手作りドームで甥がプラネタリウム解説を
今、私が制作に携わっているものではないのですが、
いろんな方々が作られたプラネタリウムの番組に触れることができる仕事をさせていただいています。
星の話に導いていく手法、音楽のあわせ方。
星の魅力を感じてもらおうと、
いろんなアプローチをされている想いが一つ一つの番組から伝わってきます。
そんなわけで、ハードな週末でした。
綺麗な夕焼けを見たり、応援しているチームの一つが優勝してうれしくなったり。
獅子座流星群は見事に流れ星ひとつもみえなかったり。
そして、18日(日)は甥の学園祭と、高橋全さんがゲスト出演された朝崎郁恵さんのコンサートに行ってきました。
その甥の学園祭に関して。
甥の一人が今年から天文部に入ったのです。
その天文部が学園祭で何かやるらしいと聞き、姉と内緒で訪ねたのでした。
なぜ内緒かというと、甥がいやがるから。
甥が高校時代、その文化祭へ姉と行った時のこと。
展示発表の教室に私たちが入るやいなや、
世界新記録かと思うスピードで甥が逃げだし、二度と戻ってこなかったという前歴があるのです。
小さかった頃は、他の甥っ子と競い合うように私にまとわりついて慕ってくれたのに、
年頃になってからは会話も減りました(^_^;)
・・・・・
天文部の教室にいくと、
プラネタリウムの次回は1時15分からとタイムスケジュールが張り出されていて、
その担当解説員の欄に甥の名前もありました。
3人の解説係はもうスタンバイで教室の奥に設置されたエアドームの中です。
姉と私がそこに近づいていることを甥は知らない。
袋のねずみ。いえ、エアドームの中の甥。
「絶対、嫌がるね」「フリーズするね」「ひーひひ」と笑いながら、
エアドームをくぐって中にはいる私たち。
中には小さなコンソール(解説員が座るブース)があり、そこに甥がいました。
私たちの顔をみたとたん(; ̄Д ̄)凍りつく甥。
けれど逃げださないだけ、成長したというものです。
・・・・・・
さて、そのプラネタリウム、なかなか素晴らしかったです。
手作りのエアドームは直径4メートル。なだらかな半球状に仕上がっていました。
星の見え方もよかったです。何をもってよかったかというと星の数よりもその見え方。
たぶん、光が強すぎないのが効果的。
<ここに膜があってそこに光の丸が映ってる>みたいに明るくくっきりとは見えないのです。
瞳の中でおぼろげに捉えられる光。
だからこそ、膜がすぐそこにあるようにみえず、
闇に奥行きが感じられ、星ひとつひとつが夜空で目を凝らして星を追う時のようなリアルさがありました。
特に牡牛座のVの字とすばる。いつもの住宅街の夜空で見ているみたいでした。
3人で分担する解説は冬の星座の話。
オリオン座、冬の大三角、オリオンの神話、シリウスの和名など。
ゆっくりとした一定のスピードを心がけて語るところは、
普段から練習したんだなと感じさせられました。
プラネタリウム上映が終わってお客さんがみんなでてしまった後は、
さすがにぴゅーと私たちの前をすり抜けるようにして教室を出ていった甥。
お正月に会っても当分口もきてもらえないかしら(^_^;)
彼は小学時代に町田のプラネタリウム、スターホールに行っているのです。
私が担当させていただいた番組を見に。
たぶん、これがプラネタリウムデビュー。
どういういきさつで天文部に入ったのかわかりませんが、
身内に同じことに関心を寄せている者がいるというのはうれしいことです。
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高校生って、難しい年頃ですものね。
私の甥もいつか、そういう時期が
来るのでしょう。 もう反抗期は、始まって
ますから。^^
でもそこを通り越すと、emiさんんは
他の誰よりも、プラネタリウムに関して、
良き話し相手、師、となって、甥っ子さんと
話が弾むでしょうね☆
投稿: おんぽたんぽ | 2007年12月 1日 (土) 12:54
おんぽたんぽさん。
甥っ子さん姪っ子さんかわいいことでしょう。おんぽたんぽさんが向けるまなざしのこまやかさにとても愛情を感じます。
いつか男の子は、照れとかで無口になる時期がくるかもしれません(そうじゃない子もいるかもしれませんが)。
それでも彼等の成長の中で、何かに出会うきっかけを自分が作ったのかなって思うことがあるとうれしいですよね。
私の場合、おんぽたんぽさんのおっしゃるようにもうちょっと経ってから、いろんな話を分かち合えるといいなって思っています。
投稿: emi | 2007年12月 1日 (土) 23:47