小さき鳥の形して
今年はとても紅葉がきれいな気がします。
郊外ではなく街路樹でさえも。
電車などから遠めにみえる森の3つの色が綺麗ですね。
深緑の常緑樹と赤く紅葉する木々と黄色く色づく木々。
この3色の木々が混ざっている様子をみると、アレを思い出します。
アレというのは、小さいころ祖母が茶箪笥からとりだしてなめさせてくれた榮太郎の飴。
抹茶色と赤と山吹色の飴を並べた様子と、深緑と赤と山吹色が混合している日本の秋の紅葉は同じ配色。
紅葉では黄色の葉がとりわけ好きです。
八ヶ岳で見た白い幹のダケカンバ。好きです。
秋の澄んだ青空に白い幹と黄色い葉、まぶしいほど光にあふれた輝き。
身の回りでは、黄色といえば銀杏ですね。
昼間の陽射しに映えレモンイエローぐらいの明るさに見える様子も、
初冬のオレンジ色の夕陽に染まり、
オレンジがかった深い色に染まる眺めもうっとり。
黄色い紅葉ってそこだけ空気の振動数が高い気がするんです。からりとしていて。
耳に聞こえない音が聴こえてくる気がします。
しいていえば、ピアノの鍵盤の一番高いあたりの鍵盤。
他のたとえをすると、モーターの回転ってまわりはじめはぶうんがきこえるけど、
回転数がアップすると何も聴こえなくなりますよね。
あんなかんじ。
さて、銀杏といえば与謝野晶子。
「金色の小さき鳥の形して 銀杏散るなり 夕日の丘に」と詠いました。
でもいままで、銀杏の葉をみて、そんなに鳥の形にはみえないなと思っていたのです。
けれど、今日、街路樹を歩いていて、はらりと足元に落ちたイチョウの葉。
ほーんとに鳥の形をしていました。
それをみてたら、普通の葉も首をのばして両翼を広げている鳥のシルエットにみえてくるではありませんか。
イチョウは今散り見ごろ。
まるで、並んだ鳥が魚にかわるというエッシャーの絵のように、
黒いアスファルトの上にたくさんの鳥が並んでいました。
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はじめまして。昨年よりフィンランドの伝統楽器カンテレを弾きはじめ、歌や曲について知りたくて検索しておりましたら、「カレリヤの丘にて」に繋がりました。夢中で、読んだり試聴したりリンク先に跳んだりしておりますうちに、カレリア?...ごそごそ夜中に捜しましたら「カレリアの丘」というCDが出てきました。フィンランドのヌンミ教会で録音したハープの西村光世さんのアルバムです。購入したのが10年程前でしたのですっかり忘れておりました。ここのところずっと聴いております。そして、今日イチョウのことを書かれているのを拝見しました。レモン色のイチョウを見ていただけたらと、コメントを入れさせていただきました。私の場合イチョウから連想することといったら焼き銀杏で...「小さき鳥の形して」の世界とはほど遠いですね。お写真のイチョウ、本当にエッシャーの絵を想い出させます。来年はまず一羽、イチョウの鳥を見つけてみます。
投稿: non | 2007年12月17日 (月) 14:52
nonさん。はじめまして。コメントくださってありがとうございます。
nonさんはカンテレを弾いていらっしゃるのですね。憧れの楽器です。
「カレリアの丘」というCDが出てきたとのこと。その中に「カレリアの丘にて」は収録されていらっしゃいましたか。教会で録音されたアルバムというのは素敵ですね。聴いてみたくなりましたので、ネットで少し調べてみようと思います。
早速nonさんのサイトをお邪魔しました。
北海道にお住まいなのですね。イチョウの鮮やかな黄色が美しいです。
学生時代に校内に大きなイチョウがあったというお話とこの冬国のイチョウの写真を拝見して、ふと「冬のソナタ」の高校時代の落ち葉の風景を思い出してしまいました。
私が紹介した画像のイチョウ、エッシャーの絵のようと感じてくださってうれしいです。
投稿: emi | 2007年12月17日 (月) 21:15
emiさん さっそく見てくださりありがとうございます。
CDには「カレリアの丘」入っていました。他にもフィンランドのトラッドや賛美歌も。また昨夜は、近隣の大学の40周年記念コンサートがあり、カンテレとハンマーダルシマやフィドル、ボーランなどの楽器でフィンランドのトラッドやアイリッシュミュージックを聴くことができました。この雪の季節に異国の街へ旅した気分です。調べてみると札幌にもプラネタリウムがありました。「冬の星とカンテレの夕べ」...☆お待ちしておりま〜す。
P.S.ご存知かもしれませんね。
カンテレ奏者あらひろこさんのホームページKANTE-letter http://white.ap.teacup.com/kantele/はカンテレの泉です。
投稿: non | 2007年12月19日 (水) 18:12
nonさん。CDに「カレリアの丘にて」と同じ楽曲が入っていたのですね。わあ、聴いてみたいです。カンテレやダルシマーをつかったコンサートを愉しまれたとのこと。雪の北海道の大地でのフィンランドのトラッドやアイリュッシュ。素敵な組み合わせだと思います。
プラネタリウムでたびたびカンテレの曲を使用してきましたが、特に冬の星の凛とした輝きと、硬質で澄んだカンテレの音色って合うと思います。雪国のプラネタリウムで「冬の星とカンテレの夕べ」手がけられたら素敵~(*^。^*)
投稿: emi | 2007年12月19日 (水) 22:11