をしています。
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この前、佐久間良子さんが、彼女の書道の先生が
住んでいらっしゃる、白川郷の名水で墨をすると、乾きとかにじみが違ってくると
話してらっしゃいました。
初めて日展に入選した作品は、朝方に
顔が火照って書かれたものとか。
emiさんは、ほぼ毎日の様に朝日を拝まれる
素敵な暮らしをなさってますね。
毎朝早起きなんて、そうそう出来るものでは
ありません。
emiさんは、あの暑かった夏を思いっきり
愉しめる程、とてもエネルギッシュな方です。
きっとそれは、空から降ってくるパワーも、
いつも全身全霊で受け止めてらっしゃるから
かな?と思ってます。^^
投稿: おんぽたんぽ | 2007年10月 2日 (火) 21:01
おんぽたんぽさん。
興味深いお話ありあがとうございます。
名水で墨をすると違うって奥が深いものですね。
私がうかがわせていただいたのは、リンクをさせていただいているさる子さんが出展されていた杜の会展です。
季節折々の湿度によって同じ紙であっても墨の色具合もにじみ具合も違うそうで、取り組めば取り組むほど奥の深さを感じられるとうかがいました。
うれしいお言葉ありがとうございます(*^。^*)。私は2年半ぐらいまで超夜更かし(朝4時か5時に寝る)生活でした。早起きって体質ではなくて、やればやれるものだと実感しています
おんぽたんぽさんこそ不屈の精神で物事を受け入れられていて、いろんな素敵なことを探していらっしゃって、エネルギーと光に溢れている気がします。
投稿: emi | 2007年10月 2日 (火) 21:33