図形問題---証明の快感に萌え~
私は、根っからの文系人間ですが、はるか昔のことだけど学生時代、数学が大好きでした。
特に図形問題。興奮してハアハアしてしまうほど萌え&燃えました。
燃えたというよりも愛していたというくらい好き。
(大学受験も文系だけど数学受験)
なぜか。それは図形問題には筋道通った展開で物事を説明できる快感と、それを伝えるよろこび。があるから。
世の中って、AだからBって明解に言えるものって少ないですよね。
自分の気持ちですらうまく論理的に解釈できない。
それをうまく伝えられない。
それに、うまく伝えようと決心したところでどれくらいの人が、
辛抱づよくこちらがしどろもどろながら伝えようとしていることに、
最後まで言葉を挟まず耳を傾けてくれるのだろうか。
と思うと、図形問題の明解さがとても気持ちがよかったのです。
A=Bである。AとBの和がCである。CはDである。よってDは00である。みたいな。
あいまいさが付け入るすきもなく、唯一の真実に導かれていくこと。
そして、その過程を過不足なくきちんと答案に書くこと。
テストでの図形問題。
採点者はけっして怖い人ではありませんでした。
答案、それは採点者という観客へ、私が「証明できた」と感じた心地よさ、カタルシスを伝え、共感してもらう場でした。
国語の問題こそ思いを伝えられそうですが、自由に述べよ( )みたいに文字制限ない回答欄があったとしも、
予定調和というか、こんな模範解答を望んでいるんだろうなあって、
私たちが採点者を察してそれを書くみたいなところもあって、
それはそれで面白いけれど、ちょっときゅうくつだった印象が。
それに比べ、図形の証明問題は、採点者に媚びるとかそういうこともなく、
ただ一つの明解な道へといかにスマートに美しく、展開していくかがポイント。
たとえば、
A=Bである。AとBの和がCである。CはDである。
と、展開するところを、
AとBの和がCである。ところでA=Bだから。
みたいな順序は美しくない。
というように、国語よりはるかに「美しさ」を発揮できるところが好きでした。
スマートに過不足なく、説明していかに着地できるかに、腕が鳴ります。
ありがたいことに、観客(採点者)は、私の説明がどんなに下手でも、
また採点者自身が先に答えがわかっていても、きちんと耳を傾ける(正確には目を通して)くれるのです。
なんてありがたいんでしょう。
そんな感じで図形問題に取り組んでいました。
今はすっかり数学の知識も抜けてしまったけれど、
友達と競い合って覚えた円周率は今でも、3.1415926535までは空で言えます。
自分の携帯の番号すらうろ覚えで、友達の携帯番号を1件も覚えていない私だけど。
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コメント
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私も昔は数学大好きでした。とくに図形! とりわけ角度の問題は大の得意だったなぁ(自慢)。
ところでMacでもsafariというツールを使うと、ここのコメント欄も文字化けしないことが分かりました。おかげで最近はストレスなく書きこめます。
Mac、すきなので、これからも頑張ってほしいです(記事とは関係ありませんが)。
投稿: ポポ手 | 2007年11月16日 (金) 17:31
わー。ポポ手さんもってうれしいです。
文系人間なのに~。
そう。図形問題の「角度」。楽しかったですよね。文系だからこそ、あの明解さの小気味よさの魅力がわかったのかもしれませんね。
文字化けせずにコメントできる方法がみつかってうれしいです。
Mac、がんばってほしいですよね。
投稿: emi | 2007年11月16日 (金) 18:39
数学の美しさを、既に10代で理解されていたの
ですね☆
私は、∴∵ この二つのマークが
大好きでした♪
投稿: おんぽたんぽ | 2007年11月16日 (金) 19:51
おんぽたんぽさん。
そう!数学って美しいですよね。∴∵がお好きだったのですね。
「博士の愛した数式」はきちんと映画を見たり、本を読んだりできていないのですが、あの作品も数学の美しさやリリカルさに触れていましたよね!
投稿: emi | 2007年11月16日 (金) 22:31