全日本女子のショート見ごたえがありました
フィギュアスケート、全日本の女子シングルのショート、見ごたえありましたね。
<水津瑠美>
きびきびしているのがいいですね。17歳なのに大人っぽい。
片手を腰に当て、もう片方の手で、挙げた脚のエッジを持つ片手ビールマンみたいなスピンもきれい。
選曲、振付、コスチュームなど、指導陣が水津の個性をよく掴んでいる気がします。
<鈴木明子>
プログラムを滑り込んでいるのを感じました。
手の動きも足もすべて丁寧に意識してなおかつスピード感があってよかったです。
<浅田舞>
ジャンプの精度などでなかなか順位をあげることはできないけれど、洗練されている雰囲気が好きです。
<太田由希奈>
ジャンプが抜けちゃったのは残念。
でもあいかわらず彼女だけしか表現できない世界を堪能しました。
スパイラル。 アラベスクみたいなポーズ、多くの選手がおこないますが、ダントツで彼女が美しいですね。
スパイラルになってすぐの腰のそらし方、伸ばした足の美しさ。お手本にしていいようなポジションニング。
ジャンプを飛んだ後、手をふわっとはばたかせるようにするところとか、ジャンプのあとの流れをいかに魅せるか。
エレメント以外のところのスケーティングのエレガンスを表現してくれるのが彼女ならでは。
ものすごいスピードでステップを刻み動きまくるというわけではないので
、順位は妥当だと思うのですが、ステップのつなぎと表現力という項目が5点台だったような。
このへんが競技の採点では太田の表現が放つ魅力を点数にしきれないところなのでしょう。
<浅田真央>
すごすぎます。なんと濃い2分50秒か。
ショートであってもアップテンポとスローパートでめりはりをつけるスケーターのプログラムって多いですよね。
なのに、浅田真央のショートは最初から最後まで同じ調子でせつなく激しくバイオリンが奏でられつづけ、浅田が舞い続ける。
一瞬たりとも停まるところがないんですよね。
ストレートラインステップの前やスピンのあと、
「ここで呼吸を整える休み」というわけではないのかもしれませんが、
ぴっと動作を止め、「さあ行くわよ」といわんばかりに
次の演技をするスケーターのプログラムっていっぱいありますよね。
けれど、浅田のこのプログラムはあの激しいストーレートラインステップすら、
スピンのあとの流れではじめてしまうんですよね。
鳥をイメージしたプログラムということをききましたが、
駆り立てられるように羽を休めず舞い続ける鳥の激しさやせつなさが、
このとてつもない運動量のプログラムを一瞬も止まることなく動き続けるということで一層伝わってきます。
激しいけれど、浅田真央の重量感を感じさせない体とジャンプの美しい着地だから、
「重く」ならず「鳥」でありつづけられるのですね。
<安藤美姫>
今回の試合、カメラワークがスパイラルの選手を後ろや横から追うのではなく、
前方から、滑ってくる選手を捉えるっていうことが多かったですし、動きがわかりづらいところがありました。
そのせいでしょうか。
「勢いにのってきました」という実況のところもあまりそう見えなかったのが残念。
<西野友毬>
指先を意識するとかに追われるぐらいの若さだと思うのですが、
頭の位置とか目線とかきちんと気を配って一生懸命滑っているのが好感がもてました。
ジャンプの体勢に癖はないですし、
ビールマンもドーナツスピンもできる力があるのでこれからどんどんいろんなことをこなせていきそうですね。
<澤田亜紀>
はちきれるような演技。
目がきらきらしていて、フィギュアスケートって夢中にさせる魅力があるんだな。
私もやってみたいなって思わせる選手です。
<武田奈也>
タンゴの世界、合いそう。
スピンのフォーム(レイバックで、頭をあげた脚につけ、片手を上へ伸ばす)が美しかった。
失敗をして演技後笑顔が出なくても、
一呼吸おいて笑顔で観客に挨拶する
(そのあとキスアンドクライに向かう時、涙がでてくるような心境でも)
というのが武田の惹きつける人柄なのでしょうね。
<村主章枝>
26才。追い込まれているのはわかっているのでしょうけれど、出だしの緊張をみせない「ひきこむわよ」みたいなコケティッシュな表情で一気に独自の世界を創るところが見事ですね。
ダブルアクセルのあとの流れ、フライングシットスピンの勢いとかさすがです。ビールマンをしないとか、限りがわかっているのでしょうけれど、持てる技で自分の世界をアピールしていく情熱が何よりすごい。
このプログラム、好きです。
<中野友加里>
ドーナツスピンは速さ、軸のぶれなさ、美しさでやはりピカ一。ジャンプが失敗したとしても安心してみられるひとり。スタミナ切れでもたつく演技を見たことがないような。いかに日ごろ鍛えているのがスピーディーでシャープな動きから感じられます。
« 脱力系アイテムシリーズ3---トナカイ | トップページ | 全日本女子フリーの緊迫感 »
「 フィギュアスケート」カテゴリの記事
- りくりゅうペアでみてみたいプログラム、村元哉中&クリス・リードの桜をテーマにした名プロゴウラム(2022.03.13)
- 北京五輪。りくりゅうペアにじ~ん。涙涙。一緒に滑られるしあわせがあふれていました(2022.02.20)
- フィギュアスケートアイスダンスのクリス・リード&村元哉中の桜の名プログラムは永遠。(2020.03.17)
コメント