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2007年12月20日 (木)

グランプリファイナルその2---EX

フィギュアスケートグランプリファイナルのEXについてです。

<中野友加里>
中野はフィギュアスケートの王道といえる曲にきちんと向かい合ってくれるのがうれしいです。EXの白鳥、おごそかさに包まれました。中野の持ち味のドーナツスピンが一番映えるのはこの「白鳥」かも。本当に湖上の白鳥のようにみえました。片手をあげてまわりつづけたあと、その手を下ろしてドーナツスピンを続けるところも圧巻。

<キャロライン・ジャン>
すごい。自分ができる技のすべてを盛り込んだようなEX。
すべてのポジションが美しいですが、手首から先が、特にスピンの時に空中に伸ばした時の指先が。大人の「手タレ」かと思うほど、手だけで表情が作れる。感受性もいいのでしょうね。
スピンも難しい体勢にもかかわらず、くるくるまわる軸脚の位置がずれていないんですよね。リンクに磁石でくっついているのかしらというくらい。これからの成長が楽しみ。

<カロリーナ・コストナー>
ジャンプ他少し調子はよくなさそうでしたが、踊る振付すべてが独創的。モダンバレエをみているような気分。一つ一つがすべて計算されていて、無駄な動きがなくて、出だしの両手と片足を、ぽんって弾くみたいに動かし、また音にあわせてもう一度ポン。っていうところも決して難しいことではないのでしょうが魅せます。
新採点になってから、みんなが同じようなスパイラルをして、スピンを盛り込んでしまう傾向を感じますが、コストナーをみていると、エレメント以外のところの動きでまだまだ個性をみせられる、いろんな体の動きで音を表現する可能性が残されているって感じます。
コストナーは大柄だけどティンカーベルみたい。背中に羽がある方が自然なくらい「妖精」っぽい雰囲気。

<高橋大輔>
このEX、いいですね。あとひきます。ビヨークの不思議な歌声と曲に合わせて、黒豹みたいなやわらかく敏捷性を感じさせるスケートを披露してくれています。少しねばっこいやわらかく踊るところがいいです。
トリノ前後からの男子のスケーター、ウイアーやライザチェクを上回り、ランビエールと僅差で競いあっているというのはすごいこと。これからもどんな世界で沸かしてくれるのか楽しみ。

<ドムニナ・シャバリン>
女子、男子シングル、ペア、アイスダンスすべての表彰台の真ん中をロシアが独占かっていう時も続いていたのに、今は女子、男子が弱くなりましたね。でも、アイスダンスのロシアの強さは健在。
オクサナ・ドムニナはジュニアとシニアの試合にかけもちで出ていた時のプログラムでファンになりました。
緑色のコスチュームでアフリカっぽい曲で踊ったのですが、体のやわらかさ、音を表現する天性の才能を感じました。
アイスダンスがテレビではなかなかみられないのですが、金メダルでうれしいです。
村主も使っているオブリビオン。いいですね。<とんでもないスピードでもぴったりあってるツイズル>を披露するとか、技術のすべてをみせつけるプログラムではないですが、しっとりとした曲調の中でやわらかいステップを踏む様子。ひざを深く曲げて、エッジを傾けて、滑るなめらかさ。深く踊る天性の素質は誰もが感じることでしょう。

<浅田真央>
演技の前に前日のフリーの様子が映し出され、滑り終えたあとの涙に「万感の涙」というテロップが。うまい言葉で表現するものだと感心。
ショパンの「別れの曲」をソプラノで歌う「So Deep Is The Night」。
時を超えた音楽家とその曲の魂を具現化するダンサーのコラボ。夢のよう。タイムマシンがあったら、ショパンを現代に連れてきて彼女の踊りをみせてあげたいくらい。
振付に「ため」があるのがいいですね。「とにかくがしがし動いて滑りまくる」というのではなく、一足一足エッジが描く軌跡のフォルムがわかったり、音楽にあわせて、腕がなびき、空中をなぞる様子をたのしめる。
円を描くようにダブルアクセルを3回続けるところも素敵。
ゆったりと音楽にあわせ、流れるスケーティングをみせたり、ピアノの速いリズムに合わせ、氷上でトレモロを弾くように足でステップを刻んだり(浮き立つ恋心みたいなものを感じます)。緩急が巧いプログラム。
後ろ手で回るところは、カメラが氷上の影を映すという余計なことをしてくれたのが残念。
スケカナからバージョンアップしたところは、ダブルアクセル3回と、最後のビールマンスピンであげた足を肩にまでおろしてさらに回り続けるところとかでしょうか。女性の可憐さ、ひたむきさがすべてから伝わってくる名プログラムですね。

<ステファン・ランビエール>
ロミオとジュリエットのEX大好きです。
白い薔薇(ジュリエット)へのいとおしさが伝わってきます。左足の位置を動かさず、同じ場所でくるくると踊るところとか、近づきたくて近づけないもどかしさなのかしらとか、バレエジャンプでは爆発したい想いかしらとか、踊りにドラマが見事に表現されている気がします。
ランビエールの代名詞のスピンも、頭を抱える苦悩のようなフォームで滑るとか、スピンのポーズをうまく内面の表現に取り入れていますね。

<キム・ヨナ>
ピンクのパンツスタイルのコスチューム。こういう曲で踊れるのもキム・ヨナだから成立。キム・ヨナはどうやっても憂いがベースに見えるので、いろんな引き出しがあることをアピールするために、ピンク色、パンツスタイル、ポップな曲調で滑ることが狙いとして正しいと思うのです。ただ、他の若いスケーターはマネをせず、ポップやロックとかではなく王道の曲にできるかぎり挑戦してほしいです。
イナバウアーからのダブルアクセルのあと、両肩をくいくいって動かしてリズムを取るところとか、上体を前に倒して、ちょっとやんちゃな雰囲気で、こぶしを握った右手、左手を前に交互に突き出すところとか、胸に手をあわせそれを左右に動かして、もじもじにみえるところとか、踊りのすべてがキュート。キムヨナのチャーミングさを引き出していましたね。

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emi (秋田恵美)

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
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