東京ミッドタウンで星空観察
21日、東京ミッドタウンにはじめていきました。
江戸切子風のクリスマスツリー、お洒落でした。
庭に流れる青い光の河も
木々を彩るイルミネーションも綺麗。
こちらは、ミッドタウンの建物から庭へ渡る歩道橋から東京タワーを撮ったもの。
肉眼ではタワーはもっと近く、大きく見えます。
タワーに描かれたハート型のライトアップがかわいかったです。
さて、そんなミッドタウンで星が見えると思いますか?
21日午後9時30分頃。月齢は12。
半月と満月のあいだぐらいのふっくらした月が空高く明るく輝いています。
右手にはそびえるミッドタウンの建物の照明が煌々と。
左手ではサーチライトを空に向けているエリアがあるようで、
光の筋が何本も夜空に走っています。
いろんなビルの灯りにも囲まれたそんな天下の六本木。
光に目が眩む中で、星が果たしてみえるのか。
結論。結構みえるんですよ。感動~~~~~。
使った装置は、眼鏡をかけて視力が1.2ぐらいという私の肉眼だけで。
見えた星。
オリオン座の三ツ星とそれを囲む4つの星。シリウス。プロキオン。火星。
ふたご座のカストルとポルックスと足元の星。牡牛座のアルデバラン。ぎょしゃ座のカペラ含む5つの星。
ぎょしゃ座の五角形はカペラ以外は2等星2つ、3等星2つ
なので、六本木で3等星でも見えるということですね。
これだけ見られたら、充分冬の星空を楽しめるといえるでしょう。
私は六本木よりはるか郊外、ネオンが少ないところで星をいつもみています。
そことの差がどのくらいかというと。
郊外で見られて、ミッドタウンで昨日みられなかった星。
オリオンの三ツ星の下の「泣きぼくろ」(勝手に命名。詳しくはこちらを)。
小三ツ星。プロキオンのそばのゴメイザ。
ぎょしゃ座の五角形のカペラからお座布団の房飾りみたいに飛び出している3つの星。
すばる(明るい月がちょうどそばにあったからかしら)。
では位置関係を。
青い光の河を背に、東京タワーを正面に臨みましょう。
* ・
(火星) ・ ・
・
・ ・
(ベテルギウス) ・
・(プロキオン)
*(シリウス)
|
|
|
Λ
| |東京タワー
東京タワーの右上(時計の針の1時の位置ぐらい)に青白くチラチラした星が目に入るはず。それがシリウス。
それから、タワーの左上(時計の針の10時の位置ぐらい)の瞬かない赤い星に気づくでしょう。
それが火星。(季節が進むと、またこのクリスマスシーズンも夜中であれば星が動き位置がかわります)
シリウスのもう少し右上に目を向けると、暗闇に慣れてきた瞳でオリオン座の三ツ星と4つの星の図形を
捉えることができるでしょう。
冬の大三角も、冬のダイヤモンドも、今だからできる赤い三角形(火星・ベテルギウス・アルデバラン)も
ばっちり楽しめます。
ミッドタウンの光のアート。人が生み出す赤い星、青い星も美しいです。
そして、宇宙にある、人の力を超えた何者かが、人類が発祥するはるか前に作り出した星の赤い輝きも、
青い煌きも神々しい。
その2つが六本木で楽しめるなんてうれしいですね。
(2015.2.4追記)
ステラナビゲータ10でこの夜の星空を再現してみました。
その画像です。
星やプラネタリウムINDEXはこちら
« おすすめのクリスマスソング | トップページ | ガガーリン73 イヴの聖なる瑠璃色 »
「 星見るシアワセ」カテゴリの記事
- 2020年7月2日の火球は見られませんでしたが、1996年のつくば隕石は(2020.07.02)
- 夕空に星が一つ一つ。まるで魔法のよう。(2020.02.01)
- 月の満ち欠け日記 2019年6月3日~7月2日(2019.06.09)
- 写真集を思い出す夕焼けと夏の暑さ、でも夜中は冬(2017.09.13)
- 星のささやき---その23.1800年代初頭、ゲデンシュトロムの体験(2016.02.13)
コメント