ガガーリン73 イヴの聖なる瑠璃色
ガガーリンの「地球は青かった」カテゴリ。
フランスの新聞「ユマニテ」を追っている最中ですが(ガガーリン74へ)、
ちょっと今日は寄り道して一人のアーティストを。
今日はクリスマスイブだけどそのイブではなくて、イヴ・クライン(Yves Klein)。
フランスのアーティストについてです。
イヴ・クラインは青こそが宇宙や、天上の神聖な世界に一番近い神秘的な色と感じていたようです。
単色(モノクローム)の作品を発表していますが、中でも代表的なのが青一色の世界。
生み出したインターナショナル・クライン・ブルー(International Klein Blue/IKB)という顔料で、
青いオブジェから、キャンバス作品から、ボディペインティングによる絵画etc.創り上げました。
イヴ・クラインのその青い作品シリーズを生でみたことはないのですが、作品集を開くと、
青というよりも、ウルトラマリン、瑠璃色に近いのではと思います。
すごく晴れて澄んだ空の黒味を帯びてみえるほどの鮮やかな青のような。
◆
この四角の色がクラインブルーに近いかなと思うのですが、あくまで私が推測して色味を再現したものです。
面白いなと思うのは、ガガーリンが1961年に宇宙に行って、「地球の青さ」を語る前、
1957年に、イヴ・クラインが、このIKBを使って瑠璃色一色の地球儀を作っていることです。
ロンドンのCoskun(ギャラリーだと思います)のサイト、
www.coskunfineart.com/の中に、「Le Terre Bleue」というタイトルでこの青い地球儀の画像があります。ttp://www.coskunfineart.com/details.asp?workID=583
クラインは、若くして1962年に亡くなったのですが、1961年はまだ存命。
ちょうどガガーリンのニュースが飛び交った4月は展覧会でニューヨークに行っていた頃のようです。
ガガーリンが地球の青について語った言葉を聞いて、クラインはどんなイメージをかきたてられたのでしょうか。
ガガーリンの語る青に触発された作品があるのか、残念ながらまだ私はつきとめていません。
さて、インターナショナル・クライン・ブルーの顔料。現代アートの本他を販売しているNADIFFで
取り扱いがあるようです。トップページから、GOODS/MULTIPLEをクリックしてみてください。
鮮やかな青のIKBが掲載されています。
(↑ 残念ながら販売終了のようです)
Yves Klein: With the Void, Full Powers
Yves Klein: L'Exposition
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